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2015/04/15

フレンチクーペ列伝3 幻の超高級フレンチクーペ

第二次大戦後、インフラの荒廃や大排気量車に対する禁止税的税制によって戦前にあったブガッティーなどの高級車メーカーが消滅していたフランスにおいてかつての「粋な高級フランス車」の復権を目指したのがジャン・ダニノという実業家でした。
彼は第二次大戦前に工作機械や家具などを製造するユール・エ・ロワール金属加工所(Facel)を設立、戦後はその金属加工技術を活用してパナールなどの自動車メーカーからのボディー製造を請け負っていましたが、各メーカーが自社でボディーを製造するようになるとその設備を利用して自社ブランドの高級車ファセルヴ・ヴェガの製造を開始しました。



ファセル・ヴェガFVS、戦災復興期で高級車のマーケットが見込めないヨーロッパよりもアメリカ市場を意識した大型クーペでエンジンはクライスラー製V8、メカニズム的にも保守的なアメ車的なものだったようですが、この車の真骨頂はファセル車の高度な金属加工技術とかつての高級フランス車の流れを汲むエレガントなデザインによる内外装にあり、現在もコレクターズアイテムとして高い評価を受けているそうです。



ファセルⅡ、ビートルズのリンゴ・スターの愛車として有名?

これらのクルマはアメリカ市場である程度の成功を収め、更に事業を拡大すべく次にファセル社が開発したのが



ファセル・ヴェガ・ファセリア小型スポーツカー市場が拡がりつつあった欧州市場に向けて開発され、エンジンも自社製DOHCエンジンを搭載するなど意欲的なクルマだったのですが、その自社製エンジンの凝り過ぎた設計が仇となってトラブルが多発し販売は低迷、アメリカ向けの大型モデルも時代の流れから販売は低調になりファセル社の経営は行き詰まり倒産へと追い込まれます。

今回、フランスの自動車メーカーのクーペをいろいろwebでチェックして初めて知ったこのファセル・ヴェガ、まだまだフランス車の世界は奥が深いですね^^
Posted at 2015/04/15 21:06:02

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