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まとめ記事(コンテンツ)
徳小寺 無恒さん
2014/08/12
商用 隠れた名車パルサー・ヴァン
1978年、日産の新たな世界戦略車として、そして、日本車キラーと呼ばれたGMの 「Xカー」 への対抗馬としてプリンスの血を引いた「チェリー」を一新して登場した「パルサー」。
フロント、ストラット、リア、フル・トレーリングアームの四輪独立懸架のストロークの豊かなサッスペンションがもたらした乗り心地の良さが「いくら走っても疲れない」などと高い評価を得ていたが、このパルサーN10シリーズにあって、僕が一番注目していたのが実は「ヴァン」であった。
ビロビロのしわだらけのレザーシートに、フタを被されたメーターなど、どう見ても値段勝負の内装に、素通しのガラス・・・と、どこにでもある「商用車」なんだが、実は、この「パルサー・ヴァン」のハイライトは、そんな見かけによらない見えない部分でのコストのかけ具合なのだ。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/004/019/116/4019116/p5.jpg?ct=6f80cf51ec98)
車体色が白だと、どうみてもタダのヴァンなんだが・・・でも小さくてモノが積める優れたクルマだった。
こうしたヴァンなどリアにモノを詰め込むクルマだと、リヤに荷重が加わって FWD は不利と言われた時代に、パルサーはどうしたのか?
日産の回答は、足回りの工夫によって解決し、さらに、リヤにデフを持たない FWD ならではのメリットが最大限生かされていた!
具体的には、確かにチェリーの時にもヴァンがあったが、その時はコストと耐久性重視で、リアのサスには板バネが使われていたが、何とパルサー・ヴァンは、リヤに 横置きトーションバー・スプリングのフル・トレーリングアーム式独立懸架を採用して、ヴァンもセダンやハッチバックシリーズとは、リヤのサス形式は異なるが 四輪独立懸架 が奢られていた。
何故、スプリングコイルをリヤに使わなかったのかと言えば、ひとえにリヤの床下の高さを抑えるという目的に沿ったものだったのだ。
これによって、極限まで荷室の床が下げられ、コンパクトな外観に似合わず、上下方向の高さが確保され、サニーなどのFR ヴァンなどに比べて同等以上の荷室を確保していた。さらに、低められたリヤの床に合わせ、リヤのハッチの開口部も下げられ、実に重たい荷物でもラクに積み降ろしが出来た。
おかげで、真後ろからパルサー・ヴァンを見ると、リアハッチの開口部が広げられたので、バンパーが非常に薄くなってしまっていた。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/004/019/116/4019116/p6.jpg?ct=00d9d1ed9236)
リヤの荷室の床が低かったので、バンパーが申し訳程度の厚さしか確保できなかった。
さらに、荷室の床が低かったので、重心が低められ、積載によるリヤ集中荷重があっても、フロントの浮き上がりが低減され、FWDによるデメリットが相殺されたのも注目される。
見た目は小粒でも中身は・・・・まさに、初代 パルサー・ヴァン は中身の詰まった、芯のある商用車だったのだ。
フロント、ストラット、リア、フル・トレーリングアームの四輪独立懸架のストロークの豊かなサッスペンションがもたらした乗り心地の良さが「いくら走っても疲れない」などと高い評価を得ていたが、このパルサーN10シリーズにあって、僕が一番注目していたのが実は「ヴァン」であった。
ビロビロのしわだらけのレザーシートに、フタを被されたメーターなど、どう見ても値段勝負の内装に、素通しのガラス・・・と、どこにでもある「商用車」なんだが、実は、この「パルサー・ヴァン」のハイライトは、そんな見かけによらない見えない部分でのコストのかけ具合なのだ。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/004/019/116/4019116/p5.jpg?ct=6f80cf51ec98)
車体色が白だと、どうみてもタダのヴァンなんだが・・・でも小さくてモノが積める優れたクルマだった。
こうしたヴァンなどリアにモノを詰め込むクルマだと、リヤに荷重が加わって FWD は不利と言われた時代に、パルサーはどうしたのか?
日産の回答は、足回りの工夫によって解決し、さらに、リヤにデフを持たない FWD ならではのメリットが最大限生かされていた!
具体的には、確かにチェリーの時にもヴァンがあったが、その時はコストと耐久性重視で、リアのサスには板バネが使われていたが、何とパルサー・ヴァンは、リヤに 横置きトーションバー・スプリングのフル・トレーリングアーム式独立懸架を採用して、ヴァンもセダンやハッチバックシリーズとは、リヤのサス形式は異なるが 四輪独立懸架 が奢られていた。
何故、スプリングコイルをリヤに使わなかったのかと言えば、ひとえにリヤの床下の高さを抑えるという目的に沿ったものだったのだ。
これによって、極限まで荷室の床が下げられ、コンパクトな外観に似合わず、上下方向の高さが確保され、サニーなどのFR ヴァンなどに比べて同等以上の荷室を確保していた。さらに、低められたリヤの床に合わせ、リヤのハッチの開口部も下げられ、実に重たい荷物でもラクに積み降ろしが出来た。
おかげで、真後ろからパルサー・ヴァンを見ると、リアハッチの開口部が広げられたので、バンパーが非常に薄くなってしまっていた。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/photo/000/004/019/116/4019116/p6.jpg?ct=00d9d1ed9236)
リヤの荷室の床が低かったので、バンパーが申し訳程度の厚さしか確保できなかった。
さらに、荷室の床が低かったので、重心が低められ、積載によるリヤ集中荷重があっても、フロントの浮き上がりが低減され、FWDによるデメリットが相殺されたのも注目される。
見た目は小粒でも中身は・・・・まさに、初代 パルサー・ヴァン は中身の詰まった、芯のある商用車だったのだ。
Posted at 2014/08/12 05:52:02
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