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- 欧州仕様T32のヘッドランプクリーナーを装着する!
- 欧州仕様T32のヘッドランプクリーナーの取り付け(その1)
まとめ記事(コンテンツ)
榛名颪さん
2024/01/23
欧州仕様T32のヘッドランプクリーナーの取り付け(その1)
カテゴリ : 外装 > ランプ、レンズ > 取付・交換
車種:日産 エクストレイル
作業日:2024/01/23
目的:チューニング・カスタム
作業:DIY
難易度:★
作業時間:30分以内
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実は昨年末位に「欧州仕様のT32エクストレイルにはヘッドランプクリーナー(ウォッシャ)の設定がある」ということが分かり、確かにAliを見るとそのノズルカバーが売られていました。
「ふーん、付けられるならちゃんと機能するように付けてみたいな」と思い立ち、色々調査を開始しました。
まずはカバーを購入しました。
「ふーん、付けられるならちゃんと機能するように付けてみたいな」と思い立ち、色々調査を開始しました。
まずはカバーを購入しました。
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カバー自体にはウォッシャ液が出ていけるような穴やスリットは無く、本当にカバー機能だけのようです。
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で、ネットをあっちこっち徘徊し、欧州版T32のウォッシャタンクには、(仕様にもよりますが)ポンプが3基付いていることを発見しました。
ちなみに私の車は2014年式の前期型のアラウンドビューモニター付き車。
なので、前後のウィンドウウォッシャポンプ(1台のポンプの正転・逆転で前・後の使い分けをしている)と、アラウンドビューモニタシステムのリアカメラレンズの自動洗浄機能用ポンプの2基が付いています。
ちなみに私の車は2014年式の前期型のアラウンドビューモニター付き車。
なので、前後のウィンドウウォッシャポンプ(1台のポンプの正転・逆転で前・後の使い分けをしている)と、アラウンドビューモニタシステムのリアカメラレンズの自動洗浄機能用ポンプの2基が付いています。
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これがうちの車の状況で、
28920-89958が前後ウィンドウのウォッシャポンプ。
28920-JA00Aがアラウンドビューモニターシステムのリアカメラレンズ洗浄用のウォッシャポンプです。
この写真で見ると、2つのポンプが取り付いているところとは別のタンクの面(写真右側)にも、もう1基ポンプが付きそうな窪みが元々ありますね。
28920-89958が前後ウィンドウのウォッシャポンプ。
28920-JA00Aがアラウンドビューモニターシステムのリアカメラレンズ洗浄用のウォッシャポンプです。
この写真で見ると、2つのポンプが取り付いているところとは別のタンクの面(写真右側)にも、もう1基ポンプが付きそうな窪みが元々ありますね。
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ただ、自分の車に元々付いている27485+Aに対し、先ほどの構成図上で追加されているポンプは27485-Bだったため、27485-Aと同部番だと勘違いし、まずは28920-JA00Aを手配しました。
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そしてコネクタ部を工夫して実車装着しました。
タンクの加工はこちらに詳細を載せています。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124980/blog/47454136/
タンクの加工はこちらに詳細を載せています。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124980/blog/47454136/
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その後、ノズル本体の部品番号が判明し、ポンプからノズルまでの部品構成も判明しました。
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早速ノズル本体も手配し、到着後すぐにポンプと結合して動作確認。
・・・が、ポンプはフル回転しているのにウォッシャ液が出ないどころかノズルも伸びない結果に・・・
・・・え?
仕方無く、最初に購入したノズル1セットは内部構造を把握するために分解調査することにしました。
と同時に、替わりのもう1セットを手配。
・・・が、ポンプはフル回転しているのにウォッシャ液が出ないどころかノズルも伸びない結果に・・・
・・・え?
仕方無く、最初に購入したノズル1セットは内部構造を把握するために分解調査することにしました。
と同時に、替わりのもう1セットを手配。
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これが数か所切断して分解した状況。
写真左側のところにポンプからのチューブが繋がる口があります。
そしてその部品は中のピストンと対になるシリンダーの役割をし、車体への固定ポイントがあるハウジング部に「はめ殺し」で連結されています。
「はめ殺し」は、外筒(ハウジング)の内径に少し径が大きい部分を作っておき、一方の内筒(シリンダー部)の外径にも少し径が大きい部分を作っておき、組み立て時に外筒に内筒を強引に叩き込むことで連結する方法です。
この部品の場合、連結部は引っ張ろうが温めようが外れない程強固に連結していました。(軸方向にはクルクル回る)
この連結構造は、ノズル先端部にも使われており、シリンダー部、ノズル先端部ともに内部にスプリングが仕込まれているので、この「はめ殺し」構造を何とかしないと分解できません。
写真左側のところにポンプからのチューブが繋がる口があります。
そしてその部品は中のピストンと対になるシリンダーの役割をし、車体への固定ポイントがあるハウジング部に「はめ殺し」で連結されています。
「はめ殺し」は、外筒(ハウジング)の内径に少し径が大きい部分を作っておき、一方の内筒(シリンダー部)の外径にも少し径が大きい部分を作っておき、組み立て時に外筒に内筒を強引に叩き込むことで連結する方法です。
この部品の場合、連結部は引っ張ろうが温めようが外れない程強固に連結していました。(軸方向にはクルクル回る)
この連結構造は、ノズル先端部にも使われており、シリンダー部、ノズル先端部ともに内部にスプリングが仕込まれているので、この「はめ殺し」構造を何とかしないと分解できません。
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シリンダー部(内筒)とハウジング部(外筒)の断面比較です。
双方とも、2mm程度の幅で径が変わる部分があり、ここが「はめ殺し」で噛み合うことで外筒から内筒が抜けないようになっています。
双方とも、2mm程度の幅で径が変わる部分があり、ここが「はめ殺し」で噛み合うことで外筒から内筒が抜けないようになっています。
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シリンダー部(内筒)とハウジング部(外筒)を組み合わせた状態の断面です。
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シリンダー内のピストン(中空構造で、中をウォッシャ液が通る)の先端口部分とそれを閉じる弁(茶色いゴムを後からスプリング小で圧しつけている)です。
写真の左からウォッシャ液が来て、弁を押し開いて写真右のノズル先端部品から外へ放出されます。
このピストンとノズル先端部品も弁部品を内蔵された後に「はめ殺し」で連結されています。
これらの「はめ殺し」での連結方法では、強引に引っ張って分解しようとしても構造的に強度が低い箇所が「はめ殺し」部分より先に破壊してしまうので、分解と再組立てにはちょっと工夫が必要です。
なかなかの難物ですね(^^;
写真の左からウォッシャ液が来て、弁を押し開いて写真右のノズル先端部品から外へ放出されます。
このピストンとノズル先端部品も弁部品を内蔵された後に「はめ殺し」で連結されています。
これらの「はめ殺し」での連結方法では、強引に引っ張って分解しようとしても構造的に強度が低い箇所が「はめ殺し」部分より先に破壊してしまうので、分解と再組立てにはちょっと工夫が必要です。
なかなかの難物ですね(^^;
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その後、eBayの中古部品写真でヘッドランプクリーナー用として使われていたポンプの写真を発見。
・・・あれ?
28920-JA00Aと姿が違う?
・・・あれ?
28920-JA00Aと姿が違う?
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改めて調べてみると、ヘッドランプクリーナー用のポンプ27485-Bの本当の部番は28920-3TS0Aであることが判明しました。
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改めて28920-3TS0Aを手配、入手しました。
ただ、これもコネクタ型番が分からず、ちょっと加工。
ただ、これもコネクタ型番が分からず、ちょっと加工。
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ウォッシャタンクへのインターフェース径は28920-JA00Aと同じΦ20であったため、そのまま28920-3TS0Aもポン付けできました。
試しに車のバッテリーから仮電源をひいてポンプを作動してみると、勢いよくウォッシャ液が飛び出します。
28920-JA00Aよりも勢いが強く感じ、28920-3TS0Aのほうがポンプとして性能が上なんでしょうか?
良かった良かった。
この時点で、後追い手配したもう1セットのノズルも到着していたので、ポンプとノズル本体とチューブで結合し作動試験をしてみると・・・
なんと、ノズルは少し伸びるけれど伸び切らず、まだノズル先端からウォッシャ液も出ない!
おかしいな、構成部品を揃えたはずなのに。
ただ、ノズル自体、手で引っ張ったときの感触が非常に硬いのです。
要は、ノズルを元位置に戻すために必要なだけのはずの内部スプリングが非常に硬い(力が強い)のです。
これ、本当に純正部品?
もしかして、いわゆる純正品に対する粗悪模倣品なのでは?
・・・と疑いたくなってきました(^^;
以上の結果から、ノズルについては、買ったそのままの状態で使うことを諦めました。
試しに車のバッテリーから仮電源をひいてポンプを作動してみると、勢いよくウォッシャ液が飛び出します。
28920-JA00Aよりも勢いが強く感じ、28920-3TS0Aのほうがポンプとして性能が上なんでしょうか?
良かった良かった。
この時点で、後追い手配したもう1セットのノズルも到着していたので、ポンプとノズル本体とチューブで結合し作動試験をしてみると・・・
なんと、ノズルは少し伸びるけれど伸び切らず、まだノズル先端からウォッシャ液も出ない!
おかしいな、構成部品を揃えたはずなのに。
ただ、ノズル自体、手で引っ張ったときの感触が非常に硬いのです。
要は、ノズルを元位置に戻すために必要なだけのはずの内部スプリングが非常に硬い(力が強い)のです。
これ、本当に純正部品?
もしかして、いわゆる純正品に対する粗悪模倣品なのでは?
・・・と疑いたくなってきました(^^;
以上の結果から、ノズルについては、買ったそのままの状態で使うことを諦めました。
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後追い手配した1セットのノズルは、後で修復できるように「はめ殺し」部をリューターで加工して分解し、中のスプリングを取り出します。
先端にノズルが付いているピストンを元の位置に戻すためのこのスプリング大ですが、自由長が190mmあります。ちなみにピストンの可動範囲は実測で83mmでしたので、その2倍以上の長さがあります。
いくら何でも長すぎるんでないかい?・・・と、50mmちょっと切っちゃいます。
写真を撮りませんでしたが、ノズル先端部内のゴム弁を押しているスプリング小も取り出して、長さを少し切り詰めました。
先端にノズルが付いているピストンを元の位置に戻すためのこのスプリング大ですが、自由長が190mmあります。ちなみにピストンの可動範囲は実測で83mmでしたので、その2倍以上の長さがあります。
いくら何でも長すぎるんでないかい?・・・と、50mmちょっと切っちゃいます。
写真を撮りませんでしたが、ノズル先端部内のゴム弁を押しているスプリング小も取り出して、長さを少し切り詰めました。
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とりあえず、分解のために加工した「はめ殺し」部をアルミクロステープで仮修復し、スプリングを弱めた効果を確認しました。
冒頭にその時の動画をアップします。
冒頭にその時の動画をアップします。
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スプリングの調整とその効果も確認できたため、仮固定していた「はめ殺し」部分を修復します。
実は「はめ殺し」部分の分解では、外筒になる部品をリューターで軸方向に2か所切れ目を入れました。(内筒側の部品には傷を付けないように)
こうすることで、外筒の口が開きやすくなり、「嵌め殺し」部分を解除しやすくなります。
なので、修復では「嵌め殺し」部分を再び挿し込んだ後、外筒の外周にタガをはめてしまいます。そうすることで、「嵌め殺し」部分がすっぽ抜けることが無くなり、元に近い強度が出るはずです。
今回、このタガの役割をするものとして、配線を束ねるための布テープとUV硬化レジンを使いました。
外筒部の外周に布テープを巻き、それにUVレジンを染み込ませて硬化させて即席のFRP製のタガを作るイメージです。
実は「はめ殺し」部分の分解では、外筒になる部品をリューターで軸方向に2か所切れ目を入れました。(内筒側の部品には傷を付けないように)
こうすることで、外筒の口が開きやすくなり、「嵌め殺し」部分を解除しやすくなります。
なので、修復では「嵌め殺し」部分を再び挿し込んだ後、外筒の外周にタガをはめてしまいます。そうすることで、「嵌め殺し」部分がすっぽ抜けることが無くなり、元に近い強度が出るはずです。
今回、このタガの役割をするものとして、配線を束ねるための布テープとUV硬化レジンを使いました。
外筒部の外周に布テープを巻き、それにUVレジンを染み込ませて硬化させて即席のFRP製のタガを作るイメージです。
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外見はちょっと手作り感が出てしまいましたが、強度がちゃんと出て、しっかり修復できたようです。
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