まとめ記事(コンテンツ)

2024/03/31

バッフルプレート比較 東名とSYMS(5W-40)

長くなりそうなのでブログで書くことにしました。
気になることがあればコメントかメッセージくださいできるだけ追記&補足します。

■バッフルプレート比較 東名とSYMS @鈴鹿南ジムカーナデー
東名パワード
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SYMS
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海外の某バッフルプレート開発中YouTuberさんとやりとりしたら
右コーナの油圧はどれも落ちるけど、市販品の中ではSYMSが一番良かったよ。
とのことでした。

彼らが評価しているサーキットは高速コーナーが連続する上にアップダウンが激しめのコースなので鈴鹿南だとどうなの?という疑問を確認するためにデータを取ってみました。

※同じ理由で他のサーキットだと違った結果になるかもしれません。

前にGR0W-20で比較しましたが、走り方が以前と変わってしまい比較し難かったのですが、今回は最近のデータで比較です。

オイルは東名もSYMSもGR5W-40です。
東名でデータを取った後にストレーナを清掃してますが、カスの有無は油圧にはほぼ影響なさそうです。

■東名 VS SYMS
全てのデータをプロットしました。
SYMSの周回数が東名の4倍程度あるので油圧レベルだけ見てください。

回転数と油圧
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どちらも油圧低下は同程度。
※高回転で東名の油圧が落ちているように見えるのは2速でシケインに入ったためです。
 3速で入ると4000rpm弱のドロップとなります。

横Gと油圧(3000rpm以上を表示)
グラフ左が右コーナーの横Gです。
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SYMSの方は高めのGが出てますが油圧低下は同程度です。
右コーナー対策という点では正直大差ありませんでした。

ちなみに、海外の評価でバッフルプレートは「右コーナーの油圧低下には効果が無いが、油圧低下対策のオイルオーバーフィルした際の白煙対策にはなった」と言っている方がいました。
自分はバッフルプレート無しで試していないので真偽は不明です。



■油量と油圧(SYMS)
油量追加により油圧低下時間は明らかに短くなりました。
これは海外の検証でも同じ結果になってましたし、
過去に東名バッフルで試した際も同じ傾向でした。

オイル追加前後5.5L⇛6.0L各セッションのラスト3LAP分を比較します。
※タイヤが同じ程度に温まった状態で比較するため

回転数-油圧グラフ
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横G-油圧グラフ(左が右コーナ、3000rpm以上)
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油圧が低下している部分は赤の点の方が多い。

分かりにくい!
以下は走行データです。

S字右コーナ
薄い線がオイル5.5L
明るい線がオイル6.0L
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一番大きな右コーナ
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シケイン
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油圧復帰が速い。


ハンドルの切り方、ブレーキの踏み方で差は出るけど
明らかに油圧が低下する時間は短くなりました。
ピーピー鳴る時間が短くなるのは走ってても直ぐにわかりました。

良い結果が出た周だけ出してるんじゃ?
と疑う方もいると思うので他のラップも
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この例は油圧の最低値は油量6Lの方が一瞬低いけど時間は短い。

繰り返しですが、
グラフ左下で青い点より赤い点が多い→油圧が低下してる時間が長いという意味です。
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※下げたワーニングレベル(緑線へ変更、グラフは過去のデータ)
今回は5.5Lで走って5LAPで直ぐにオイルを追加しました。
理由は5W-40用にワーニングレベルを下げたのにも関わらずワーニングがピーピーうるさかったから。
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■GR0W-20CircuitとGR5W-40
正直フィーリングは0W-20の圧勝だと思います。
油圧の差はこんな感じで、硬さなりにドロップ後のレベルにも差があります。

迷います。
春秋5W-40、冬0W-20?一年通して0W-30?
HTHS一年通してレプレイアードゼロ0W-30がいいんじゃ?少し高いけど
でも0W-20を20L新品で買ってしまった。。。

回転数-油圧グラフ
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横G-油圧グラフ(左が右コーナ、3000rpm以上)
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■ブローバイは?
オイルを入れすぎて気になるのがブローバイガスの増加。
オイルがインテークに戻ってきてマフラーから白煙出るんじゃ?
今回はエンジンON、走行中ともに白煙は出てませんでした。

少しオイルがたまってますが、他の方の例と比べてめちゃくちゃ多いわけでもなさそう。
ただし、過去に0W-20で試した際に一度エンジンをかける際にちょっとだけ白煙でました。
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ちなみに今回の5.5Lと6Lは下記の一番右の状態です。
※過去の経験から5.0Lは油圧が心臓に悪いレベルでガンガン落ちたので5.5Lスタートです。
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■まとめ
右コーナの油圧低下対策という点では
バッフルプレートの違いより油量の影響が大きいです。

東名パワード、SYMSどちらも大差なかったので好みで選べばいいと思います。
・東名パワード
  安い。
  取付時に液体ガスケット塗りにくい。
  注意は必要だけど上抜きできなくもない。

・取付しやすいSYMS(上抜き不可)
  高い。
  取付しやすい。



最後に…

元も子もないですが、そもそもこの油圧低下がエンジンブローの原因になのかは不明です。
油圧低下=吸いたいオイルがストレーナの先にない、
という状態は良くないだろうという意味でやれる対策があるならやっときたいなと思い油量の比較してみました。

こちらの試作バッフルプレートがVerus engineeringから正式にリリースされたらそれを付けて終わりな話かもしれません。(そもそも何もしなくてもブローしないかも知れません。判断難しいですね)
Posted at 2024/04/01 00:57:35

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