まとめ記事(コンテンツ)

2024/01/21

オイル比較【動粘度、粘度指数、HTTS粘度、油膜以外の潤滑モード】

今後のオイル選びのためにオイルの比較をしてみました。
今まで●W-●●の数字と値段くらいしか気にしてませんでした。
(高かろう良かろう、安かろう悪かろう程度)

いろいろ知らないことが多かったので自分用のまとめとしてのブログです。

今回は比較結果の整理。
次回はだからどれにしようか?的なお話の予定。

■比較対象
トヨタGR 5W-40 Touring(使用中)
トヨタGR 0W-30 Touring
トヨタGR 0W-20 Circuit(使用中)

スバル レプレイアードゼロ 0W-30
スバル レプレイアードゼロ 0W-20

MOTUL 0W-30 300V
MOTUL 0W-20 300V


■動粘度グラフ
同一シリーズでみると全体的に上下にオフセットする形で
綺麗に特性が分かれているのがわかります。

【トヨタ GR】
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【スバル レプレイアードゼロ】
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【MOTUL 300V】
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■まとめて表示
GRの低温側の柔らかさがよくわかる。
それと同時に別のブランドのオイルを使った人同士が0W-20が良いとかダメとか議論してもあんまり意味ない気がします。
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拡大
当たり前ですが100℃の動粘度は20,30,40番で似た位置に来ます。
傾きの差は粘度指数の差ですね。
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■粘度指数
大きいほど低温と高温の粘度差が小さい。
⇒同じ0W-20なら低温が柔らかい

上のグラフでも分かるようにGRのオイルは粘度指数がずば抜けている。
エンジン掛けた直後の走り出しからスムーズなのはこれが効いてる。
0W-30や5W-40でも冬で暖気前のスムーズさを感じるのもこれ。

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■動粘度一覧
各オイルの40℃、100℃の動粘度を元に日本フローコントロール株式会社さんのHPにある動粘度計算シートで-40~160℃の動粘度を推定しました。ただし、あくまで推定値なのでTMスクエアさんのブログでも書かれているように40℃以下、100℃以上の領域がどんな特性かは不明です。
その領域、特に高温の保護性能は下記のHTHS粘度も参考にします。
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■HTTS粘度
高温の保護性能の指標。スバル強い
メーカー製だけの比較なら
粘度指数のGR vs HTHS粘度のスバル
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【0W-20の比較】
スバル強い
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【0W-30の比較】
こっちもスバル強い
今更だけど、GRBインプレッサの時にレプレイアードゼロ使っとけばよかった。
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※HTHS粘度については以下を参照
・ミカドオイルさんのブログ解説

・HTHS粘度ランキング


・クルマで遊ぼう! 大井貴之のSports Driving Labo.
静かだけど発言の随所にパンチが効いててとても好きな動画。
23分あたりに注目!HTHS粘度はメタルの潤滑、保護性能に大きくかかわる値っぽい。


・ベスモの水平対向と油圧の説明動画(8:30~水平対向と油圧)
「熱ダレ」とか「パンチがない」の原因ってこういうところも効いてくるのか。



■数字には表れない性能
「粘度」「油膜」だけでは語れない境界潤滑の話や
寿命やコスト、シール攻撃性、エステルやPAOをブレンドする理由&耐劣化の話。
アメリカ産ベースオイルが最高!って誉める動画が最近ちらほらあるけどそれを受けて他のオイルをカス扱いしてる信者はお前らがカスオイルの設計してる人をもう少しリスペクトした方が良いと思う。(ベースはもちろん大切)

【エンジンオイル①】粘度が支配する潤滑と、成分が支配する潤滑の違い


【エンジンオイル②】化学合成油の闇に騙されない情報を公開します


【エンジンオイル③】オイルが劣化する2つの原因を解説します



エンジンオイル バイブル【保存版】

以上。
次回はどんな考え方でどれを選ぼうか?について。
Posted at 2024/01/21 03:09:48

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