まとめ記事(コンテンツ)

2024/08/23

バッテリー交換とメモリー保持(1)


さて、訪れる人も殆どいない我がブログですが、PVレポートを見ると、なぜか毎回 ダントツでトップに来るのが、「エンジンかけながら(メモリー保持のため)、バッテリー交換するのは?」です。

おそらく「バッテリー交換 メモリー」とかの検索ワードで辿り着いているのだと思いますが、それだけ多くの方が興味ある事柄なのでしょう。


前回はクイズ形式で、答えは書かなかったのですが、結論から言えばNOです。

ではなぜエンジンを掛けたままバッテリー交換するのがご法度なのでしょうか?
それを知るには、まずは車の電気の流れについて、正しく理解する必要があります。


車の電気の流れについては、今まで散々取り上げてきましたが、非常に多くの人が誤解しているのは、スマホなどの家電と同様に、直感的にバッテリーが電源だと思っている人が多いという事以外にも(※1)、間違った情報を垂れ流しているカーメディアのネット記事のせいだったり、つべでチューニングショップオーナー(整備士)などが知ったか解説をしているのも、大きな要因だと思います(※2)

更に遡れば、紙媒体の時代にJAFが発行していたAutoroute(’88/1号)にも、「エンジン系統以外の様々な電装品にも、バッテリーから電力が供給されている」と書かれていたし、ナツメ社が出していた「カーメカニズムマニュアル」という車のメカニズムを解説した本にも、「オルタネーターで発電した電力をバッテリーに蓄え、エンジン電装やボディ電装の電力としている」などと書かれていた(※3)

このように自動車業界においては、なぜか昔から「バッテリーはオルタネーターによって電力の補給を受けながら、同時に電装品に電力を供給している」とする充放電同時説が、半ば常識的に語られ続けてきました。


注釈
(※1)
充電しながらでも使えるので、「バッテリーが充電しながら放電している」と思い込んでいる人が理系にも多い。

(※2)
バッテリーメーカー(P社)でさえも、昭和の時代の雑誌広告に「今や車はエレクトロニクスの塊で、これらに命(電力)を吹き込むのは常にバッテリー」などと書いていたし、未だにHP上に「ヘッドライトが暗いと感じたら、バッテリーが弱っている兆候」、「バッテリーを換えればオーディオの音が変わる」などと平気で書いているので、呆れる。

(※3)
この後の文章を見ると、「ダイナモでは、電力を発生するための磁界を、自らが発電した電力によってまかなっていたが、オルタネーターではバッテリーに蓄えられた電力によって、磁界を形成している。このためオルタネーターのほうが低回転でも十分に発電ができ、小型・軽量にできるというメリットがある(原文ママ)」と書かれていた。

この本を書いたのは青山元男というジャーナリストで、車のメカニズム関係の解説本も多く手掛けているようだが、経歴を見るとご多分に漏れず慶応の経済を出た文系のジャーナリストであるが、ジャーナリストに多い文系の人は、資料をただ書き写すだけならまだしも、内容を理解しないまま勝手に要約するので、よくわからない意味不明の文章になってしまっている事が多い。

確かにオルタネーターは、初期励磁電流こそバッテリーから供給されるが、エンジンが掛かれば(電圧が上がれば)自らが発電した電力を使うのは一緒な訳で、そもそも充放電同時説のようなバカげた考え方をしているからこういう間抜けな解説を書くのだろうが、オルタネーターの方が「(エンジンが)低回転でも十分に発電ができ、小型・軽量にできる」理由についても、簡単に言えば回転界磁型であるためだが、それも理解していないため、前後の文章が全く繋がっていない。

もっとも、実際に原稿を書いたのはナツメ社の編集部員辺りで、この人は著者ではなく監修者に過ぎないのかもしれないが、いずれにしても(一部の高価な専門書を除いて)紙の著作物もネットで無料で読める記事と大差はなく、これでは紙媒体、即ちオールドメディアが廃れてしまったのも仕方がないように思う。

Posted at 2024/08/23 17:07:14

イイね!0件

はてブに送る
はてブに送る

オススメ関連まとめ

マイページでカーライフを便利に楽しく!!

ログインするとお気に入りの保存や燃費記録など様々な管理が出来るようになります

まずは会員登録をしてはじめよう

最近見た車

最近見たクルマはありません。

みんカラ+新登場

ottocast
ottocast

カーグッズ

オーエス技研
オーエス技研

チューニング専門

ニュース