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2026/06/07

意外と知らない?その14 T33のフロントバンパーにある「あの穴」の正体

車種問わず、最近の新型車を見ていると、フロントバンパーの左右両端に「縦型の細長い穴(通気口)」が開いているのをよく見かけませんか?



我がT33エクストレイルにもバッチリ付いていますが、これ、「ただのデザインの飾り(ダミー)」だと思っている方が意外と多いようです。

実はこれ、日産のスポーツカー(GT-Rなど)の空力技術からフィードバックされた、最先端の本格的な空力デバイスなんです!

今回は、あの穴がどんな仕事をしているのか、そのマニアックなメカニズムを紹介します。

■ そもそもタイヤは「巨大な空気抵抗の塊」

車がスピードを上げて走るとき、一番風の抵抗を受けるのはどこだと思いますか?

フロントガラスやバンパーをイメージしますが、実は「激しく回転しているフロントタイヤ(ホイールハウス周辺)」が、車全体の空気抵抗の大きな原因になっています。

バンパーを避けて車の横を通り抜けようとする風が、グルグル回るタイヤやホイールハウスの隙間に巻き込まれると、そこで風がグチャグチャに弾け飛び、「激しい空気の渦(乱流)」が発生します。

これが車を後ろに引っ張る抵抗(パラシュートを開いて走っているような状態)になり、燃費を悪化させ、高速走行時に車体をガタガタと不安定にさせる悪さをします。

■ メカニズム:空気で「見えない壁」を作る

ここで、あのフロント両サイドの通気口の出番です。

穴の奥を覗くと分かりますが、ちゃんとタイヤハウス側に貫通していますよね。仕組みはこうです。

① 前からの風をあえて吸い込む
車が前進すると、正面衝突した風がバンパー左右の通気口へ勢いよく吸い込まれます。

② 内部で風を「加速」させる
通気口の内部は、奥に行くほど狭くなる「ノズル状」の通り道になっています。ホースの先をすぼめると水が勢いよく飛び出すのと同じ原理で、吸い込まれた風は内部でスピードを上げ、高速のジェット気流に変化します。

③ タイヤの横に加速させた空気を送る
高速のジェット気流を、フロントタイヤの「真横(外側)」に向けて吹き出します。

■ その結果、どんな効果があるの?

この吹き出された高速の空気の流れが、タイヤの横に「見えない空気の壁(エアカーテン)」を形成します。

この壁があるおかげで、前方から流れてきた外側の風は、回転するタイヤに巻き込まれることなく、エアカーテンの表面をツルンと滑るように綺麗に後ろへ受け流されていきます。

これにより、主に2つのメリットが生まれます。

・高速での直進安定性がアップ!
タイヤ周辺の乱流が劇的に減るため、高速道路で横風に煽られたり、大型トラックに追い抜かれたりしたときの「フラつき」がピタッと抑えられます。

・実燃費の向上!
大きな空気抵抗が減るため、特に時速60km以上での巡航燃費が良くなります。

💡 まとめ

「正面から受けた風をあえて中に取り込み、スピードを速めてタイヤの横にぶつけることで、外側の風の巻き込みを防ぐシールドを作っている」というのが、あの通気口の正体です。

SUVでありながら、こういった目立たない場所にスポーツカー並みの空力処理が施されているのが、T33エクストレイルの走りの質感の高さ(欧州車っぽい高速安定性)に繋がっているんです。

折角の機能、LEDなどを取付て塞いでしまったりすることの無い様にしたいですね!
Posted at 2026/06/07 18:04:10

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