keiスポーツでアイドリングすらままならないくらい薄かったインジェクターがあったのでNA車にちょうど合いそうだと思ったのと。
keiで何度も試して4時間以上エンジン停止させてればクラッキング必要ない程度に燃圧が抜ける事がはっきりとしたのと
少し時間の余裕が生まれたのでドノーマルなキャリイにも付けてみることにした。

元々のインジェクターはこれ
新規格K6AのNA車のうち55ps車についている4穴の日本インジェクタ製。
推定ですが175cc@2.5bar前後くらいな気がします。

クラッキングを省略するので
エンジン停止から4時間以上経過しているのを確認して作業開始。
(3時間では燃圧が抜けませんでした。)

バッテリーを外します。
(埃だらけのエンジンルームのエアクリBOXの奥からECUのコネクターを外すのが面倒だたため)

そういえば
粉なしのぴったりフィットする使い捨ての手袋があると汚れないし、手につくガソリンの臭いも違うのでお勧めです。

助手席のシートを上げます。

汚い…。
豚毛のハケで埃を払ってウェットティッシュで軽く拭いてから作業しました。

コネクターを外して、インジェクターの間の位置2箇所に10mmボルトがあるので外します。マグネット付のソケットがあると楽です。

インマニ付近が黒いのでヘッドライト(車じゃなくて人に付ける方の)で照らしながらお勧めです。

インジェクターを取り外します。
ガソリンが少しこぼれますが宿命です。

デリバリーパイプの中央が燃料のホースなので、そこを中心に回すと楽かも。

個体差なのか、この型の設計なのか一番後ろ側のインジェクターのデリバリーパイプ部がやたらときつかったです。

付ける時は逆ですが。

注意点①スズキ純正OリングはNBRで数年使っていると膨潤が起こり再取り付け時に高確率で漏れるかちぎれるかするので、必ず交換してください。できれば純正ではありませんが4種D規格のOリングがお勧めです。

注意点②取り付けで力ずくはNGです。
きちんと入る位置がありますので付けながら探ってください。インジェクターが3本とも同じ角度で刺さるはずです。ボルト2本で無理やり締め上げると新品のOリングでも傷ついてて漏れたりもします。（しましたw）K6Aターボのアルミエンジンはネジ山を傷めることもあります。

バッテリーまで戻し終えたら
10秒ほどACC-ONに回して待ってからエンジンをかけて10分アイドリングします。(エアコンは必ずOFFで)

3月の晴れの日中の日中で3分ほどでマフラーから水が滴りはじめたので超空燃比がよさそうです。ビンゴ！
この瞬間から純正8ホール流用は過去のものになりました。

走り出してみると、全体的にトルクが増えて、前に出る感じです。
今までは50km越えてくるとエンジンの唸りが酷かったですが、その上もスッと無理なく回るようになりました。
ターボには負けますが、80km/hくらいも比較的軽く出るので路上の流れに乗って走りやすくなりました。もちろん坂も楽になりました。半クラ時間も短く済んでいます。
ノーマルECUのマッピングともかなり合っているようで、今の所マイナス要素がみつかりません。
いい車になりました。

インジェクター自体は新品で3本6万くらいするので、オークションで中古を探してみてください。あと内部洗浄した液はかなり汚れていたので、洗浄装置(12Vでもパルスが出せるもの)と洗浄液を揃えるか、内部洗浄をきちんとしたものがお勧めです。12V繋げてパーツクリーナーではまともに落ちません。またパルスではない12Vのつなげぱなしも焼けどするくらい熱くなるのでお勧めしません。

車検の排ガス検査の履歴ものせておきます。燃焼がいいね！
この車両は暖気なし、超近距離で毎日のように走っている車です。
オイル交換やってればチェーン伸びも少ないので、NAの鉄のエンジン頑丈だな…。

K6A向け流用インジェクターについての関連情報のまとめはこちら
http://minkara.carview.co.jp/summary/2212/