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まとめ記事(コンテンツ)
2012/03/21
エンジンオイル開発その2(C60フラーレンの効果)
みなさん、こんばんは。
プロトの青木です。
最近の私は、ず~とテンパっているようです。 (^^ゞ
でも、心は、亡くしていませんよ~。
忙しいとは、心を亡くすと書きますからね。
漢字って、よく出来ていると思いませんか?
さて今日は、オイル開発ネタの続きです。

NEOPLOTEX(ネオプロテックス) F エンジンオイルシリーズに採用しているナノテク物質について
そのナノテク物質を採用することで、「飛躍的なエンジンレスポンスを実現し、さらにエンジン保護性能を強化する」ことができました。
そのナノテク物質の名前は、“ C60フラーレン ”と言います。
フラーレン、、、優しい響きの名前だと思うのは私だけかな?
インターネット検索で “ フラーレン ” と打つと沢山出てきます。
でも・・・ ナント!? そのほとんどが化粧品だったりします。
化粧品は、フラーレンが持つ特徴の抗酸化作用、ラジカル捕捉作用(消去作用)を活かしているようです。
他に身近なものでは、釣りのリールに使うスプレーとかもあります。
釣りのリール用スプレーの場合は、凍結防止とボールベアリング効果の両方を狙ったもののようですね。
他にも医療分野や宇宙科学?化学?的なものまで様々なことが検索で出てきます。
それだけ、このフラーレンは注目を集めていて多くの可能性を秘めた物質ということでしょう。
【C60フラーレンとは?】
C60フラーレンは、直径が0.71ナノメートルという極小サイズの特殊な物質で、グラファイト、ダイヤモンドに次ぐ第3の炭素同素体であり、その中で唯一の分子です。
(1ナノメートルは、)

1985年にハロルド・クロトー、リチャード・スモーリー、ロバート・カールが発見した炭素原子60個で構成された20面体のサッカーボール状の分子です。1996年には、フラーレンを発見した3名がノーベル化学賞を受賞。フラーレンの工業的製造法が確立した現在では、磁性体、光学材料、超電導材料、医療、化粧品、二次電池、潤滑剤など、多くの分野で活用、または研究開発が進んいます。
【主な特徴】
・籠状の3次元構造をもつ変形しにくい球状分子
・分子直径が0.71ナノメートル(1ナノメートルは、10億分の1メートル)
・熱に強く、熱を通しにくい(300℃付近までの熱安定性)
・電子受容体(電子を引き付ける力が強い)
・ラジカル補足能力が高い
・科学的に官能基を付与しやすい
・電気を通さない(炭素なのに誘電率を持つ)
・光を吸収する
・高分子化しやすい
・昇華する
・籠の内部に金属を入れられる
・超伝導性を示す
こんな感じで簡単に書いてみましたが、いろんな特徴があり応用分野も広い物質なんです。
今回発売する「 NEOPLOTEX(ネオプロテックス)F エンジンオイルシリーズ 」には、全てにこの “ C60フラーレン ” を配合しています。
狙った効果は2つあり、
1. エンジン保護性能の強化
2. エンジンレスポンスの向上
です。
潤滑の種類には、主に流体潤滑と境界潤滑と呼ばれる状態があります。
流体潤滑とは、オイルによって金属間が隔てられている状態のことをいいます。
境界潤滑とは、部分的に油膜が薄くなることでおこる金属どうしが個体接触しているような状態のことをいいます。
ドライスタートのときや高負荷なスポーツ走行をしたときなどに、カム関係やメタル部などで起こります。
このいずれの潤滑状態でも“C60フラーレン”は効果を発揮します。
エンジンオイルには、必ず摩擦調整剤(FM剤)と呼ばれる添加剤が入っていますが、“C60フラーレン”は、流体潤滑において一般的に採用されている摩擦調整剤よりも摩擦抵抗の低減効果が優れていました。
また境界潤滑でも、オイル中に均一分散されているC60フラーレンが金属間に介在することで、金属どうしの固体接触を防ぐと同時にボールベアリングのような働きで摩耗抵抗を低減して潤滑を促します。
境界潤滑状態でも、しっかり守ってくれるわけです。

ほかにも、C60フラーレンは、耐熱性や耐酸化性が高く、変形もしません。長期間使用してもトラブルの原因になるような物質ではありませんでした。むしろC60フラーレンが持つ抗酸化作用やラジカル消去作用(補足作用)によるオイルの劣化防止という好影響もあり、現段階で最適な摩擦調整剤だと判断したわけです。
先日のブログで書いたベースオイルの性能と、この“C60フラーレン”の性能、その相乗効果によって「エンジン保護性能」と「エンジンレスポンス」そして「体感できる性能の持続性」をそれぞれ高めることができたわけです。
さらっと簡単に書いてみましたが、実際に、この製品ができるまでには、すごい時間と労力がかかっています。
特にエンジンオイル中に均一分散する技術を確立するまでは、大変な研究開発です。
その研究開発の現場にいつも居たわけではない私が言うのも何ですが、その技術を確立するのに3カ月ほどの時間を要しています。
一時期は、諦めモードにもなりましたね。
一般的に使われている添加剤を配合することも検討しましたが、目標があるだけに、この“C60フラーレン”に執着して取り組むことに・・・
フラーレンの配合量、ベースオイルの種類や配合率、配合する時の温度を変えるなど、ここで書けること以外にも色々と試すことになりました。
最後の方は、C60フラーレンの中に何かの金属原子を入れれば化学反応で分散できたりして...なんて話もありましたね。
正直、この話が出てきたときには、、、私は話についていけませんでした。 (^_^;)
0.71ナノメートルという極小の物質なのに、何をやってもオイル中に均一分散することができず沈殿してしまい、その沈殿した状態を見るたびに嫌になりました。
エンジンオイルに後で入れる添加剤ならば、「よく振ってからお使いください」なんて書けるのかもしれませんが、4.5Lのオイル缶を振ってからお使いくださいというわけにもいきません。
まして、沈殿してしまうようなものであれば、その効果も?ですしね。
企業秘密ということもあり詳しくは書けませんが、ある瞬間を境にオイル中に均一分散することができるようになり、その技術を確立することができました。
その後は、目的の効果が得られる最適な配合量を見出して、評価を繰り返すなかで製品化を実現したというわけです。
ここだけの話し、、、フラーレンの効果が無かったらどうしようって不安にもなりました。場合によっては、他の添加剤を併用することも考えましたね。
実際評価してみると、その必要はありませんでしたけど。
いろんなエンジンオイルを試していた評価者たちも、このフラーレンの効果には、素直に喜んでいました。
『 体感できる。 』 って!!
C60フラーレンに執着した甲斐があったと感じる瞬間でした。 (^^)
NEOPLOTEX(ネオプロテックス)F エンジンオイルは、目的に合わせて、厳選した高品質な成分だけを配合して作り上げたハイクラスの潤滑油です。
まぁ、上には上がありますから、いわゆる超高級なオイルとは言いませんが、日常的に使用することはもちろん、少々ハードな条件下で使用しても安定した性能を発揮してくれるオイルですのでご期待いただければと思います。
次回、私が書くブログでは、このオイルをどういったエンジン、車種、人たちのために作ったのか?
このあたりことを、お伝えしていきたいと思います。
今回も長文になってしまいましたが、最後までお読みいただいた皆様に感謝です。 m(__)m

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プロトの青木です。
最近の私は、ず~とテンパっているようです。 (^^ゞ
でも、心は、亡くしていませんよ~。
忙しいとは、心を亡くすと書きますからね。
漢字って、よく出来ていると思いませんか?
さて今日は、オイル開発ネタの続きです。

NEOPLOTEX(ネオプロテックス) F エンジンオイルシリーズに採用しているナノテク物質について
そのナノテク物質を採用することで、「飛躍的なエンジンレスポンスを実現し、さらにエンジン保護性能を強化する」ことができました。
そのナノテク物質の名前は、“ C60フラーレン ”と言います。
フラーレン、、、優しい響きの名前だと思うのは私だけかな?
インターネット検索で “ フラーレン ” と打つと沢山出てきます。
でも・・・ ナント!? そのほとんどが化粧品だったりします。
化粧品は、フラーレンが持つ特徴の抗酸化作用、ラジカル捕捉作用(消去作用)を活かしているようです。
他に身近なものでは、釣りのリールに使うスプレーとかもあります。
釣りのリール用スプレーの場合は、凍結防止とボールベアリング効果の両方を狙ったもののようですね。
他にも医療分野や宇宙科学?化学?的なものまで様々なことが検索で出てきます。
それだけ、このフラーレンは注目を集めていて多くの可能性を秘めた物質ということでしょう。
【C60フラーレンとは?】
C60フラーレンは、直径が0.71ナノメートルという極小サイズの特殊な物質で、グラファイト、ダイヤモンドに次ぐ第3の炭素同素体であり、その中で唯一の分子です。
(1ナノメートルは、)

1985年にハロルド・クロトー、リチャード・スモーリー、ロバート・カールが発見した炭素原子60個で構成された20面体のサッカーボール状の分子です。1996年には、フラーレンを発見した3名がノーベル化学賞を受賞。フラーレンの工業的製造法が確立した現在では、磁性体、光学材料、超電導材料、医療、化粧品、二次電池、潤滑剤など、多くの分野で活用、または研究開発が進んいます。
【主な特徴】
・籠状の3次元構造をもつ変形しにくい球状分子
・分子直径が0.71ナノメートル(1ナノメートルは、10億分の1メートル)
・熱に強く、熱を通しにくい(300℃付近までの熱安定性)
・電子受容体(電子を引き付ける力が強い)
・ラジカル補足能力が高い
・科学的に官能基を付与しやすい
・電気を通さない(炭素なのに誘電率を持つ)
・光を吸収する
・高分子化しやすい
・昇華する
・籠の内部に金属を入れられる
・超伝導性を示す
こんな感じで簡単に書いてみましたが、いろんな特徴があり応用分野も広い物質なんです。
今回発売する「 NEOPLOTEX(ネオプロテックス)F エンジンオイルシリーズ 」には、全てにこの “ C60フラーレン ” を配合しています。
狙った効果は2つあり、
1. エンジン保護性能の強化
2. エンジンレスポンスの向上
です。
潤滑の種類には、主に流体潤滑と境界潤滑と呼ばれる状態があります。
流体潤滑とは、オイルによって金属間が隔てられている状態のことをいいます。
境界潤滑とは、部分的に油膜が薄くなることでおこる金属どうしが個体接触しているような状態のことをいいます。
ドライスタートのときや高負荷なスポーツ走行をしたときなどに、カム関係やメタル部などで起こります。
このいずれの潤滑状態でも“C60フラーレン”は効果を発揮します。
エンジンオイルには、必ず摩擦調整剤(FM剤)と呼ばれる添加剤が入っていますが、“C60フラーレン”は、流体潤滑において一般的に採用されている摩擦調整剤よりも摩擦抵抗の低減効果が優れていました。
また境界潤滑でも、オイル中に均一分散されているC60フラーレンが金属間に介在することで、金属どうしの固体接触を防ぐと同時にボールベアリングのような働きで摩耗抵抗を低減して潤滑を促します。
境界潤滑状態でも、しっかり守ってくれるわけです。

ほかにも、C60フラーレンは、耐熱性や耐酸化性が高く、変形もしません。長期間使用してもトラブルの原因になるような物質ではありませんでした。むしろC60フラーレンが持つ抗酸化作用やラジカル消去作用(補足作用)によるオイルの劣化防止という好影響もあり、現段階で最適な摩擦調整剤だと判断したわけです。
先日のブログで書いたベースオイルの性能と、この“C60フラーレン”の性能、その相乗効果によって「エンジン保護性能」と「エンジンレスポンス」そして「体感できる性能の持続性」をそれぞれ高めることができたわけです。
さらっと簡単に書いてみましたが、実際に、この製品ができるまでには、すごい時間と労力がかかっています。
特にエンジンオイル中に均一分散する技術を確立するまでは、大変な研究開発です。
その研究開発の現場にいつも居たわけではない私が言うのも何ですが、その技術を確立するのに3カ月ほどの時間を要しています。
一時期は、諦めモードにもなりましたね。
一般的に使われている添加剤を配合することも検討しましたが、目標があるだけに、この“C60フラーレン”に執着して取り組むことに・・・
フラーレンの配合量、ベースオイルの種類や配合率、配合する時の温度を変えるなど、ここで書けること以外にも色々と試すことになりました。
最後の方は、C60フラーレンの中に何かの金属原子を入れれば化学反応で分散できたりして...なんて話もありましたね。
正直、この話が出てきたときには、、、私は話についていけませんでした。 (^_^;)
0.71ナノメートルという極小の物質なのに、何をやってもオイル中に均一分散することができず沈殿してしまい、その沈殿した状態を見るたびに嫌になりました。
エンジンオイルに後で入れる添加剤ならば、「よく振ってからお使いください」なんて書けるのかもしれませんが、4.5Lのオイル缶を振ってからお使いくださいというわけにもいきません。
まして、沈殿してしまうようなものであれば、その効果も?ですしね。
企業秘密ということもあり詳しくは書けませんが、ある瞬間を境にオイル中に均一分散することができるようになり、その技術を確立することができました。
その後は、目的の効果が得られる最適な配合量を見出して、評価を繰り返すなかで製品化を実現したというわけです。
ここだけの話し、、、フラーレンの効果が無かったらどうしようって不安にもなりました。場合によっては、他の添加剤を併用することも考えましたね。
実際評価してみると、その必要はありませんでしたけど。
いろんなエンジンオイルを試していた評価者たちも、このフラーレンの効果には、素直に喜んでいました。
『 体感できる。 』 って!!
C60フラーレンに執着した甲斐があったと感じる瞬間でした。 (^^)
NEOPLOTEX(ネオプロテックス)F エンジンオイルは、目的に合わせて、厳選した高品質な成分だけを配合して作り上げたハイクラスの潤滑油です。
まぁ、上には上がありますから、いわゆる超高級なオイルとは言いませんが、日常的に使用することはもちろん、少々ハードな条件下で使用しても安定した性能を発揮してくれるオイルですのでご期待いただければと思います。
次回、私が書くブログでは、このオイルをどういったエンジン、車種、人たちのために作ったのか?
このあたりことを、お伝えしていきたいと思います。
今回も長文になってしまいましたが、最後までお読みいただいた皆様に感謝です。 m(__)m
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Posted at 2012/03/21 19:53:20
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