まとめ記事(コンテンツ)

R_SWさん
2019/02/11

DENSOインジェクターについて

カテゴリ : エンジン廻り > 燃料系 > その他

1
HA11Sインジェクターの撮影がようやく終わったのでDENSOのインジェクターについてまとめてみた。

DENSOのインジェクターの開発の歴史についてはこちらの読み物が面白い。
pubs.iir.hit-u.ac.jp/admin/ja/pdfs/file/1252
特許の話とか
専用インジェクターは汎用部品として供給し、制御側でどうにかしようという考え方のおかげでインジェクター流用・サブコン補正の下地ができたんだろうなとか…。
制御を自動車メーカー自らがやるのは某M社の話かな?…
と思いを馳せたりしながら読んでました。
2
微細化(多孔化)についてはこちらの資料を参照された方が一番良い。
https://www.denso.com/jp/ja/innovation/technology/dtr/v11_1/disseration10itp6.pdf
インジェクターの推移の画像はそこからの抜粋。
3
左がAtypeに分類されているF6Aの初期のもの、NAロードスターもこれ。

中央がAtypeの形状に近いが1ホール2ジェット(V字噴射)のJA11Aジムニーのもの

右がBtypeに分類されているHA11SアルトワークスのものでAtypeに比べ1本10gほど軽かった。

この世代は洗浄が数ヶ月かかっても終わらないものが溜まってきている。廃車部品そのままはマジでゴミなので専門業者に洗浄を依頼しよう。動作確認済みと謳っていてもソレノイドが動くかだけで、ジョーロレベルのものも多い。廃車の部品は気をつけよう。古いので屋内保管もあてにならない。
想像ですが、詰まりがひどいと圧力が逃げずに割れて使用不能になる事案があるのかなと私は考えています。

この世代に限らず洗浄できたものとできていないものは、噴射テスト時に明らかに圧力に差がでます。
燃料ラインの脳梗塞や心筋梗塞のようなものと考えてもよいかもしれません。
4
Ctypeの断面。
ソレノイド周りがかなり小型化されている。
この世代からショートタイプが存在する。
新規格K6Aや4ホールの黄色いF6Aのも短いタイプ。混同してる人も結構いるようだ。
5
左がCtypeの('96-)先が明らかに長い。画像はファミリアとかの本体が長いタイプ(合成画像)だが、本体が短いタイプがあり、新規格K6Aや4ホールの黄色いF6Aのも短いタイプ。

中央がCtypeの('97-)のエアアシストなし。NBロードスターはこれ。
HTスイフトは4ホールだが先端形状がこの後のタイプに近い。

右がCtypeの('99-)のストレートノズルの12ホール

外観だとそれぞれ先端部が異なる。
6
UC('02-)のテーパーノズルの12ホール。そのなかでも一番長いタイプの断面。
ソレノイドがさらに小型化され、長いのから短いのまでかなりバリーエーションが豊富です。
7
長いタイプも変化があり
徐々にカプラーの爪が横についたタイプに移行が進んでいきます。
インジェクターの規格化が進み、グロメットもコストを考慮して不要と割り切られたのかもしれません。

噴射孔部分もはじめはステンレスギラギラで穴が小さめですぐ詰まりそうな見た目ですが、製造コストも絡んでか変更されたタイプも見かけます。
8
デンソーは水素インジェクターに手をつけている様子がなく、今後インジェクターよりも他の制御系などの製品に注力していくような雰囲気を感じます。電気になったらいらない技術になってしまうのかと、気づかされます。

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