まとめ記事(コンテンツ)

2011/04/28

No.10 CT200h TNP基礎講座 「基本走行パターン」

走行パターンは、環境、ルート、ドライバーの好み、等で数あれど、今回はごくごく基本的な考え方をお届けします。

THSでは、エンジン走行時にガソリンを消費しますが続くエンジン停止走行の距離を引き延ばすことで、TNP値を上げていくのが低燃費走行の基本原理です。

具体的に例を挙げて説明していきます。

燃費計算用のデータは、ユピテルのレーダ探知機のおまけ機能で測定したガソリン消費量を参照しています。

 0-40km/hの発進加速の消費燃料 = 11mL
 0-50km/hの発進加速の消費燃料 = 19mL
 50km/h巡航走行を100m       = 8mL

 ※上記消費燃料は気温、冷却水温度、バッテリレベルなどで異なります


1)40km/h制限道路での信号間250mのストップ&ゴーの場合


250mの走行距離において11mLを消費しますから、燃費は

  0.25km÷0.011L=22.7km/L


2)50km/h制限道路での信号間250mのストップ&ゴーの場合


250mの走行距離において19mLを消費しますから、燃費は

  0.25km÷0.019L=13.2km/L

以上のように、短距離のストップ&ゴーばかりだと燃費が伸びないことがわかります。
このような場面では、加速の目標速度を下げモーター走行距離を伸ばすしかありません。


3)50km/h制限道路での信号間1000mのストップ&ゴーの場合
下記の図はクリックするとオリジナルサイズが見れます。


発進加速ののち、2回ほどつなぎのエンジン走行をしています。これはモーター走行しすぎによるバッテリ消耗を制限し、次のモーター走行のための電力補充が目的です。

消費燃料は、発進加速時に19mL、つなぎのエンジン走行2回で16mLです。
したがって燃費は

  1km÷(0.019+0.016)L=28.6km/L


4)信号停止がない区間では

上記において、発進加速の燃料を除外して計算します。1サイクルは100mのエンジン走行と200mのモーター走行です。

燃費は、0.3km÷0.008L = 37.5km/Lになります。

信号がない平坦な道を延々と走れる環境では、ランキング1位も夢ではないですね♪

ヒント!
☆エンジンを回し後には、同じかそれ以上、できれば2倍程度の距離をモーター走行する。
 ・加速はガソリン消費が大きいので少なくとも2倍以上
 ・低回転巡航の後は同等距離もOK
☆(青でも赤でも)信号手前100m以内でエンジンを回さないようなパターンで走行する
☆平均燃費をMIDに表示させておき、サイクルを繰り返しながら平均燃費が上昇しているのか、下降しているのかを確認することで、パターンがうまくいっているか確認できる。
☆エンジン走行とモーター走行の距離の比率を確保するには、「1、2、3・・・」とカウントすることで代用できます。


注)転がらないタイヤだと上記サイクルのエンジン走行に対するモーター走行の比率が下がってきますので、もう少し燃費値は下がってきます。
また、エンジン走行時の瞬間燃費数値を良くすることでモーター走行比率が下がっても全体的な燃費値を良くすることができます。


バックナンバーはこちら
No.09 CT200h TNP基礎講座 「足技を磨く」

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Posted at 2011/04/28 08:56:09

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