まとめ記事(コンテンツ)

2011/06/04

No.15 CT200h TNP基礎講座 「エンジンが停止しない場面」

前回「アイドリングチェック」というエンジン空回りの状態について説明しました。

それ以外にも、エンジンが勝手に回る状況がありますので、リストアップしておきます。


1)暖機

 ・コールドスタート時

   パワーオン後、数秒ののちエンジンが始動し、
   冷却水の温度が40℃になるまでエンジンが回り続けます。

 ・買い物などで一時放置したのちの暖機

   冷却水の温度が65℃になるまでエンジンが回り続けます。
   パワーオンではなく、アクセルオンでエンジンをかけたときが
   暖機スタートとなります。


2)アイドリングチェック

  No.14 「アイドリングチェック」を参照してください。


3)速度が高いとき

 時速79km/h以上になるとエンジンが回りっぱなしになります。
 下り坂では、燃料噴射はなくともエンジンが回っています。
 エンジンを止めるには、75km/h以下に速度を落とします。

 70km/h制限の自動車専用道路など、75km/h以下で
 走行できる場面であれば75km/h以下でのクルコンセットが
 おすすめです(モーター走行を活用してくれる)。

 ※駆動負荷に応じて燃料が噴射されます。
  下り坂ではエンジンが回っていても燃料は消費しませんが、
  エンジン回転の負荷によるエネルギーロスが少しあります。

 ※より速度が高い走行においては、燃料噴射付のエンジンブレーキ状態が
  あるらしいです(わが師、白のEPVさんのHPより)


4)強制充電(充電地獄とも呼ばれます)

 ハイブリッドバッテリの目盛が2コマ(BL2=紫色)に下がったのち、
 モーター走行を多用したり、長い渋滞にはまっていたり、
 エアコンで大電力を消費していると、エンジンが勝手に始動し、
 しばらく充電のためにエンジンが回り続けます。

 ※バッテリの保護機構の一つで蓄電量40%未満にしないための制御。
  蓄電量50%になるまで充電します。


5)バッテリの充電レベルが高くなりすぎたとき

 下りの山道では、回生によりバッテリが満充電(BL8)になります。
 これ以上は回生ブレーキは働かず、エンジンが回り続けエンジンブレーキの
 役目を果たします。
 しかし、平地に降りてもしばらくはモーターでエンジンを回し続け、
 電力を無駄に消費しようとします。

 ※バッテリの保護機構の一つで蓄電量80%以上にしないための制御


6)暖房

 冷房はバッテリ電力で動作しますが、暖房はエンジンの熱を利用します。
 冷却水温が65℃未満で、かつ、暖房設定温度に対して室温が低い場合に
 エンジンが回り続けます。

 信号停止時間が長い場合や、ダウンヒルでエンジン停止が多い場面では
 すぐにエンジンが冷えるので、頻繁にエンジンが回ります。

 常時エンジンが回っている、山登り区間、高速道路区間、
 速度高めの幹線道路などでは、暖房による燃費ダウンは少ないです。
 ただし、エンジンの暖まり方に合わせて暖房温度を徐々に上げていくと
 燃費ダウンをより抑えることができます。


7)エンジン低速走行の後、エンジンが止まらない

 渋滞、とくに登り坂渋滞での困り者がこの現象。

 発進でエンジン始動後、アクセルオフが23km/h以下の場合
 エンジンが回り続けます。ブレーキを踏んで十分速度を落とすか、
 完全停車しないとエンジンが停止しません。
 エネルギーモニタの画面にて充電の矢印が出ていないので、
 ただ単にガソリン消費しているだけに思えます。


バックナンバーはこちら
No.14 CT200h TNP基礎講座 「アイドリングチェック」」

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Posted at 2011/06/04 07:00:13

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