まとめ記事(コンテンツ)

2012/07/04

No.30 CT200h TNP基礎講座 「丘越え途中の停車の影響」

今回はクイズ形式でやってみましょう(^^ゞ


以下は丘越えの図です。



B→D の距離は1km、標高差50m(傾斜5%)ぐらいの丘を想像してください。

制限速度は50km/hにしておきましょう。



【問題】

A~Dの4箇所、信号などで停車しなければいけない場合、燃費へのダメージの大きい順に並べてください。




【運転条件】

ただし、それぞれの位置での停車において、燃費ダメージが一番少ない停車方法を取った場合です。

具体的には

A、Bでは停車ポイントの数十m手前からエンジンオフさせHSI=0%付近の完全惰性走行後、ノーブレーキでの停車が理想。しかし、それは難しいのでHSI=25%以内のモーター走行で距離合わせを行う。

 ※アクセルオフのタイミング失敗による低速エンジン回りっぱなしに注意します。
  (アクセルオフするのが22km/h以下だとエンジンは止まりません)

Bでの発進は、最低限のモーター動力印加後、重力による自然な速度アップが望ましいが、後続に迷惑をかけないためにも、やや強めのモーター発進、あるいはエンジンで短く鋭く加速させます(ただし低めの初速をつけるだけで、重力による速度アップがメイン)。

C、Dでの停車は、回生効率を高めるためにブレーキの踏込量をできるだけ少なく、ブレーキング距離は長め。

Cでの発進は、できれば惰性のみ。ややモーターの力を借りて初速をつける場合も。









以下は私の回答。

質問、あるいは、「違うぞ!」など、遠慮なくコメください。























【回答】

燃費のダメージは、Dが一番大きく、以下の順です。

D >> A >> C > B


D)坂を転がってきた速度を利用してエンジンやモーター動力を使わずにさらに距離を伸ばせるところなのに、停車後のエンジンによる発進加速が必要です。

運動エネルギーの回収も、回生ブレーキは30%程度の効率と言われています(・・・だったかな(^_^;))ので、ロスが発生します。


A)ブレーキロスのない停車をしたとしても、上り坂での発進加速は燃費ダメージが少し大きめです。


C)ここで停車しても、再発進は重力主体で速度アップできます。


B)丘を越える場合、頂点での速度を限りなくゼロで通過、のちに重力で転がり落ちる、というのがTNPではベストですが、後続がいてはそんなことはできません。でも、信号停止がB地点である場合には、それに近いパターンで走行できます。


※Cにおいても頂上通過速度を低くできれば、Bとの差はほとんどないと思われます。


通勤路などのルート選定では特にDを排除するようなコース取りを検討します。
実際、Dを3箇所迂回したら1km/LほどTNP度が増しました。


「CT200h TNP講座 目次」 はこちら
「CT200h TNP講座番外編 目次」 はこちら
Posted at 2012/07/04 22:19:22

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