イベントには出したいが、低い車高のままでは普段使いができない為に
渋々禁断のエアサスに手を出す事になりました。
お世話になっていたショップが、BOLD WORLDと親しいので話を通してもらいました。
しかし当然ながらⅩ用はラインナップには無いので、メーカーで１から作る事に…
当初は86用をベースに既存のパーツを組み合わせるだけの予定でしたが、
Ⅹのリアタイヤハウスが狭い形状である為にエアバッグが干渉するので
リア用を１から作成する事になりました。
その為にひと月で完成の予定が４か月かかりました…。

２台目からは型取りする必要はないので、そんなに納期がかかる事はないでしょう。
次回のカタログにはⅩ用モデルが掲載されるはずです。


Ⅹのようなスポーツタイプの車に乗っている方からすれば、
エアサス＝空気で上げ下げするだけの物と思われるでしょうが、
最近のエアサスはどのメーカーでも全長調整式というタイプを採用しています。
これは車高調の様なもので、エアで上下させる前に予め基準となる車高を決めておき、
それを基準にエアで全上げ・全下げできるように調整します。
最初のセッティングを間違えると、エアサスの機能をフルに使い切れません。
取付けの際は信頼できるショップに任せなければいけません。

近隣にエアサスメーカーが４件ほどあるのですが、
BOLD WORLDのみ３年の長期保証です。
他は１年しかないので、その時点でメーカーは決まったようなものでした。

公認車検を受ける際は、必要な書類を用意すれば簡単に通ります。
これは元々、走行時に作動しないようなシステムを採用しているからで、
他のメーカーではタンクを外す必要があったりして素通しできません。

公認取得後は車検証に「改」の文字が追加されます。

アライメントを取ると基本的にその車高の±10mmの変化なら狂いませんが、
大きく車高を変えるとタイヤが変摩耗する恐れがあります。

ちなみに、全上げで走行すると、エアバッグ破裂の恐れが…
全下げで走行すると、ハンドルを切るとタイヤがフェンダーに干渉します。

エアサスに交換したからと言ってもDラで弾かれる事はありません。
通常車高にセットしておけばリフトアップでの作業も一切問題ありません。

乗り心地は、事前に「峠を問題無く走れるように」と伝えたせいか、
結構硬めのセッティングで、言わなければ車高調だと思われるでしょう…。
減衰32段階中、柔らかい方から７段目のようですが、
メーカーの社長が直々にセッティングされたそうなので間違いはないでしょう。

Ⅹは元々車高が低い部類の車なので、実用性はあれば便利という程度です。

動作音は思っていたよりはるかに静かです。
外からはほとんど音が聞こえません。

動作自体はエアバッグの形状のせいか、フロントが遅く、リアが早いです。

トランクがタンク2つに占領されるので、
ボックスでも作らないと実用性は皆無になるのが最大の注意点です。




付属品は…
　エアサス×４（F：ベローズ　R：スリーブ）
　ノーマルポートユニット
　プレストレージシステム
　ステンレスタンク10L×２
　コンプレッサー


定価はベースとなった86用の税抜価格です。
実際の価格は、定価から１割引の値段に、
　エアドライヤー、ミストフィルター
　電磁ロールカットバルブ
　プレストレージ用ハーネス
　φ52　ツインメーター
　2/4　独立リモコン
　構造変更用書類
　アライメント
　フィッティング加工
　取付け工賃と消費税

がかかり、￥100万程度の価格になります（_ _；


出入りに気を遣う場面では大活躍するので、便利さが分かると有難味が分かります。

関連情報URL：https://minkara.carview.co.jp/userid/1285281/blog/34529154/

関連動画：http://youtu.be/akECyVnhdJ0