まとめ記事(コンテンツ)

2006/09/06

第2回 バランスについての考察

 FFとRRは重心バランスが良くない。ミッドシップは最高である。またマスを集中させたミッドシップはさらに良い。・・・本当か?。

 車体のヨーの中心と駆動、減速といった制御あるいは外乱との軸が近い=ズレが少ない構成である。マスが集中していると、さらにそのズレは小さくなる。完璧なパッケージである。だがその運転は疲れるはずである。
 
 FFは常にフロント中心に「バランスしている」し、RRは常にリア中心に「バランスしている」のである。
FRと違ってこれらはアンバランスだが、マスは集中している。従って、主に駆動力とマス中心が近い位置にあり、加減速で重心位置がFRより変化しにくい。だが、FRはマスが分散しているゆえに、ヨーには寛容である。

 RRの911が難しいけど面白いのは、加速側での重心と駆動点が近くて後輪を中心に常に動きを感じられるからである。FFの場合では、加速時にトラクションが抜けるためにもうひとつだが、突っ込みにはめっぽうコントローラブルである。たまにFFのクセを殺したFR的ハンドリングもあるが、速いかもしれないが面白くない。とにかく突っ込んでも抜けばなんとかなるという片方に偏った操縦性が無いからである。アクセルのオンオフよりもドリフトアングルや、荷重移動量によるヨーの感度が高いからである。
 
 911でブレーキングドリフトをするのは私レベルでは自殺行為である。911はトラクションが抜けた時のコントロール余地はほとんど無い。ヨーを止める手段があまりに小さい(フロントのカウンター操作が効くのはFRの1/4ぐらいのスリップアングルまで)からだ。その上ブレーキングは四輪に均等に重量がかかる感じでものすごいグリップが出る。そこで少々アングルがついてもリアは出ないし、出たときは手遅れと言う感じである。
 それゆえ、リアのトラクションを操るのが911の醍醐味である。常に片方に偏っているバランス故に、分かりやすく制御が楽である(反対側のバランスに持ってゆかないのがコツ)

 そういう意味ではB4は難しい。基本的にはFF的な重量バランスだが、駆動は4駆である。アクセルオンでヨー変化を出しにくい。その為、ブレーキングか、加速時のスリップを使うしかない。
 コーナーの最初で半分決まり、後半で半分決まる。真中あたりは最初次第である。私のATのBLEではいかんともしがたいのである。グリップ走法=荷重移動と前輪のグリップコントロールが全てであり、その範疇で楽しむ車だと思っている。
Posted at 2006/09/06 21:07:18

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