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2015/08/02

LED電球の設計方法-CRD(定電流ダイオード)編

カテゴリ : 外装 > ランプ、レンズ > LED化

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LED電球設計のための覚書です。

自動車の電気回路の電圧は状態によって変化します。
12ボルトの自動車の場合、10.5V(放電状態)から14.4V(バッテリーの限界値)といわれています。
電圧が変われば、電流の量も変わり、電球の明るさも変わってきます。逆に言うと、電流が一定になれば、明るさも一定になるということでもあります。

電流を一定にする部品としてCRD(定電流ダイオード)があります。
これは、CRD(定電流ダイオード)を使用した回路です。
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上図のように、抵抗をCRDに置き換えるだけで使えます。

最大電流の大きなものが開発・販売されています。
電流量の大きなものは高価なので、ほどほどの値段のものを並列に接続して必要電流を得ます。

ここでは、10mAのものを2つ並列にして20mAを得ています。
電流が一定なので、ダイオードに流れる電流も(順方向電圧Vfも)一定になります。
電圧の変化はCRDが吸収してくれます。
CRDの耐電圧は20V以上あるので、12ボルト車の場合は特に心配する必要はなさそうです。
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LEDを3つ直列にした回路に使うとどうなるでしょう。

CRDが定格の電流を流すためには、10mA~15mA用のもので4V近い電圧をかけてやる必要があります。
順方向電圧が3.4VのLED3つ直列では、CRDに必要な電圧がかからず、定格電流が得られないためLEDは暗く点灯します。
このLEDで、CRDを使った回路を作る場合には、LEDは2個直列が限界となります。
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CRDが吸収した電圧の変化は、すべてCRDが熱として消費することになります。
発熱(消費電力)の面からもCRDを使用して大電流を流すのは効率が良いとは言えません。

また、CRDは部品としては高価なので、大電流を流すような回路では使うのをためらってしまいます。

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