まとめ記事(コンテンツ)

2015/07/13

スリーブバルブ

また、先日の本から。

1940年以前では、吸気、排気にスリーブバルブを使ったエンジンってのが、一時期はやったらしい。
有名なところでは、ユンカースのJUMO205 (ユモ205と読む) あたりか。

従来のキノコ型のバルブじゃなくて、2stエンジンみたく、シリンダのポートから吸気、排気する。
通常の2stだとポートは固定なんだが、こいつは、クランクのタイミングに合わせ、シリンダースリーブが回る。

つまり、シリンダーの穴とスリーブの穴が合ったときに開くってシステムだ。

なので、通常はシリンダヘッドにあるバルブが無い。
そーなると、何か入れたくなる。 お? ココにもピストンを入れれば2倍にお得じゃね?と
ユンカース博士は思ったらしい。

で、こうなった。


わけわからんな。

簡単にするとこんな感じ。


クランク軸が上下にあって、真ん中でスリーブが回る。 吸気、排気は中央の横だ。

反対側を見ると クランクの位置とポートの関係がわかる。


3セット組み合わせるとカオス。



この頃は色々とスリーブバルブで実用されたエンジンもある。
上下でのクランクは止めて、普通に下だけでもできるっぽい。

で、航空機用の星型を作ったらしいが、肝心のスリーブを回す機構もクランク室に入れてみたら、

こーなる。




わははは。 奥のギアが壊れたら何枚外せばたどりつくのやらw (タイガーの転輪かよw)

スリーブバルブはすっかり廃れてしまったのか?と思うとそうでもなくて、
買えそうな物として、ラジコン用で売ってたりするから世界は広いね。



中身はこんなん。


クランク軸はスタータ専用で、プロペラには回転するスリーブの先っちょが接続される。
ヘッドの真上に出力軸が付くって変なエンジンだww

通常のエンジンで例えると、カム軸にミッションを接続するシャフトが出てる感じ?

いやはや、ヘンタイなエンジンってあるのねぇ。

対向ピストンスリーブバルブエンジンってのは、熱効率が上げられる可能性があるってことで、
現在も地道に研究しているところもあるって話だ。
どうなることやら。 
面白そうなんで、作ってみたい気がするが、無理だわなぁ。
Posted at 2015/07/13 23:49:17

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