女王様がミッション(Sトロニック)のトラブルで、5ヶ月の離脱の末復帰しました。
この間、メカに疎い Pootaro ですが、Web でいろいろ検索しました、また、「みん友」の皆様からも情報を寄せていただきました。
この間に得た情報から、Pootaro が感じたことをまとめてみました。
これは、メカに疎い Pootaro の感想をまとめたもので、技術的な裏付けは全くありません。
感想の備忘録のようなモノと思ってください。
Sトロニックは、DCT(Dual Clutch Transmission) に分類されるミッションで、奇数段(1-3-5-7) と 偶数段(R-2-4-6) の2つの軸を持っていて、それぞれにクラッチを持ってます。
1速で駆動している時は奇数段側のクラッチが繋がっていて、偶数段は2速でエンゲージした状態で待っています。
シフトアップ時は奇数段側のクラッチを切ると共に偶数段側のクラッチを繋ぐことにより、シフトチェンジにかかる時間を大幅に減らすことを狙ったシステムです。
Pootaro は、この考え方は正しいと思っていますし、トルコンのヌルヌルが嫌いなので 女王様の購入にあたりSトロニックの採用は大きな動機になりました。
想定外だったのは、このSトロニックに世界中でトラブルが頻発してしまったということです。
Sトロニックは、縦置きエンジン用の湿式と横置きエンジン用の乾式がありますが、A1・A3・TTなどの乾式Sトロニックは 2019年にリコールが届け出されています。
女王様の湿式はリコールには至っていませんが、トラブルの声は結構聞きます。
Pootaro はクラッチとギアシフトを電子制御するという考え方に大きな問題は無いと思っていますが、リコールを届け出るくらいなので、設計にどこか問題があるはずです。
Sトロニックを実現するにあたり必要な登場人物は、ギアをチェンジするための機構・クラッチ断続のための機構・ギアポジション把握のための機構だと思います。
MTだとドライバーとしては、それぞれ、シフトレバー・クラッチペダル・左手(笑)になると思います。
NET で様々な意見を見ました、その意見について考えてみたりもしました、Sトロニックの設計ミスは "容量" という言葉で説明できるように感じました。
容量その1は、クラッチのトルク容量です。
Sトロニックのクラッチ機構を2つ収納する必要からなのでしょうが、MTに比べてクラッチ板が小さいように感じます。
人間の左足より、電子制御の方が精緻だから、容量が少なめでも問題ないって感じなのでしょうか。
さらに偶数段側のクラッチは奇数段側に比べてかなり小さくなっています。
大陸に比べて土地が狭い日本はバックギアを使う機会が多いですから、リバースがある偶数段側のクラッチ容量も大切だと思います。
偶数段・奇数段に入らないというトラブルに対応するための部品は、"リペアキット" と呼ばれています、なんか微妙なネーミングですがそこはおいておきます。
このキットは制御基板と、3っつのソレノイドバルブ(電磁制御弁)で構成されていて、バルブの2つは偶数段と奇数段のクラッチ制御に、もうひとつのバルブはクラッチ冷却のオイルの制御が役目だそうです。
この部品が "リペアキット" と呼ばれていることからも、クラッチの冷却と制御がまだ試行錯誤段階にあるような気がします。
ここで Pootaro が思い出したのは納車以来のSトロニックの動作です。
納車直後のSトロニックはATにあるクリープはほとんど無くて、ブレーキから足を離しても車が動かないと言って良いくらいで、アクセルを踏んだらクラッチミートする感じでした。
ということもあり上り坂の発進はMTのように結構気を遣う必要がある感じでした。(この感じ Pootaro は大好きだったんですけどね~)
最初の12ヶ月点検を終えて帰ってきた時、Sトロニックのセッティングがかなり変わっていたのを覚えています、おそらく制御プログラムをアップデートしたのでしょう。
クリープがかなり強くなって、ブレーキから足を離すだけでかなりのトルク感で車が動くようになっていました。
確かに楽ですが、半クラッチの時間が増えたということなので、クラッチへの負担はかなり増したと思いますし、クラッチ板の寿命も推して知るべしです。
容量その2は、熱容量です。
前述の "リペアキット" にクラッチ冷却のオイル制御の弁が含まれていることからも、クラッチを含むミッションの冷却の熱容量も不足気味なのではと思います。
ましてや、停止・発進が多くて、夏が暑い日本なので熱は本国より過酷だと思います。
前述の半クラッチの時間が長いというのは、それだけ熱が発生する時間が長いということなので、悪い方向で相乗効果が発生しているような気がします。
また、「みん友」さんに寄せていただいた情報によると、シフトポジションセンサーは熱による劣化があるので、熱対策をしないと再発を繰り返すものだということです。
この熱は、ミッションの隣を通るエクゾーストパイプから来るもので、S4 の場合エンジンの両バンクのエクゾーストがミッションの後ろで合流するため、ミッションにとっては両側にエクゾーストの熱源があることになります。
熱対策が必須なのは当然だということです。
話は変わりますが、本日、渋滞の都心を走りましたが、渋滞の中のエンジンオイルの温度は 105 ℃でした。
ミッションオイルがそこまで上がるとは思いませんが、かなりの温度になっていると思います。
ミッションの熱対策を今後の優先課題にしようと思っています。
技術的な裏付けも無い感想なので、全くまとまっていませんが、恐縮ながら、このブログはコレで終わりといたします。
今 Pootaro が言いたいのは、「Sトロニックのトラブルでディーラーに行くな、ディーラーがやるのは交換でエラーを取り除くことだけど、それは治しているわけではない、日本にはSトロニックのプロが居る」ということです。
ミッション(Sトロニック)トラブル発症から5ヶ月、女王様が本日復帰しました
写真は本日の女王様の勇姿です。
3度の大手術を経ての復帰です。
そして・・・ついにショップから「治りました」という連絡が来ました。
作業内容を考えれば、歯車と、シフトのためのソレノイドバルブ以外の交換できるものは、全部換えたような感じですね。
その分、部品代も工賃も素晴らしくなってしまいましたが・・・(苦笑)
修理は、DeeMark さんにお願いしました。
治してくれたショップやメカニック氏にはたいへん感謝しています、信頼できるメカニックなしに安心して車に乗ることはできません。
それから、メッセージ等で情報を教えてくれた "みん友" の皆様にもたいへん感謝しています、これから再発防止策をやっていこうと思っています。
一方、その店で新車を買った客に対して「純正部品が手に入らないので治せません」と平気で言い放ったサービスフロントはどうなんでしょうかね。
アウディジャパン販売のマネージャークラスの方々、こんな態度をしていたら客は離れますよ、このブログを読んでいたら(読んでないと思うけど)猛省する必要があると申し上げます。
(これは Audi ファンの Pootaro が「コレデイイノカ?」と、あえて苦言を呈しているのであって、会社そのものへの評価をしているわけではありません。
いろいろ意見がある方も(多数)いらっしゃるのは存じていますが(笑)、この部分へのコメントは、いただいても返答はいたしません)
ショップを後にして、下道だけを4時間(80km)くらい走ってみました。
まず最初に、5ヶ月くらい運転していない Pootaro が以前と同じような安全確認や操作ができるかを確認しましたが、体が覚えているもんですね、頭で考えるより先にいろいろなとこを見ていました。
次に、ミッションの感じですが、クラッチはおそらくビンゴです。
断続のキレが前より良いように感じました、エラーが出る少し前から半クラッチが長いというか何というか、ミッション全体の動きがモッサリしたような気はしていたんです。
それから、アクセルを抜いた時のフリクションロスが少なくなったように感じました、これはオンボードコンピュータの瞬間燃費でも良い数字が出るようになりましたので、錯覚では無いと思います。
ミッションやエンジンを下ろすことになるため、この機会にエンジンマウントとミッションマウントを交換しました。
停止時の振動がほとんど無くなったような、すごく良い感じです。
「良い感じだぞ」と思って満足しながら走行していると「ピッ」と音がして、ディスプレイに何か表示されました。
給油アラートでした、治ってなかったのかと思ってビックリました(苦笑)
秋のオフ会の季節に間に合いました。
東京のナンバーで遠出をするのには気が引けるご時世ですが、今回の修理の検証が必要ですし(言い訳ですね)コッソリと走り回ろうと思っています。
峠で "奇遇" できることを楽しみにしています(笑)
私はこの映画です(原題 One By One)。
Niki Lauda と James Hunt の素晴らしい争いが、日本で最初の F1 が行われた豪雨の Fisco で決着した年 (1976年) にロードショーになった映画です。
物語ではなくて 1970~1975年の F1 のドキュメンタリーです。
当時の F1 がいかに過酷だったのか知ることができます。
今は当たり前ですが、当時は見ることができなかったオンボード映像(モナコです)は衝撃的でした。
ツトム・ヤマシタさんの音楽もとても良いんです。
それは、去る3月20日、墓参りに行く途中、目白通り走行中に、何の前触れもなく突然発生しました。
場所は関越道入口の信号の手前、ちょうどこの赤い矢印のあたりです。
ちょっと流れが悪くなっていて、アクセルから足を離して惰行中に、「ピー」という警告音が鳴りました。
メーターパネルの DIS を見ると、パーキングブレーキのエラーを検出したみたいです。
2車線道路の内側(右側)のレーンを走行中だっので「何だろうな、とりあえずどこかに停めて・・・」と、左側のレーンにチェンジしようとアクセルペダルの上に足を載せると、エンジンの回転が上がるだけです、ギヤが抜けていました。
この瞬間はかなり焦りました、アクセルを踏んでも動かないのでは手も足も出ません。
まだ惰性が残っていて、後ろの車とちょっと距離があったので、車線を変更することはできました。
あわててブレーキを踏んで内側のレーンで止まってしまわなかったのは我ながら冷静だったと思います、そして、高速上や高速を降りた後の出先ではなく都内で故障が起きたのも不幸中の幸いだったと思っています。
ガードレールに寄せて車を停めて、エンジンを再起動してみました。
すると、また警告音が鳴ったのですが、表示が違いました。
「をを・・・これはイケるかも」とシフトレバーを D ポジションにすると、ギアが繋がったので、開店前の店(A.プライス 練馬インター店)の駐車場に車を入れることができました。
後続車には、エンジン再起動するまでの間ほんの少し(30秒くらいだと思います)迷惑をかけましたが、渋滞の原因にならずに済んでほっとひと息です。
同乗していた母はお墓参りに行かないわけにはいかないので、まず母を最寄り駅(西部池袋線の石神井公園駅)に送ってから車に戻り、「これからどうするか、最寄りのディーラーはたしか Audi 練馬だからとりあえずそこに入庫だな・・・」と考えながらエンジンを始動してみると警告は何も表示されません。
メカ部には問題がなさそうなので、Pootaro がいつもお世話になっている Audi 目黒まで走行してみることにしました。
いつ同じ症状が出るかわからないので、なるべく広めの片側1車線道を選び、2車線道の場合は左側車線を通りディーラーに向かいました。
いちどだけ、ギヤの選択を迷ったような挙動(減速した後にシフトダウンしないで、結果ギアが高くなった状態でアクセルを踏んで "ガガガ" ってなった感じ)がありましたがすぐに元に戻り、エラーは発生せずいつもと変わらない走りで、ディーラーまでたどり着くことができました。
ディーラーの診断機にかけて解析したところ、ギヤボックスのギヤポジション検出センサーのエラーと判明しました。
センサーはギヤボックス内部の奥深い所にあって、ミッションを下ろして分解する必要があること、そして、部品の手配も必要ということで、その場で修理はできないということでした。
かなりの工数なので工賃はかかりそうですが、とりあえず治りそうなのでひと安心して、見積もりの作成をお願いして帰ることにしました。
夕方暗くなった頃に、メールに添付した見積もり(全3ページ)が送られてきました、メールの本文を読んだ Pootaro は愕然としました。
本国から供給停止となっている部品があり、この部品は日本にも本国にも在庫が無く納期が未定なので、現時点での見積作成は可能であるが、修理そのものができないということです。
以下は見積もりの抜粋です
「現状では修理できない」と返答したディーラーを責める気はありません、正規ディーラーという立場上、社外品を使うわけにはいかないので、こう答えるしかないという事情は理解しています。
とはいえ、合計4万円強の部品がないだけで修理不可能とは何たる不条理(泣)。
女王様大ピンチです。
その晩、これからどうするべきか考えました。
エラーの原因と修理作業内容はディーラーで解析・決定済み、ディーラーが修理できないのは純正部品が手に入らないから、ということなので、まずはプロショップを回って修理を引き受けてくれるところを探してみることにしました。
もちろん、女王様の代替わりも考えました。
Audi だと、A に戻る気はないので第1候補は S4 になるのですが、車体が女王様より 5cm でも長くなると家の車庫には入らないので、ほんの少しだけですが大きくなった現行 S4 は無理。
TT はモデル自体が無くなっちゃいそうだし、RS3 はタマ切れということで食指が動く車がありません。
他のメーカーだと直6縦置きの後輪駆動車とか、予約受付中の3気筒の4WD車も考えました、それぞれ魅力的なんですが、帯に短したすきに長しで、女王様の使い勝手の良さを考えると、今の時点では何としてでも治して乗り続けるというのが最適解という結論に達しました。
翌日、家から歩いて行けるプロショップを訪ねて相談にのってもらいました。
そのショップのメカニック氏も、油脂類が供給停止になっていて困っていると言っていました。
「ただ、供給停止だから手も足も出ないということはなく代替部品で何とかなるので、修理は承ります。」と言っていただいたので修理をお願いすることにしました。
ただし、現在入庫待ちが結構あるので、作業は4月中旬以降になりそうです。
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