
そういえば、今年は閏年だったんですね。
先日、ヤフオクで落札した商品が届きました。
『
TRANSFORMERS BINALTECH(トランスフォーマー バイナルテック)』の、
BT-01 サイバトロン戦術家 スモークスクリーンfeat.スバル インプレッサWRC2003です。
『BT』とは、TFにおける嘗て発売されていた商品カテゴリの一種であり、自動車メーカーによる正規の監修を受けて、カーキットやミニチュアカーで一般的な1/24スケールで商品化した、ハイエンドホビーアイテムです。
素材もプラスチックは半分程度であり、ダイキャストやゴムをふんだんに使用しています。造りは精巧であり、塗装も緻密、手にした感触もひんやり冷たくずっしり重く、高級感溢れるものになっています。実際、税込\5,250の高額商品でした。
商品形態こそ「おもちゃ」ですが、子供が本能のままにガチャガチャ動かして遊ぶ代物などでは決してなく、或る程度の年齢になった人が、書斎で寛ぎながらゆっくりじっくり変形を楽しむ為の物です。
現に、ダイキャストパーツの塗装は弱く、なのに変形や可動は実にタイトな上に難解なので、少し間違えれば簡単に傷が付いて塗装が剥がれます。扱いには繊細さと慎重さを要し、折れやすいパーツや尖ったパーツも多いです。
対象年齢15歳以上の、完全大人向けプレミアムホビーです。
ヴィークルモードの
インプレッサ(TA-GDA-C/D)自体は、
世界ラリー選手権2003・モンテカルロ戦仕様となっています。
ゼッケン8番の
トミ・マキネン&カイ・リンドストローム車。TFファンの間ではゼッケン7番・
ペター・ソルベルグ&フィル・ミルズ車の方が人気が高く高値で売買されてますが(7は日本人が大好きな数字ですしね)、僕はこっちが欲しかったんですよね。
一緒に写した、キーボードと
シリコンパワー製USBメモリで、おおよその大きさが判るでしょうか。
ボンネット・全ドア・トランクが開き、エンジンルームや車内も精密に再現されています。メタリックブルーの塗装は難しいにも関わらず大変綺麗で、細かく数多いスポンサーロゴも全て丁寧に塗装されています。変形や可動の都合で僅かなのが惜しいですが、一応ステアリングも切れます。
スバルの監修を一発でクリアしただけあります。
コンボイ司令官「サイバトロン戦士、トランスフォーム!」
ギゴゴガガガガ.....


これで、『BT』で、スモスク、
ストリーク(左)・
プロール(右)が揃いました。
インプ自体をWRC・市販車・パトカーと仕様違いで揃える事が叶ったのみならず、初代シリーズ『
戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー』で共通車種キャラクターだった者同士を、当時と車種は違えど同じく共通車種で統一する事が出来ました。
単に色を変えただけではない、全体に渡る細かな違いが(ロボットモードの顔すら違う!)、お判り頂けるでしょうか?
初代シリーズでは、彼らは全員同じ
日産自動車 フェアレディZ(S130)から変形する仲間でした。
『BT』では、先に発売されていたスモスクとストリークはインプであり、プロールも当然インプのパトカーになると思われました。実際、当時インプパトは埼玉県警高速機動隊に配備されており、実在しましたからね。
ところがその
埼玉県警インプは、なぜか『TRANSFORMERS BINALTECH*ASTERISK(アスタリスク)』の
BTA-01 アラートとして発売され、共通車種キャラクターとして再現される事態は断たれました。
後に
プロールは、実在しない警視庁
本田技研工業 インテグラ・タイプR(LA-DC5後期型)として日の目を見る事に。
『BT』に限らず、この三人に限らず、また日本販売仕様に限らず、従来のTFシリーズでは、所謂「大人の事情」でどうしても誰か一名は商品化されず、たまに商品化されても違うモチーフだったりで、中々揃わなかったんですよね。
決して嫌いだったという訳ではありませんが、この時期のタカラ(現在はトミーと合併して
タカラトミー)は少々理解に苦しむ部分が見受けられます。
まあそこはそこ、そのアラートを改造して、ご覧の通り自前でプロールとしましたが。幸い、ちょっとした改造で済みましたしね。
発売当時すぐに着手したから、もうかれこれ7年経つのか…。
現在発売中の『
TRANSFORMERS Alternity(オルタニティ)』では、
GT-R(DBA-R35前期型)に
フェアレディZ(CBA-Z34前期型)にと、『BT』から一転して日産車が主体となっています。
日産は欧州メーカー同様TF化される事には否定的であり、今まで絶対に認可を出さず、だからこの三人もZではなくインプになったのでした。
それが一転、
ハリウッド版実写映画公開後は随分丸くなりました。
遂には、『
輪廻のラグランジェ』のロボットデザインまで担当したり。
と言うか、『BT』当時は、前代未聞のコンセプトだったせいかどこも酷い扱いでした。
日産自動車は「こういうのは面白いと思うけど、変形する際ばらばらになるのは、交通事故を連想させて縁起が悪い」。
ポルシェは「我が社の車が銃を持って戦うロボットになるなんて!」と激怒。
フェラーリ、ヌォーヴァ・アウトモービリ・フェルッチオ=ランボルギーニ、メルツェーデス=ベンツ、アウディ、ボルボ・カーズ、BMW、フォルクスヴァーゲン、ジャギュヮー・カーズは門前払い。
大喜びしてくれたのがGMグループ、スバル、マツダだけ。
粘り強い交渉の甲斐あり、後に本田技研工業は「北米販売仕様に限り、銃を持たせないと約束してくれるなら」、トヨタ自動車は「新車はNG、新古車だけね」。
それが、映画がヒットした途端に皆これだもんなあ……(#- -)
そういえば日産は、TFのみならず、痛車のプラモデルやミニチュアカーにも認可を出していませんね。
最後は恨み言が多くなってしまいましたがw、まあ、こうして、かつての共通車種キャラクターが、時を越えて車種が変わっても共通車種で復活したのには、感慨深いものがあります。
写真には撮りませんでしたが、
ブルーストリークも勿論買ってますよw
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Posted at
2012/02/29 23:51:04