
本日午後、Laevateinnがオーバーヒートしました。
ミドシップ故、元来冷えにくい構造をしているとはいえ、とうとうこのときがやって来ようとは…。
17~21日は仕事の都合で休めず、昨日の「
第3回 福島ABCCミーティング 2014」には参加出来ませんでした。
それが本日急遽休みになりました。

04:00にこっそり出社して、軽く仕事を片付けます。
家事も終えて家でごろごろしていると、フォード新潟 新潟店に、
フォード・モーター マスタング・V8GTパフォーマンスパッケージ・6AT(5thジェネレイション後期型)の展示車が入ったことを知ります。
丁度天気も良いし、ぶらりと新潟市へ当てのないドライブへ行くことに。
福島ABCCに参加出来なかった腹癒せも兼ねて。
他に重要な用件もないので、どの道お昼過ぎには帰宅するつもりで、軽装で出発します。
(と言うか、いつも行ってるし、山形県内へ行くよりも近いので、ほとんど隣近所へ行く感覚ですw)
(過去に一度、携帯電話さえ忘れたこともあり、それ程までに身近)

14:00頃、
スーパーオートバックス新潟竹尾で、問題発生。
停めたところの地面がやけに濡れているなと思い、リアエンジンフードを開けてみれば、エンジンの奥で配管から液が漏れているらしく、熱したエンジンに滴り落ちて、「ブシュー!ブシュー!」と音を立てています。
エンジンルーム内は、飛び散った液体で一面濡れており、まるで焼き鳥屋台の煙のような匂いが。
嫌な予感を感じつつも、処置しようにもリフターも道具も何もないので、何とか自走できればとの思いから、国道8号線“新新バイパス”の左車線を50~60km/hでゆっくり流します。
過給機が作動しないぎりぎりの回転数を狙いつつ。

しかしそれも束の間。
聖籠インターチェンジが近付いてきた辺りで、水温計の針がいきなりHを指します。
血の気が引く思いです。
(ところでこのとき、白いC5型コーヴェット・コンヴァーティボルとランデヴー)
(ドライバーの方と思わず目と目が合っちゃいましたw)
(;゚∀゚)ノ ア、ドウモ... ヽ(´ω`*) ドウモ!
俺 C5
(互いに手を上げて会釈w)
(こんな日は、アメ車のオープンカーで流せば、最高に気持ち良いだろうなあ…)
そのまま、
スーパーセンターPLANT-4 聖籠店へ。
そこなら駐車場が広いので、心置きなくJAFを呼べそうですからね。

…しかし、それすら甘い考えだったようです。
辛うじてICを降りたものの、今度は「カコン、カコン」と軽い音が。どうやらノッキングし始めたようです。
何とか持ち堪えてくれ!……悲痛な思いでようやくたどり着き、何は無くとも広いところで無造作に停めます。
すぐにエンジンを切ってフードを開ければ、色は薄く量も少ないものの、白い煙が。エンジンブローのようです。
緊張してトイレが近くなり、お店へ入って済ませます。
戻ったら、他の車の邪魔にならないためと、少しでも冷ますために、奥の隅の木陰へ移動。決してエンジンは掛けず、手で押して。
ここで家族へ状況説明し、JAFロードサービスへ救援要請。
エンジンも徐々に冷えてきたようなので、リザーバータンクの蓋を開けてみれば、中身は空っぽ。
どうやらラジエータークーラント(冷却水)の配管漏れだったようです。
救援要請から40分後、JAF加盟店の積載車が到着。
この日は休日であり、他にも救援要請が重なったのだそうです。
因みに運転手の方は、元整備士であり、AZ-1やビートも直したことがあるとのこと。よってミドシップ独特の症状も把握しているようです。
「AZ-1は3回くらい直したことがあるけど、キャラは初めて見た」ともw
また、そんな過去の経験があるからか、こちらの身になって色々と理解を示してくれました。積載云々よりもそういった態度が、深刻な状況のときには染み入るように有難かったです。
当初はAZ-1のほうがノウハウがありそうだと話し合ったものの、キャラということで、スズキディーラーへ運んでもらいます。

ですが、運んでもらった
スズキ自販新潟 スズキアリーナ新発田新栄では、キャラが発売されてから20年間、一度も整備した記録がないとのこと。
ノウハウがない上、この日は休日なので整備待ち車両が山積み。取り掛かれるのは早くとも17:00過ぎになるとか。

そりゃあこんな特殊な車、仕方ないですね。

次に当たった、
新潟マツダ自動車 新潟マツダ新発田店で、ようやく受け入れてもらいました。
流石に、AZ-1整備のノウハウがあった模様。
細身で長髪の若いお兄さんが整備を担当してくれました。それにしてもここのディーラーは、若い整備士ばかりで、田舎者は驚きましたΣ(゚Д゚)
サービスカウンターで手続きをして、積載車のドライバーと別れます。親身になってくれて有難うございました。
人生初の、ディーラー整備です。
手続きをしていたら、奥のほうから、
アクセラスポーツ・20S・ツーリングLパッケージを試乗した際に担当してくれた、セールスマンの方が近付いてきます。
僕のことを覚えていたようです。ま、あんな独特な車ですからねwwwww


配管の取り回しを把握し、リザーバータンクに充填したら、圧を掛けていないにも拘わらず、弧を描いてかなりの勢いで飛び出てきます。
それこそ間欠泉のように。
これだけ内圧があるからには、応急処置したとしても、道中で必ず同じ目に遭う。最悪、タービンブローしている可能性もある。
「応急処置で構わないから、地元までとろとろ自走して帰り、行きつけの整備工場でゆっくり直してもらう」というこちらの提案に応じられないのは、ディーラーならではの責任感ですね。
尤もその分、何でもかんでも杓子定規にアッセンブリー(全交換)で、融通が利かない側面は感じましたが。
もし新品交換であれば、部品代だけで最低20万円、到着するのも早くて8月23日になるとか。
リビルト(再生)品や、廃車から取り出したものであれば幾分安くなるけれど、純正新品よりも探すのは大変になるとも。
流石にちょっと考えて、自宅の家族とも電話で話し合います。
その結果、行きつけの整備工場に積載車で取りに来てもらって、そこでゆっくり直してもらうことに。いきなり見ず知らずの通りすがりがやってきて、遠い地へ長期間預けっぱなしにするのは、流石に迷惑でしょうしね。
但し、マツダディーラーは22~23日が連休なので、取りに行けるのは24日に。そして僕は30日の午前中以外は全日仕事で休めない。
取り敢えず、屋外駐車場へ移動してもらい、鍵を預かってもらいます。
その後は、
アクセラスポーツ・XD(クロスディー)の助手席に乗せられて、西新発田駅から電車で帰ります。
何気にクリーンディーゼルモデルを試乗したぞ!w

あちらを直せばこちらが壊れ、こちらを直せばそちらが壊れ、そちらを直せばあちらが壊れ…。
以前もオイル漏れがあったし、ブレーキのオーバーホールだわ、そして今度はこれか…。
発売から20年経ったネオクラシックカーなのですね。形あるもの、痛まないほうがおかしい。
しかも純正部品も次々に生産終了して高騰し(代替え可能なものはあるとはいえ)、ノウハウの蓄積や継承や共有もされにくい(インターネット上でマニア達によるデータベース化はありますが、本家本元ディーラーとなると、立場上純正を堅持させるのと、確実なアッセンブリーを推奨するが故に、逆にノウハウが溜まらない)。
悩みの種です。
父からは、
「20万円掛けて直すに相応しい価値があるのか? それだけあれば程度の良い中古車なんて幾らでも買えるぞ。好い加減諦めろ」
と言われ…。
確かに、その通りです。
そもそもこういう車は、セカンドカーを持てるだけの余裕のある人が、趣味用として買う車なのですよね。軽を1台買えるか買えないかという貧乏人には、始めから縁のない話だったのかも。
そうでなくとも、母の病気や、冬の通勤や行動を考えると、いつまで乗っていられるのだろうという迷いや不安が、再び襲ってきます。
それでも、これ以上に惚れ込むことのできる車には、きっと出会えないような気がします。
あれこれ試乗して、確かにどれも良い車なのだけれど、かと言って心置きなく乗り換える気にはなれないのですよね。
それだけに、時間はかかっても、何とか直して再び乗りたいものです。
一年前に決意を与えてくれた「
第2回 福島ABCCミーティング 2013」の、その第3回の翌日の出来事です。