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2014年09月03日

トランスフォーマー ロストエイジ

トランスフォーマー ロストエイジ 1日月曜日は、修理の完了したLaevateinnの慣らし運転も兼ねて、『トランスフォーマー ロストエイジ』を鑑賞してきました。
日本公開は8月8日。第3作目『ダークサイド・ムーン』に引き続き、3D映画。

正午少し前と遅い出発だったので、その分遅く到着しましたが、上映時刻には間に合いました。
というより、一ヶ月経って作品の入れ替えが激しいからなのか、上映回数は少な目です。不景気だからなのか、豊富な上映回数だった数年前に比べ、寂しい限りです。
日中は3D吹き替え版が一回あるのみ、2D字幕版は二回あるものの深夜なので、やむなく前者のみの鑑賞となりました。




『ダークサイド・ムーン』は、マイケル・ベイ監督が本来やりたかった物語に限りなく近い雰囲気だったといいますが、『ロストエイジ』ではそれに輪を掛けています。
人類軍によるオートボット狩り、圧倒的な戦力差、追い詰められる閉塞感、勝ち目のない絶望的な戦い、裏切り、密告、政治取引、仲間割れ、殺伐とした戦闘…。
描かれるのはヒーローごっこではない、リアルな戦争。
しかしだからこそ、力は弱くとも義理を果たそうとする人々の姿が、美しく浮かび上がります。


テーマは「恐竜」「騎士」ということで、往年のダイノボット軍団が、ベイ流アレンジを加えられて登場します。
トランスフォーマーによって造られたトランスフォーマー。理性を持たず、知性も持たず、言葉は何の意味も持たず、弱肉強食だけが掟。それ故、体が小さく力も弱いオートボットたちに、当初は歯向う。そこで、オプティマス・プライムが力で捻じ伏せて、言うことを聞かせる。
初代ダイノボットを思い出させる要素が満載で、ファンサービスを感じます。
只、劇中に登場したのはグリムロック(T-REX)、スラッグ(トリケラトプス)、スコーン(スピノサウルス。映画オリジナル)、ストレイフ(顔と尻尾が二つあるプテラノドン。オリジナル名はスワープ)だけであり、デザイン画や玩具にはいたはずのダイノボットは未登場(ブラキオサウルスの「スラージ」、ステゴサウルスの「スナール」、ヴェロキラプトルの「スラッシュ」)。

他、オプティマスの新たな姿も、大剣と盾を持った西洋甲冑風となりました。
“エクスカリバーを引き抜く”場面など、西洋ファンタジーを思わせる場面も随所に散りばめられています。


現在進行形で戦争を経験している国の映画だけあり、日本のアニメのように「話しあいで解決しよう」「この世に分かり合えない人はいない」とは決して謳っていないのが、特徴です。
それでも尚、絶対的な悪というのは存在しません。登場人物皆が皆、自らの信ずる正義のために戦っている。平和をもたらすため、全人類を戦争から解放するため、か弱き命を救うため、愛する家族を守るため…。
だからこそ尚更分かり合えず、悲劇が繰り返される。
劇中では悪役として描かれていたCIAでさえも、アメリカ国民の生命と財産と権利を守るため、必死だっただけに過ぎない。
それは、今回ディセプティコン以上の最大の敵として登場した、ロックダウンも然り。

そしてその分、ガルヴァトロンを始めとしたディセプティコンたちの存在感が、『ダークサイド・ムーン』以上に薄かった。
当作においては、ディセプティコンは狂言回しです。物語に切っ掛けや緩急を与え、華を添えるための立ち位置。


当作は、親子の物語でもあります。
年頃の娘を持つ父親としての難しさ、哀しさ、そして嬉しさ。
まだよちよち歩きの幼女だと思っていたのに、自分の知らない間に、いつの間にか大人の女性になっていた。もう自分は必要とはされない。いつまでも愛娘の“ナイト”では、最早ない。
似たような境遇にある世のお父さん方にすれば、胸の切なくなる映画でもあるかも知れません。

他にも、社長と従業員、上司と部下、雇い主と下請け、本社と支社、主人と臣下、オートボットとダイノボット、創造主とロックダウン、ガルヴァトロンと人造トランスフォーマー…。
親子関係の延伸を匂わせる関係性が、くどいくらいに繰り返されるのも、当作の裏テーマを雄弁に物語っています。
冒頭から、主人公が出向いたスクラップの買い付け先からして、父と子の確執が描かれています。


3時間という長丁場であったものの、それを感じさせない内容です。
見せ場だらけで、一息付いたのも束の間、すぐに次の見せ場へ。全編がクライマックスシーンです。
あまりにも詰め込み過ぎて、ダイノボットがいなくとも物語としては成り立ちそうです。まるで、当作自体が、三部作を一本に纏めたダイジェストのようですらあります。


当作は、フォルクスヴァーゲングループによる全面協力により、名立たるスーパーカーたちが登場することでも、話題になりました。
しかし蓋を開けてみれば、自動車の存在感は希薄です。カーアクションシーンは少なく、ほとんどロボットモード。
第1作はまだ自動車映画として見ることも可能な作りをしており、そこが車好き・アメ車好きたちをも惹き付けたことを思えば、些か寂しいものです。


ロックダウンの言葉からして、彼の黒幕はトランスフォーマーたちの生みの親、即ち神のようです。
或いはベクターシグマでしょうか。それとも、オートボットの長老・アルファートリンでしょうか。はたまた、クインテッサ星人でしょうか。

第5作において、今回宇宙へ旅立ったオプティマスが次に戦う相手は、彼らが崇める神々になるかも知れません。
当作のテーマは「騎士」ですが、次作は「ラグナロク」になるのでしょうか。




今回鑑賞したのは、時間の都合で3D吹き替え版だけでしたが、いずれ2D字幕版も見たいですね。
ブログ一覧 | トランスフォーマー | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2014/09/03 14:08:04

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