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2013年07月24日 イイね!

デトロイト・コラップス・シティ

デトロイト・コラップス・シティ【レポート】"自動車の街"デトロイト市がついに破産申請、財政再建へ
(autoblog、2013年7月23日)





とうとうこの時が来ましたか…。
以前から危ない危ないと言われていたデトロイト市が、遂に財政破綻しました。


今期のオバマ大統領は「製造業の国内回帰」を掲げていました。
「自国回帰」難局でも踏ん張る製造業 日米、人件費急騰で脱中国の動き (1/3ページ)
 (SankeiBiz、2012年5月23日)


それはアメリカ全体がチャイナリスクを経験したからというのもあるでしょうが、何より、死の危機に瀕するデトロイトを救うためでもあったのではないでしょうか。
海外メーカー(特にレクサスやホンダ)の工場を誘致したり、人件費や法人税を値下げたり…。
にも拘わらず、そんな策を以てしても、デトロイトの破産を止められなかったようです。


デトロイトは、かつては時代の花形産業であった自動車製造で栄えた街です。
「ものづくり大国アメリカ」「製造業の街」「モーターシティ」を象徴する都市でした。
僕が中学生の頃は、デトロイト工業地帯や、そこに含まれる五大湖などは、社会科の教科書における必須項目でした。

ですが、そんな繁栄と引き換えに、町興しを車に偏重しすぎた弊害が度々問題視されていました。
景気の変動や、輸入車(特に安くて小さくて燃費が良くて壊れにくい日本車)との競争に対し、少しでも状況が不利になると、たちどころに街全体に飛び火する。
失業率は高く、犯罪件数は増え、暴動も後を絶たず、人も企業も去って行って人口減に歯止めが利かず、財政は悪化、公務員は機能せず、訴訟を焚き付けるハゲタカ弁護士たちの格好の餌食に。悪循環が際限なく繰り返される。
結果、アメリカでも有数の犯罪都市という汚名をこうむることに。
映画の『ロボコップ』シリーズでも、そんなデトロイトの様子が描かれていたのを、思い出します。


車以外にもデトロイトを支える産業ないし観光事業があれば、また違ったのでしょうが…。
そもそも、デトロイトに居を構えるビッグ3自体、伝統的な車造りを改めて、敵である日本車を研究してそれに対抗しうる車造りをしていれば、こんなことにはならなかったのに。
なのにやったことと言えば、政府とマスコミと大衆心理に働きかけて、強大な政治力で潰しにかかっただけ。自助努力など微塵もない。
短期的には周囲の視線を逸らすことはできても、根本的な問題を解決していないから、いずれこうなることは自明の理でした。

(蛇足ながら、僕の地元も、デトロイトと同じように一つの産業・一つの大企業に偏重しすぎたせいで、今になって財政破綻寸前の危機に陥っています。
だから保険も逃げ道もない、目標や取引先や依存対象を一本に絞ることの危うさを、身を以て認識しているつもりです)




日本とて、決して他人事ではありません。
北海道の夕張市なぞは、同じように財政破綻の街として有名です。
トヨタやマツダのお膝元も、リーマン・ショックを始めとした数々の不況がある度に、街はお通夜の雰囲気に包まれたと言います。
パナソニックやシャープやソニーは、言わずもがな。

幸いなことに夕張市は、税収を上げたり、町長がマスコミに前面に出てアピールしたり、様々な町興しイベントをやることで、牛歩ではあるものの徐々に復興しつつあると聞きます。
日本車メーカーは、技術力の底上げを日々怠らないのは勿論のこと、株価や為替や景気に左右されない企業体力を身に着けたことが、持ち直した一番の理由です(もっともそれは裏を返せば、想像を絶する下請けいじめの末に掴んだ栄光でもあるのですが…)。

ですが成功に安住することなく、くれぐれも他山の石としなければ、日本もデトロイトの(或いはギリシアやキプロスやスペインやイタリアや韓国の)二の舞です。
デトロイト市の破産法申請は他所事とは思えない
 (大西 宏のマーケティング・エッセンス、2013年7月19日)





デトロイト市は、いずれ再建はするでしょう。
アメリカ経済を支えるビッグ3のお膝元。これ以上失業者を出すわけにいかないから、政府による何らかの介入も考えられます。ビッグ3がそうであったように。
パターナリズムを嫌う国民性とはいえ、もうそんなことも言ってられない状況です。

恒例となっているデトロイト国際自動車ショーも、市が破綻したからといって、すぐに打ち切りになることはないでしょう。
デトロイトを象徴する基幹産業であり、アメリカを象徴する文化でもあり、だからデトロイトで催されてこそ意味のあるイベントだから。
もはや単なる町興しではない。

ですがこのニュースは、一つの時代の終わりを象徴しているように思えてなりません。
Posted at 2013/07/24 07:20:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | ニュース
2013年07月03日 イイね!

世界へ羽ばたけ、ガラ軽

世界へ羽ばたけ、ガラ軽”ガラ軽”、世界へ・・・
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年6月18日)




TPP
で、アメリカから廃止の外圧を掛けられかかっている軽規格が、まさかの海外展開予定ですか。

恐らく、国内では販売数が頭打ちなので、海外に活路を見出そうとしているのでしょう。確かに、昔と違い、無闇に新車を造っても無条件には売れない時代ですからね。
おまけに競争も激化しているので、ライバルの少なそうな地へ打って出たいという思惑もあることでしょう。


海外では、欧州では近年燃費に関する法律が厳しくなり、排気量の少ない車が奨励されているといいます。新興国では、大型車はトラックや移動販売車などの業務用であり、基本的に売れているのは中間層向けの小型車だそうです(昔の日本と同じ)。
それらもあって、大型車が持て囃されるアメリカやオーストラリア、高級車が持て囃される中国とは違い、今や小型車は世界的な流行みたいなものです。
軽の世界進出には追い風となるでしょう。

そういえば欧州には、スマート フォーツーフォルクスヴァーゲン up!という、Aセグメント車という前例がありました。
トヨタ自動車 iQも、その市場へ介入すべく造られた車です。
BMC ミニ、フォルクスヴァーゲン テュープアインス、フィアット ヌオーヴァ500(チンクエチェント)、同 126、同 パンダ…。欧州は小型大衆車の歴史が古いので、長距離移動のないパーソナルシティコミューターとしてなら、親和性がありそうです。

更に、「ABCC MAGAZINE」で知ったのですが、イギリスではカプチーノの愛好家が多数おり、わざわざ個人輸入したり、日本からパーツを輸入して綺麗にレストアしたり、オーナーズクラブまであるそうです。諸外国は日本のように輸入車の関税が安いということは決してないにも拘わらず。
確か「CAR GPAPHIC」誌でも、欧州のカーデザイナーの発言として、日本の軽には学ぶべき点が多いと紹介されていた記憶があります。


最初に成功したガラ軽といえば、僕の知る中では、スズキ サムライ(ジムニーの輸出名)でしょうか。
あまりにも人気が出すぎて、ビッグ3から嫉妬され、「簡単に横転しすぎるから安全性に問題がある」と因縁を付けられました。

丁度サムライだけでなく、あらゆる日本製品が世界で人気を博し、世界中で警戒されていた時代でもありました。
日本人は「エコノミック・アニマル」と呼ばれ、「金はあるが品性はない」と蔑まれ、何億で落札したゴッホの絵画「ひまわり」を自分と一緒に火葬して欲しいと言った大富豪が世界中から非難されたり、アメリカではトヨタ叩きが起こり、『ロボコップ3』では日本人(日本企業)が悪役であったり…。

しかし裁判の結果、ドライバーによる本来の使い方を無視した無理な運転が原因ということが判明し、被告は晴れて無罪。サムライは益々人気に。
ジムニー伝説の一つです。




ガラパゴスというと、その土地・その分野・その道の愛好家にしか通用しない、非常にニッチな印象です。
実際軽とは、純粋に日本だけを見詰めて造られた車ですから、当然なのですけど。

でもその半面、ガラパゴスとは、正反対の価値観からすれば、逆に魅力的に映るのも事実。
「自分たちのお国柄、自分たちの道路事情、自分たちの国の法律、自分たちの民族性からすれば、到底生まれ得ない車だ!」と、驚きを以て迎えられる。
だからこそ、前述の英国のカプチーノオーナーズクラブのような、時に熱烈なマニアを生む。

確かに、その土地で売れるために規格を合わせるのは大事ですし、日本車は地道にそれをやってきたからこそ世界中で支持を得てきたのですが、敢えて媚びずに自分のやり方を通すのも、考えようによっては同じくらい大事。
ガラパゴスとはグローバルでもあります。


僕自身も、マッスルカーが好きだから、よく分かります。
日本車の常識ではちょっと考えられないけれど、だからこそ憧れる。
(もっとも、大きい車と小さい車とでは、世界進出にあたって状況は異なるでしょうが)




これが巡り巡って、いざ軽規格廃止が実現しそうになったら、世界中からアメリカに非難が集中する……という構図も思い浮かびます。
と言うか、そこまで考えての海外進出計画であったとしたら、益々期待が高まるというものです。
Posted at 2013/07/03 15:52:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | クルマ
2013年06月23日 イイね!

トヨタ国内生産への回帰

トヨタ国内生産への回帰【自動車】トヨタ社長、株主総会で「日本のものづくりを守る」と強調…「労働力安い地域で作ればいいと勘違いしてた」
(保守速報、2013年6月15日)





自動車は総合産業です。
たった一台の車を造るためだけに、どれだけ多くの下請け・孫請け業者に仕事を与えられているか。どれだけ多くの異業種の協力を得ているか。どれだけ多くの人々の雇用を生み出せているか。
だからこそ、日本の車メーカーには頑張ってもらいたいし、日本車は世界中で売れて欲しい。

とはいえ、年々上がっていく人件費と、先進国としてのコンプライアンスには、企業は頭を悩ませています。
一台でも多く買ってもらうためには出来るだけ安く売らなければならないという現実と、相反するから。
だからこそ、より人件費の安い途上国に生産拠点を置く。それは車メーカーに限らず、日本企業に限らず、どこも同じ。
その結果、以前から懸念されていた「産業の空洞化」が現実になっただけでなく、雇用の悪化や、果ては技術の海外流出までが社会問題に。


経営者的な視点で考えれば、正直分からないでもないんです。
生産拠点を日本だけに集中していれば、東日本大震災のような災害が起きた場合、供給や生産が滞る。ローカルリスクというのは、何も海外だけに限った話ではないのです。
そして製品が安定して供給できない(すなわち納期を守れない)というのは、会社の信用問題に関わる。
だから海外にも生産拠点を分散させるのは、当然の安全策です。

それに、国内雇用を守ったがために全ての商品単価が跳ね上がり、結果町中からダイソーやドン・キホーテやマクドナルドやユニクロやワタミやイオンPB(プライベートブランド)が消えてなくなったら、困るのは僕ら庶民です。
物の値段には理由がある。




問題は、そうやってあらゆる企業が安泰になったとしても、経営陣は従業員に還元する気が更々ないということです。

昔は従業員を丸抱えして、戦力として役に立ってもらいたいからこそ一から教育し、手塩にかけて育てた分長く貢献してもらいたいからこそ終身雇用だった。
従業員もそれが分かっていたからこそ、一生かけて会社に忠義を尽くそうという気があった。
企業戦士」という言葉が流行った時代です。

今では、平々凡々な人間がなれるのは、派遣か期間工かパートタイマーかアルバイト。
今の会社の考えというのは、長くいられると賃金や待遇を上げなければならないから、むしろさっさと辞めてもらいたいというもの。
解雇にすると会社の評判に傷が付くから、自主退社に追い込んだほうが好都合だし、自分の権威を見せ付けられるし、本人のせいにできて自己正当化を図れるし、他従業員への見せしめにもなって一石四鳥。
研修会も勉強会も資格取得も絶対にさせないし、自主的にスキルアップを目指そうものなら「仕事に集中していない」「社会の底辺が勉強だの資格だのおこがましい」などと理由を付けて閑職に追いやる。

●ら寿司の店長やってた友人がぶっ倒れて退職した
 (暇人\(^o^)/速報、2012年11月7日)
【画像あり】リストラの恐怖 これが「追い出し部屋」だ
 (同、2013年3月3日)
「ヨドバシカメラ」に就職したんだけど…
 (アルファルファモザイク、2012年12月7日)
【社会】日本の若者は仕事がない
 (ピカピカニュース2ch、2012年12月8日)
朝日新聞の「追い出し部屋」報道が「悲しすぎる」 ツイッターで話題に
 (同、2013年1月1日)
残業代未払い請求→運送会社社長「人間不信に陥る」「信じていたのに…」
 (痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2013年6月4日)
ワタミ社内文書流出! 「365日24時間死ぬまで働け」
 (同、2013年6月5日)
ホリエモン 「ブラック企業が嫌なら辞めればいい。辞めるの自由」「起業すればいい」
 (同、2013年6月23日)
ブラック企業でもこれならまだ「許せる」2つの条件
 (つぶやきかさこ、2013年6月5日)
ブラック企業とカルト教団の7つの共通項
 (同、2013年6月7日)
「ブラック企業イヤなら辞めれば」をさせない日本の洗脳教育
 (同、2013年6月28日)
日本人の若者の月給が5万円になっても、もう誰も驚かない
 (DARKNESS、2013年6月18日)
ブラック企業、若年層の失業、貧困。その先に何があるのか?
 (同、2013年6月24日)



企業だからお金儲けが優先なのは当然です。
ただ、昔の場合は、企業が儲かることで地域や国に貢献していた。
それが今では、経営者一人が高笑いを浮かべ、国や自治体は法の穴を掻い潜られて莫大なはずの税金を納めてもらえず、従業員は明日の生活さえやっとの状態で心身を病んでいる。


イトーヨーカ堂、パートの比率を高めて正社員を半減へ パートに責任ある仕事をさせる異常さ
 (暇人\(^o^)/速報、2012年12月24日)
【悲報】大手企業100社「安倍総理が何と言おうと給料は上げない」
 (同、2013年2月14日)
時代を先取り、正社員を大量首切りしたセブン&アイの功罪
 (ピカピカニュース2ch、2012年12月30日)


会社は従業員を従業員とは見做していません。
安く、幾らでも替えの利く、使い捨ての消耗品です。




そんな考えが一般的になってきた昨今。
それに抗う形での、豊田章男社長の、冒頭の発言です。

冷めた見方をすれば、それは「世界のトヨタ」だから言えること。
現に国内生産に拘ったシャープは大赤字になって国内工場を閉鎖、従業員は大規模リストラ、遂にはサムソン資本を受け入れざるを得ない羽目に。
トヨタのように、利益が莫大で、系列会社が豊富で、且つ安定した収益を得られる企業は、ごく一部。現実には、それをしたくともできない企業のほうが遥かに多いのだから。

トヨタが2013年度決算発表 ! 3ケタ台の大幅増益で1兆円超え!!
 (clicccar、2013年5月9日)
アベノミクス効果、中小企業に及ばず……1-3月、円安先行で採算伸びなやみ
 (ピカピカニュース2ch、同日)



それに、以前経団連は、1000万人移民受け入れキャンペーンをやっていました。
電通やマスゴミといった粗悪なスピーカーを通じて、
 「日本はこのままだと晩婚化と少子高齢化が進みすぎるから、移民を受け入れて若返ろう!」
 「国への納税額は年々先細り。移民に働いてもらうことで税収を上げよう!」
 「保険料を納めてもらえば、日本の医療費は安くなり、みんなが最先端の医療を受けられる!」
などと喧伝していました。

希望や構想を言うだけならまだしも、政・財・官の全てを挙げて、とんとん拍子に物事が進んでいきました。
移民を受け入れた北欧各国の憐れな末路には、誰も知らんぷり。
テレビでも、それに異を唱えた芸能人は、ラモス瑠偉やフィフィなどのごく一部、それも当の外国人だけでした。


自民党、「移民庁」設置検討…外国人定住・強化を目標に
 (痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2008年5月5日)
移民、1000万人受け入れ提言…自民議連案 「多民族共生国家」を目指す
 (同、2008年6月8日)
経団連、「日本への移民受け入れ・定住」提言。人口減対策で…一方で労働条件の悪化や治安の悪化懸念も
 (同、2008年10月13日)
ホリエモン「移民大賛成。日本は日本人だけのものってのはエゴだよね」
 (同、2009年6月19日)
「日本は、移民1000万人で外国人のパワーをもらうしかない!家庭で移民を考えよう!」…スーパーモーニング
 (同、2010年2月28日)
「日本に、もっと移民を!」 日本の政治家や学者ら、異例の大キャンペーン…結婚せず子供作らず減る一方の日本人に警鐘
 (同、2010年11月26日)
【自民党】西村副大臣、外国人技術者や研究者を「10万人単位で増やしていきたい」在留資格に関する優遇制度の適用条件を大幅に緩和する意向
 (保守速報、2013年4月30日)


そんな前科がある以上、国内製造回帰が実現したとしても、実態は
 「形の上では国内雇用。
 だが工場内では外国人が期間工として低賃金で働かされているだけで、税制面で優遇された分を祖国の口座に送金して、給料を払ってくれた日本にはびた一文落とさない。
 片や日本人は全員ホームレスかニート」
という将来像も、想像してしまいます。


今のトヨタには旧奥田碩(ひろし)派は大分いなくなったようであり、後遺症はあまり見られないとはいえ。
どんなに高い理想を持っていたとしても、それを実行に移せるだけの権力があるとしても、社会全体・業界全体・世界全体のうねりに、モリゾウさんも果たしてどこまで無縁でいられるかな…?




冒頭の外需の話に戻ります。

ローカルリスクは、相手が反日国でなくとも、必ず付いて回る。
よく、「何でもかんでも国内製造に回帰すれば良いってものじゃない。簡単な部品くらいは人件費の安い国で造らせて、国内では高度で複雑な基幹部品だけに絞るべきだ。それが先進国の“ものづくり”だ」という意見があります。
それは確かにそうなのですが、その簡単な部品を造っている途上国の工場が、災害や暴動や内戦やストライキに見舞われて供給が滞る可能性を考えると、たとえ簡単な仕事であっても、或る程度は国内へ割り振るのも賢明かと思います。
現にスズキはインド工場でストライキを起こされて生産が滞った時期があったので、それだけでも、幾許か国内生産に回帰する理由足りえると思います。

海外法人での文化や価値観の違いをスズキ工場の暴動で見る
 (KOKKAI PRESS宇田川的ニュースのC級解説、2012年7月21日)
液晶パネル大国・韓国、重要部品の国産化率ゼロ
 (アルファルファモザイク、2013年5月2日)


今の時代、世界中に生産拠点を置くのは当たり前の世の中ですが、その中に国内も置いておくのも、同じくらいの安全策かと思います。


それに何より、海外における純日本ブランドに対する信奉は、まだまだ根強いのですよね。
海外では、僕ら日本人が思う以上に、「日本人が日本で作った日本製品」であることに価値を見出だす人々が多いのです。
それは先人たちが苦労の末に築き上げた、財産です。決して無駄にはできません。

僕ら日本人も同じだから、よく分かりますね。
例えば、皆大好きドイツ車が、実は中国資本による中国製と知るや否や、がっかりする人々が多いのと同じように。




人間は、立場や状況が変われば、言うことも変わる。
「労働力が安い地域で生産すれば良いと勘違いしていた」と言い切ったモリゾウさんの願いは、どこまで叶うのか、どんな形で叶うのか。
それにそもそも、アベノミクスの一環として円安政策と法人税値下げがあり、それこそが国内生産回帰への道筋となったのでしょう。それがなかったらモリゾウさんとて冒頭の発言をしたでしょうか。

でも、経営者が一番すべき仕事は、実は会社を回すことではないのですよね。従業員に夢を見させてあげることです。
少なくとも、滅私奉公を強い、しばき上げるだけしばき上げておいて使い捨てにする新進気鋭のオーナー社長たちよりも遥かに信頼も尊敬もできるのは、疑いようがありません。
最近のトヨタ車には、1970~80年代のような輝きが戻ってきました。もうしばらく、期待を込めて見守りたいと思います。
Posted at 2013/06/23 11:51:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | ビジネス/学習
2013年03月19日 イイね!

自動車業界はホワイト企業となるか

自動車業界はホワイト企業となるか「ブラック企業」だけを声高に糾弾しても、多くの労働者は救われない
(増田にゃんねるβ、2013年3月15日)



うん、言わんとしていることはよ~~~~~く解ります。
それこそ身に染みているだけに。だからブラック企業とその事業主は、絶対に肯定できません。労働者の敵です。
でもそれは、やっぱり理想論ですよ。


それに、僕らが良い商品を安く買える世の中になったのは、まさにブラック企業がはびこっているからなんですよね。

従業員が薄給で酷使され、労働環境も人間関係も最悪で、社員数がいないから一人で5~6人分の仕事をしなければならず、しかし社長は無関心で「俺の会社だ」という自覚がなく、組織なのに統率する人が誰もいないから“烏合の衆”と堕しており、たまに社長が顔を出してきたと思ったらその場その場の感情と思い付きで現場を引っ掻き回し、心身を蝕み、錯乱し、不眠症になり、難聴になり、偏頭痛になり、胃壁に穴を開け、血尿を流し、みんな早くて半年・もって5年で辞めていく。
しかし社長にすれば、こんな世の中だから、従業員のなり手には一向に困らない。どころか、むしろ長くいられると昇給しなければならないから、自分からさっさと辞めてもらったほうが却って好都合。だから会社の状況を良くしよう、戦力として役に立ってもらおうという発想が、そもそもない。

ですがそんな会社がごまんとあるお陰で、商品単価は高騰せずにいるのです。物価が安いのは貧乏人にとって本当に助かります。
たとえば、マクドナルドが日本有数のホワイト企業になり、従業員の待遇も商品の質も改善された結果、当然の如く商品単価に反映されて、チーズバーガーが1個\3,000になったとします。翻って自分のほうは相変わらずだとして、あなたは毎日買いますか?という話です。
不況にも係わらず僕らが生きていけるのは、残念ながらブラック企業がこれだけはびこっているお陰です。


でもそれも、人件費の安さを突き詰めていけば、事業所の新興国への移転や、海外からの出稼ぎ移民を受け入れるという発想に行き着く。
そうなれば、日本人とは比べ物にならないくらい安く働かせられることが可能となり、事業主にとっての夢が叶う。既に移民を受け入れている国々がどんな末路を辿ったかなど、どうでも良い。
そういえば数年前、一時期マスゴミ挙げて1000万人移民受け入れキャンペーンが推されていましたが、それを推進ないし肯定していたのは事業主ばかりでしたね。

移民、1000万人受け入れ提言…自民議連案 「多民族共生国家」を目指す
 (痛いニュース(ノ∀`) 2ちゃんねる、2008年6月8日)
経団連、「日本への移民受け入れ・定住」提言。人口減対策で…一方で労働条件の悪化や治安の悪化懸念も
 (同、2008年10月13日)
「日本は、移民1000万人で外国人のパワーをもらうしかない!家庭で移民を考えよう!」…スーパーモーニング
 (同、2010年2月28日)
イギリス「助けて!ロンドンから白人の流出がとまらないの!」
 (2ちゃん的韓国ニュース、2013年3月23日)
中国人「故郷の人は皆日本に来たがる。仕事には困らないし生活保護も貰える。黄金の国と言われてる」
 (保守速報、同日)
【国際】移民を拒否し続ければ日本は滅びる-シンガポール元首相
 (ピカピカニュース2ch、2013年3月24日)
休みは月に2,3日 月400時間の長時間労働 “月給わずか1万円” バングラデシュ女性が繊維会社を提訴…京都
 (同、2013年4月4日)


資本家と労働者の溝は、深まることはあっても埋まることは、未来永劫ないでしょう。




日本人の精神風土や日本企業の社風は相変わらずなのに、新自由主義の流入が、ここまで事態を悪化させました。
日本的な良い面を武器にするどころか全否定して、しかしそれに替わるものを時間を掛けて定着させなかったまま、アメリカ式の悪しき側面だけを強制的に取り入れた。その歪みです。
最近ようやくデフレスパイラルの問題が取り沙汰されてきましたが、それとて、小泉改革当初に一部でその可能性を指摘する声があったにも係わらず、耳を傾ける人は誰もいませんでした。

世界でダントツ最下位! 日本企業の社員の「仕事に対するやる気」は31% なぜこんなに低いのか? 韓国は40%でブービー賞
 (ピカピカニュース2ch、2013年1月17日)
国内産業の構造変化が顕著に ! 製造業の就業者数が減少 !
 (clicccar、2013年2月2日)
時代の流れか…消えていく「アットホームな会社」
 (ピカピカニュース2ch、2013年2月7日)
劣化列島…不足する技術系職員、「人材全く足りない」
 (同、2013年2月9日)
【悲報】大手企業100社「安倍総理が何と言おうと給料は上げない」
 (暇人\(^o^)/速報、2013年2月14日)
アベノミクスは良いが、それだけでは景気回復感が庶民には実感がわかない理由
 (宇田川敬介のC級ニュース解説と宇田川的ぼやき、2013年2月23日)
日本のサラリーマンが「世界で一番もろくて壊れやすい」理由
 (暇人\(^o^)/速報、2013年3月11日)
アベノミクスは順調だが戻らない消費者
 (宇田川敬介のC級ニュース解説と宇田川的ぼやき、2013年3月15日)
【正論速報】麻生太郎副総理「連合が民主党の選挙支援をやって、給料交渉はおれたちがやるのはおかしい、応援する相手が違うんじゃないか」
 (アルファルファモザイク、2013年3月19日)
【安倍政権】 「解雇を原則自由に」 産業競争力会議(議長・安倍首相) 欧州の例などを調査して具体化を検討
 (ピカピカニュース2ch、同日)
雇用流動化は避けられないという現実から逃げてはみんなが不幸になるだけ
 (大西 宏のマーケティング・エッセンス、2013年3月26日)



新自由主義で苦しんでいるのは、欧米も同じ。
日本とは違う形で、歪みがあちこちに生まれてきているようです。こちらもまた、アメリカ的欧州的な良い面を伸ばすどころか相殺し、しかし体質は旧態然としたままなので、そのギャップで苦しんでいる模様。
こちらでも、結局はゴールドマン・サックスの一人勝ち。豪快な力押しに任せ、自助努力を怠った自業自得という側面もあるとはいえ、痛ましい。

【レポート】GMが経営破綻がらみの訴訟で約800億円の損失か?
 (autoblog、2013年1月9日)
フランス政府が雇用維持で「ルノー」に日産車の生産を要請 !?
 (clicccar、2013年1月22日)
仏自動車工場で従業員らが抗議デモ ! 労使の対立が鮮明に !
 (同、2013年2月1日)
デトロイト市破産寸前 州知事が非常事態宣言
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年3月2日)
キプロス議会、銀行預金課税法案を否決 大破局キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
 (政経ch、2013年3月20日)


かと言って、新自由主義とは一線を画し、高福祉社会を目指したはずのスウェーデンやノルウェーやオランダでも、原因は違えど結局は財政悪化や不景気や移民受け入れや暴動などで、国内はずたずた。


社会主義、共産主義って大失敗しかしてないのに活動家は何で運動を続けてるの?
 (保守速報、2013年3月26日)


欧米は今、そんな新自由主義への反省から、代替案を模索している最中です。
アメリカは製造業を自国へ呼び戻し、たとえ外資であってもアメリカ人を雇用しアメリカ政府へ税金を払ってくれるなら、喜んで受け入れるように。
そこに、海外における日本車メーカー躍進の切っ掛けの一つがあります。




そんな新自由主義からの脱却を目指す欧米の地で、外貨獲得に功を奏した日本車メーカー。
財政的にも体力的にも余裕が生まれたのか、それまでの方針を転換して、ホワイト企業になりつつあるニュースが聞こえてきます。


豊田自工会会長「努力した人が報われる社会を」…衆院選を終えて
(Resnponse.、2012年12月17日)

トヨタ、64歳までの生活下支えする新退職金制度を検討…定年後も月21万程度の収入目指す
(ピカピカニュース2ch、2012年12月24日)

社内婚活パーティを実施し、毎回4割のカップルを成立させる『トヨタ自動車労組』
(同、2013年3月13日)



これはこれは…一体どういう風の吹き回しでしょうね?
あのトヨタがですよ。官僚主義の代名詞みたいな企業で、労組は企業側と癒着したスパイ組織と成り下がり、サプライヤー苛めで有名な、あのトヨタが。
海外で売り上げが好調で余裕が生まれただけでは、普通こうはならないでしょう。大抵は内部留保として“貯金”して、設備投資や待遇改善には反映させないものですから。現に、「安倍総理が何と言おうと、どんなに景気が良くなろうと、従業員の給料なんか絶対に上げない!」と名言している企業が、100社以上もあります。
それに勿論、これは愛知県に一社ある本社の、それもごく一部の例でしょう。日本中に散らばる大小様々なサプライヤーにとっては、雲の上の話でしかありません。

それを承知した上で尚、大政奉還以後のトヨタは変わったと、つくづく実感します。
他メーカーではなくトヨタがやるからこそ意味があるのです。自工会や経団連で強固な発言力を持つ、「世界のトヨタ」が率先してやるからこそ、他メーカーも追随しようという気に初めてなる、追随せざるを得ない空気になる。業界を底上げするのは、末端の従業員ではなく、トップの仕事です。

トヨタ豊田社長「私は“しんがり”役」…米公聴会を振り返る
 (Response.、2012年12月6日)


本田技研工業に至っては、社員の離職率が業界一低いとも言われます。それだけ社員を大切に扱っているからなのでしょう。


僕としても、闇雲に日本型企業に戻れとは言いません。それは今の時代退化ですから。
それでも尚、日本的な良さや持ち味を活かした上で世界に打って出るのなら、理想的です。本来日本らしさというのは、日本においては風土病であるとしても、こと海外においては強みになるはずですから。


最近はアベノミクスへの期待感から、トヨタだけでなく、ホワイト的になってきた企業が増えてきました。

ブラック企業はいいからホワイト企業の話をするべき 「未来工業」 「メガネ21」 「ケーズデンキ」
 (ピカピカニュース2ch、2013年2月17日)
【アベノミクス】安倍政権の賃上げ要求に対してローソンに続きワークマンも社員の年収を3%引き上げ・・・みんなでこういう企業を応援しようずwwwww
 (ハムスター速報 2ろぐ、2013年2月20日)
JINSがパート・アルバイトを含めた従業員(役員を除く)1500人に追加賞与!安倍政権の賃上げ要請に対応したとのこと、みんなJINSでメガネを買おう!!!
 (同、2013年3月1日)


勿論これは業界最大手だからこそできること。どこの企業でもできるわけではありませんし、誰でも入社できるわけでもありませんが、少なくとも心の支えにはなりますね。
僕ら労働者としても、それに甘えることなく、ひたすら頑張るだけです。


 Honda - 「負けるもんか(プロダクト)」篇 (2012年4月)
Posted at 2013/03/19 13:16:00 | コメント(0) | トラックバック(1) | 政治、経済(自動車関連) | ビジネス/学習
2013年02月13日 イイね!

逆風吹き荒れる日産

逆風吹き荒れる日産日産デルタウィングプロジェクト撤退決定
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年2月10日)

世界最大の新車市場 米国でEV普及が進まないワケとは?
(clicccar、2013年2月11日)

日産、グローバルでも不調。国内は【軽自動車】のせい?【EV戦略】のミス?
(Ethical & LifeHack、2013年2月12日)



最近の日産自動車は、再び落ちぶれてきましたねえ。

鳴り物入りで発表されて、ここみんカラでもかなり話題になったデルタウィングプロジェクトから、日産製エンジンがお蔵入り。
北米富裕層に一定数売れているリーフが、その割に販売台数が伸びない。
中国に軸足を置きすぎたせいで、チャイナリスクの洗礼を受ける。日本の製造業をないがしろにし、日本で販売するにも係わらず新興国生産へ移行し、しかしアベノミクスによって円安となり関税がのしかかる。しかも思うように売れない。

踏んだり蹴ったりです。


どんな世界的な大企業にだって、山もあれば谷もある。決して順風満帆とはいかないのは、仕方ないことです。

でも日産の場合は、時勢の読み違えや、強い者へおもねりすぎた自業自得の面もあるような気もしてなりません。




EVは、その誕生当初から、蓄電池の容量や重量は勿論、インフラが整備されない限りどうにもならないと言われていましたね。
しかしバッテリーもインフラも、遅々として進化が進まない。だから都会の富裕層がサードカーとして買い、近所を短時間でぶらりと出歩く際のシティコミューターとしての使い道しか、今のところない。
販売が伸び悩む電気自動車 経産省がEV普及へ大盤振る舞い ガソリン車との差額補助、最大百万円も
 (ピカピカニュース2ch、2013年2月4日)
電気自動車、車体価格が高額な上、航続可能距離が短く、充電環境に不安 週末に発生する「充電渋滞」の解消急げと評論家
 (同、2013年2月6日)


原発廃止の世論も、EVにとっては逆風です。
世の中が省電力化の流れになって真っ先に切り捨てられるのは、純粋に電気だけを動力源にする機械ですから。それでIH家電も急速に廃れました。
少なくとも車に関しては、古めかしい内燃機関にこそ緊急時の信頼性があることが、東日本大震災とその後の電力調整で証明されてしまった。

ハイブリッドカーのほうがまだ現実的であり、むしろオーナーも企業も政府からの援助が凄く期待できます。
トヨタ「ハイブリッド」の世界戦略加速!カナダ政府がHV製造工場に融資!
 (Ethical & LifeHack、2013年2月6日)

しかし日産はEVに注力しすぎたせいで、ハイブリッドではトヨタ自動車に、PHVでは三菱自動車工業に、完全に出遅れてしまった。



中国市場の問題だって、世界進出をするからにはどこに行ったとしてもローカルリスクの問題はついて回りますが、その中でもチャイナリスクは中々にたちが悪い。
とにかく彼らは日本人とは根本的な部分から違う。共産主義国家であり、法治国家ではなく人治国家であり、儒教社会であり、中華思想だから、ルールに則った話し合いが通用しない。だから対応に出た担当者によって方針が異なり、その担当者とてその場その場の気分で更に対応が二転三転する。それが当たり前の世界。
何しろ、国連常任理事国でありながら国連憲章を守らない国なのだから。
そもそも中国は国家ではない。異なる文化を持つ複数の民族が寄り集まった、いわば合衆国。だから統一された意思など存在せず、ローカルルールの落差が激しい。

それに気付いた日本企業は次々と撤退しつつあるし、そもそも平時から複数の取引先を確保しておくのは仕事の基本です。
なのに日産だけは未だに中国一国に縋りつき、経団連と一緒になって中国に「配慮」する外交を、安倍政権に押し付ける。自らの無為無策を棚に上げて。
中国依存の日産株が急落「尖閣問題以前から陰りみえていた」
 (Business Journal、2012年9月30日)
日産、中国トラック事業から撤退
 (朝日新聞デジタル、2013年1月26日)
【入るは易し】進出より難しい中国からの撤退、日系企業にジレンマ【出るは難し】
 (ピカピカニュース2ch、2013年2月5日)
「中国撤退条項を忘却した日本企業が悲惨極まる状況に」 中国撤退の展望を持たなかった日本企業の悲劇
 (U-1速報、2013年2月7日)
日産、中国販売減が痛手 10~12月の営業益半減
 (日本経済新聞、2013年2月8日)
TBSランク王国、信用できない国1位は「中国」で61% なお韓国は・・・
三木谷「国は製造業の会社に金を出すのをやめろ」
 (アルファルファモザイク、2013年2月10日)
「アベノミクスを拒絶した日本企業が中国に巨額投資を実施」 中国コンサルタントの外道極まる経営プランが判明
 (U-1速報、2013年2月19日)


最近では、経済成長の伸び率が以前ほど活力がなくなってきており、バブル経済の限界かと囁かれています。中国経済に貢献してくれるはずだった真の富裕層ほど、資産を海外へ移したり、更には祖国を見捨ててアメリカへ移住するから、その流れを更に加速させる。
せめてもっと中間層が買いやすい車を造れば、また違ったのかも知れませんが、あからさまに富裕層しか相手にしない車造りばかりしてきたことの弊害です。そして富裕層は、こんな中途半端な車を買うくらいなら、最初から欧州車を買うというのは、よくある話です。

【レポート】日産のゴーン社長がインフィニティの廃止をほのめかす!?
 (autoblog、2013年1月29日)

更に、その高級ブランドたるインフィニティは、失態続き。コストダウンの一環として日産のエンブレムを変えただけに留まり、欧州製高級車の後追いに終始し、レクサスやアキュラのような独自性さえないので、一体何のために存在するのか不明瞭。
これでは益々日産車は富裕層には売れません。

因みに、日産の対中政策については僕自身過去にも触れているので、そちらも参照して頂ければ。
反日中国での日本車事情
 (2012年9月18日)
いつまで反日国家で日本車を造り続けるのか
 (2012年10月19日)
脱中論
 (2013年1月6日)



世界進出する前に、まずは足元を固めて基礎体力を身に付けてから。それは世界中の企業にとってはごく当たり前の概念です。
しかし日産にはそれがありませんでした。
国内にはマーチやラティオやシルフィといった何とも中途半端な車ばかり送り込み、日本企業でありながら日本市場をあからさまに軽んじる。
2012年【新車販売台数ランキング】発表:トップ10を【HV】&【軽】が独占!
 (Ethical & LifeHack、2013年1月13日)

国内ではハイブリッドと軽が売れているにも係わらず、中国・欧州・北米市場を見越した高級路線に一部の車を傾倒させ、底支えする普及車をないがしろにしてきた。
よってデザインは可もなく不可もなく、後席中央ヘッドレストやサイドカーテンエアバッグといった安全装置がなく、オプションも少なく選択の余地がない。
さも高級路線であるかのように印象操作しておきながら、その実コストカットがあからさまで、閉口します。

だから軽自動車販売台数で完全に水を開けられる。スズキやダイハツ工業といった老舗だけでなく、Nシリーズでぐんぐん追い上げる本田技研工業からも。
最近、三菱との合弁会社・NMKVを立ち上げましたが、些か時期が遅かった。
【日産✕三菱】の新型軽=13年【次期ekワゴン】→15年【次期パジェロミニ】
 (Ethical & LifeHack、2013年1月16日)

日産における軽は、他社からのOEMに頼っており、露骨に「高級車を造るついで」扱い。昔の、薄利多売の代名詞だった時代の先入観が、抜け切れていないのでしょうか。
なのに「軽をおろそかにしたから業績が落ちた」とは、詭弁に感じます。


こんな状態だから、シルビア復活には素直に喜べないし、数少ない好きな日産車であるエクストレイルの売り方にも幻滅するというものです。




’80年代末に登場した当時憧れの日産車デザインを振り返る !
(clicccar、2013年2月4日)



 日産 S13系シルビア/180SXのCM集
 (YouTube、2010年11月27日)

 【R31】 エリーゼのために
 (同、2011年2月18日)

 CM NISSAN FAIRLADY Z Z32 「スポーツカーに乗ろうと思う!」
 (同、2012年1月30日)


昔の日産は良かったのに、どこで道を間違えたのやら…。
ユーザーではなく自分たちだけが喜ぶ車造りをしてきた、その成れの果てのように思えます。
今の官僚主義的な企業風土は、暗黒期のトヨタを彷彿とさせます。そのトヨタは今やかつての日産みたいに元気一杯という、逆転現象。
【訃報】小説モデルにもなった日産労組の塩路一郎氏も企業戦士のひとりだったか?
 (clicccar、2013年2月8日)


日産「新エコカー戦略」発表!なんと【ハイブリッド】を【15車種】に展開!
 (Ethical & LifeHack、2012年12月20日)

今年度からはハイブリッド車種を拡大し、NMKVの動きも本格化するとのことです。日産の巻き返しはどのような結果になるのでしょう。
Posted at 2013/02/13 13:18:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治、経済(自動車関連) | クルマ

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「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
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何シテル?   07/03 23:51
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