• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ふじぃのブログ一覧

2013年10月11日 イイね!

軽トラの魅力

軽トラの魅力【画像大量】軽トラに萌える人が続出 確かに可愛いかもしれない wwwwwwwwwwwwwwww
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年9月21日)





軽トラは良いですね。
小さくて、取り回しがしやすく、必要にして最小限。
機能も、無暗に電子制御に頼ることなく、至ってシンプル。
快適性も皆無とは言わないものの、巷に氾濫する車に比べれば雲泥の差。
ひたすら愚直なまでに、実用性と機能性に特化した車。究極の、プロ御用達車。それが軽自動車という限られた枠に一杯に凝縮されている。
そこには、機能性を追求したものだけが持つ、シンプルな美しさがあります。

視界も高く、余計な装飾や突起物がないので、車両感覚が掴みやすい。
変速機はローギアード設定となっており、低中速のトルクが有り余っており、クラッチペダルから足を離しただけで軽々と進む。


流石に高速走行には適さず、僕も滅多には軽トラで国道には出ません。
でも軽トラとは、市街地や農地や工事現場で重い荷物を積んで走り回ることに特化した車だから、それで良いのです。
積荷状態でバランスが取れる設計になっているため、フロントヘヴィーになっており、空荷状態ではバランスが悪い。しかし実際には空荷状態のほうが多い。
個人的には、シートが単なる座布団になっており座り心地が今一つで、長時間運転していると背中や腰が痛くなってくるのが、難点。



よく言われていることですが、軽トラは或る意味、スポーツカーの記号が満載でもあります。

スバル サンバー(六代目まで)は直列4気筒エンジンで、横置きで、RRで、四輪独立懸架で、前輪ディスクブレーキで、あまつさえスーパーチャージャー搭載。
アクティはMR。
更に、それら以外も含めた全ての車種に、今や絶滅危惧種のMTが、必ずラインナップされている。
そしてどれもが、2シーターで、ライトウェイトスポーツカーで、クロスカントリーSUV。

現在家には、父のパジェロミニと妹のコルトがありますが、正直そのどれよりも運転が楽しいです。




R06A型エンジンと5速MTを縦置き! スズキ、軽トラック「キャリイ」をフルモデルチェンジ!
(autoblog、2013年8月29日)

スズキ「キャリイ」 14年ぶりフルモデルチェンジキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月30日)



この新型キャリイにも、早速座ってみました(試乗はしていない)。
小物入れが豊富になり、特に助手席側ダッシュボードに、アッパーボックスが大きく口を開け、蓋すらない。随分思い切りました。
インストゥルメントパネルには、通常ならラジオが装備されるところですが、この大きさはカーナビさえ入りそうです。
前輪を座面直下に持ってきたので、乗り降りは若干苦慮しますが、その分足元は広くなりました。それに伴いホイールベースも短くなったので、直進安定性は弱くなりましたが、その分小回りが利きそうです。

この新型キャリイは別の意味でも話題になりました。
復活に向けて動いているという二代目カプチーノのエンジンと、共有される可能性が高いということで。
他、スーパーセヴンの軽規格仕様にも、このエンジンが流用されるのではないかという、予測やら願望やらも飛び交っていました(結局F6Aエンジンになったようですが)。




しかしそんな働く男の道具も、もはや風前の灯火。
このキャリイと、ハイゼットと、アクティくらいしかなくなりました。それ以外は軒並みOEM。
各社、これからは軽規格をいかに縮小していくかに注力しているように見えます。TPPや軽税率上昇が控えているだけに。

そして機能を追求すればするほど、収斂進化の要領で、どれも代り映えしないものになっていく。
だからサンバーのような強烈な個性を持つ軽トラが待望されるのですが……現時点では望みは薄いです。




僕としては、そんな今こそ、鈴木自動車工業 マイティボーイの復活を希望します。
一般的な軽トラに比べれば積載量は劣りますが、セルボベースだっただけあり、背が低くノーズの長い乗用車然としたスタイルが個性的です。
ホールデン ユートマルー、コンセプトカーのみで終わったポンティアック G8STの面影を、個人的に見出しているというのも理由です。

積載時には荷台が重くなることを想定して、FRで。
勿論5MTで。
軽トラだけど回転計は付けて。
全輪ディスクブレーキで。
パワーステアリングとABSはなくても構わない。

もっともマイティボーイは、登録上こそ軽トラですが、実際にはピックアップトラックですよねw


アルトラパンをピックアップに改造したものも、K CAR SPECIALだかK-STYLEだかで見ました。
ああいう、軽トラとまで行かずとも、乗用車ベースのピックアップがあっても良いですね。今や普通乗用車でさえも、ピックアップは絶滅危惧種ですから。
Posted at 2013/10/11 23:27:07 | コメント(3) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2013年08月18日 イイね!

N-ONEが女性に売れた理由

N-ONEが女性に売れた理由ホンダ「N-ONE」(ターボ付き)がなぜ、女にウケたか
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月12日)



言いたいことは分からないでもないけれど、微妙に眉唾な記事ですねえ。

確かに軽自動車オーナーは、女性であったり、地方在住者が主を占めるでしょう。
しかしどんなに「本田技研工業 N-ONE(DBA-JG1/2)は女性層に売れた!」と声高に叫んだところで、具体的なデータを何一つ示していないではありませんか(;゚~゚)



それに、男女に限らず、

> 「黄色ナンバーだからってナメられたくない」
> 「信号待ちで登録車に負けたくない」


なんてこと、普通考えるでしょうか?
今時黄色ナンバーなんて珍しくとも何ともありませんし、軽だからヒエラルキーが下だなんて、バブル経済期の風潮を引きずりすぎていやしないでしょうか。
相当に前時代的、且つ自意識過剰。
今の軽はレベルが高いし、これだけ普及しているのだから、今更相手が軽だからって誰も煽ったり見下したりしやしませんて┐(´ー`)┌
現に僕も軽オーナーですが、一度もそんな経験はありませんよ?

と言うか、「信号待ちで負けたくない」って、あんた……。
街中でシグナルダッシュでもするつもりかよ? スピード違反や危険運転を暗に仄めかしてるぜ?




N-ONEが売れた理由は兎も角、女性は僕ら男が思う以上に、「ピンク色」「ファンシーデザイン」「丸型前照灯」に拘っていないような気がします。
いえ、勿論好きな人は好きでしょうし、そういった車は一定の支持を得ていますが、そういう人に限って、ゆくゆくはドイツ製高級セダンの助手席に座ることを夢見て、長くは愛用しないもの。
いわゆるパイクカーとしての需要です。

だから表面だけ飾り立てて中身が空っぽでも、一向に気にならない。
スズキ アルトラパンショコラなんて、通常モデルからフロントグリルを変えただけですからね。いえ、ショコラの場合元が元だけにまだ様になっているほうですが、些か無理のある女性向け車なんて幾らでもあります。


車としての基本性能を求める、或る意味マッチョで自立した女性は、そんなスイーツ(笑)感丸出しの車など選ばないでしょう。
そんな見せかけだけの“女性への優しさ”など、勘の鋭い人は見抜くもの。
男もそうですが、あまりにも「君たちはこういうのが好きなんでしょ?」と媚びられると、逆に馬鹿にされているように感じるのが、人情というものです。

それよりも、取り回しのしやすさや、見切りの良さ、体格に合った疲れにくいシート、シンプルで認識しやすく操作しやすい計器類、使いやすい位置と大きさのレバー類、欲しい位置と欲しい高さに欲しい深さの小物入れがある、等々…。
そういった、男女の体格差や空間認識能力の違いや求める使い勝手を念頭に置いて開発された車を求めるものだし、またそれが賢い選択かと。

仕事柄何度かトヨタ自動車 パッソを運転する機会がありますが、男には窮屈でも小柄な女性には丁度良いサイズと使い勝手なのだろうなと推察されます。
本当に“女性のことを考えて造った車”とは、そういうものです。




N-ONEが売れた理由に話を戻すと、個性的な外観はやはりあるでしょう(好き嫌いは分かれますが)。
往年のN360を知る人には懐かしく、知らない若い層には新鮮に映る。
目付きの悪い車が多数を占める中、個性を主張する丸型前照灯。
外装色が豊富で、陽気でお洒落なイメージ。オプションも豊富で、選ぶ楽しみがあり、純正でありながら「世界で一台、自分だけのN-ONE」を作れる。

それよりも、軽を欲しがる人はどんな層なのか、どこに住んでいる人が多いのか、何を求めているのか、具体的にどんな風に使っているのかを、研究した結果なのではないでしょうか。
造りもしっかりしており、実用性もあるので、デザイン優先で買っても案外飽きが来ない。どんなに見た目が良くとも、中身が貧相だったり使い勝手が悪ければ、すぐに嫌気が差しますからね。
内装も質感高く、しかし分かりやすい加飾や豪華さに頼ったものではないので、上位車種から買い替えても然程違和感がない。
ライバル車がコストカットのために色々と切り捨てていったのに対し、価格の上昇を恐れず、軽のハンディキャップを補う安全装置をふんだんに取り入れた。
Nシリーズとして他の軽と統一したことで、それぞれのキャラクターが鮮明になり、却って選びやすくなった。
当然、尖兵だったN-BOXの成功も、N-ONE人気を後押ししたことでしょう。

軽に限らず最近の流れはスポーティ路線であり、所帯じみたミニバンやハイトールワゴンへの一極集中が解消されつつあります。
その流行を開発段階のうちから逸早く取り入れ、F1の技術を投入し、走る・曲がる・止まるの基本性能も申し分ないものになった。「燃費さえ良ければそれで良い」とする閉塞感を、Nシリーズは打ち破ってくれました。
何もスポーツカーでなくとも、或る程度の走行性能は、ストレスない運転には必要ですからね(それ故に、N-BOXと車台を共有したことで車高がかさんでインパネシフトCVTのみになったことが、尚更惜しくもあるのですが…。でもまあ、N-ONEのキャラクター性を考えれば、これで良かったのでしょう)。
見た目に反し、芯となる部分では敢えて媚びず、スイーツ(笑)スイーツ(笑)していないところも、好感が持てます。

そして、イメージ戦略の巧みさ。
どんなに良いものを造っても、売り込み方が下手なら、誰にも見向きもしてもらえない時代です。
CMや広告など、やり方が上手いんでしょうね。
芸能人を用いたつまらない寸劇や、低燃費を訴えるものでもなく、あくまで車としての基本性能をアピールするものです。それも明るく楽しげに。

 ホンダ N ONE (30秒CM) ホンダの軽 N360が生まれ変わって新登場
 (YouTube、2012年10月25日)

 2013 Honda N-ONE CM Japan 3 (ホンダN-ONE)
 (同、2013年4月5日)

 2013 Honda N-ONE CM Japan 4 (ホンダN-ONE)
 (同、2013年6月7日)



およそ考え付くだけでもこれだけあります。
ミニバン的に使えるのは勿論、スポーティイメージでも乗れるし、またデザインがデザインなのでパイクカーとしてもあり。
色々な楽しみ方ができるのがN-ONEの良さだと思います。

価格だけではない軽自動車選びを提案するホンダ、クルマに何を求めるか迫るVW
 (nikkeiBPnet、2012年11月21日)
静かさと快適で選ぶ軽自動車ベスト5
 (clicccar、2013年8月9日)
Posted at 2013/08/18 19:12:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2013年08月10日 イイね!

軽スポーツに黒船襲来

軽スポーツに黒船襲来ケータハム・スーパー7軽自動車バージョン発売決定!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年8月3日)





最近俄かに軽スポーツカーが活気付いてきました。
本田技研工業 N SPORT(仮称。二代目ビート)ダイハツ工業 二代目コペンスズキ 二代目カプチーノ…。
軽好き・ライトウェイトスポーツカー好きとしては、何とも胸が躍ります。

とそこへ来て、まさかまさかの、ケイタラム・カーズ セヴン・130の乱入です!
写真から察するに、フロントスクリーンがなく、ノーズも滑らかな印象なので、元となっているのはスーパーライトシリーズでしょうかね。


何でも、ロータス・カーズ スーパーセヴンとそのフォロワーたちは、軽とほぼ同サイズの小ささなのだとか。
そこへタイヤを幅の狭いものに交換するだけで、どこを改修する必要もなく、軽規格に収まるのだそうです。

エンジンも、スズキ製の直列3気筒660ccエンジンを専用チューンして換装すれば、排気量の問題もクリア。
今は現役を退いて長いこと経ちますが、アルトワークス、カプチーノ、キャラ、Keiワークスに搭載されているK6Aエンジンは、今でも充分通用するスペックを有していますからね。

変速機も、スズキ製5MTに換装予定。
ジムニーのそれにすれば、オフロード用ということで頑丈だそうであり、サーキットを攻めるような走りにも耐えてくれるのではないでしょうか。

益々、最初から日本で軽として売るために造られたかのような車です。




個人的には、スーパーセヴンは、あまりにも本格派すぎて逆に興味が持てなかったのですよね。
同じロータスで例えるなら、エリートやエランのような、普通乗用車の延長線上にあるようなスポーツカーが好みでした。
(と、平成ABCトリオ中最も非現実的な車に乗っている口が言うw)

それがよもや、日本で軽として発売されようとは…。
何とも粋な計らいです。

恐らくケイタラムとしても、社内会議に次ぐ社内会議で喧々諤々になって一向に結論が出ないどころか、むしろ「ああ、軽なら、きっとうちの得意分野だよね」と、会議もあっさり通過したのではないかと想像します。


思わぬ伏兵の参戦により、蘇りつつある軽スポーツ市場が、俄かに乱戦の様相を呈してきました。
それこそ、エゥーゴとティターンズの戦いに、ネオ・ジオンが割って入ってきたかのような。
これは益々目が離せません。
Posted at 2013/08/10 23:52:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2013年07月20日 イイね!

21世紀に蘇る平成ABCトリオ

21世紀に蘇る平成ABCトリオビート、コペンに続きスズキ カプチーノ後継モデル  マツダもはよ準備しろ
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年7月12日)







これは単なる噂話から派生した、妄想記事です。正式な発表ではありません。
まして噂とは、大概にして尾鰭が付くもの。鵜呑みにはできません。
(まあそれでも、「自動車業界の東スポ」と称されるベストカーよりは…w)

でも、半ば期待している自分も、同時にいたりするのも事実です。


初代カプチーノは、素晴らしく完成された車でした。
個人的にも、愛車候補として第二希望に見据えていたので、思い入れもあります。
だから二代目が実現するとしても、きっと凄く厳しい目で見られるであろうことは、想像に難くありません。現に僕自身も、出たら出たで文句を言いそうな気がします。

メッキグリルと釣り目ヘッドランプを纏い、純正でありながらVIPカスタムのような面構え。
歩行者衝突安全性のため、高さのあるノーズとルーフ。
製造が容易で、安定した技術の蓄積があり、車内空間を広く取れる、FF。
今の時代・今の技術で出すからには、往年のカプチーノとは似ても似つかぬ車に仕上がりそうな気がしますし、現在のスズキ四輪部門の体制を鑑みれば、その部分には信憑性があります。
そうなってくると、「ロングノーズ」「ショートデッキ」「オープンルーフ」「2シーター」「狭いコックピット」「FR」「MT」「ダブルウィッシュボーンサスペンション」という正統派スタイルは、益々高級外車だけのものに。


技術面では、ワゴンRで好評を博し、先日スイフトにも搭載された、エネチャージとエコクールを搭載して欲しい。と言うか、するでしょう。
今の時代にスポーツカーを出すからには、燃費や排ガスやリサイクルといった環境にも配慮する必要があります。消極的な意味ではなく、それが大人のスポーツカーというものだからです。

でもだからと言って、スペーシアカスタムのエンジンや足回りをそのまま流用しても、見た目がスポーツカーの形をしているだけで面白くとも何ともない車に仕上がりそうな気もします。
現在のスズキは、二輪部門は非常に男らしいバイクを造っているのに対し、四輪部門特に軽は完全に女性向けに特化していますからねえ…。

カプチーノ復活は嬉しいような、不安なような、複雑な心境です。




ダイハツ新型コペン、東京モーターショーで公開!2気筒エンジン断念!
(ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年7月17日)


二代目コペン
の続報も、入ってきました。
やはり2気筒エンジンは断念しましたか。限られた規格の中で相応の馬力を発生させようとしたら、些か無理がありますからねえ。
フィアットのツインエアエンジンはのんびり走ることを前提としたものですが、もう少し本格的な走りを追及しようとすると、力不足です。
軽規格が伝統的に3気筒なのには、理由がある。

こちらも、初代のコペンとは似ても似つかぬ姿になりそうです。
でもその分、ワゴンタイプやバギータイプなど、派生ボディ形状が豊富なようで、これはこれで別の魅力があります。





二代目ビート共々、平成ABCトリオ復活の狼煙です。
バブル経済期でしか生まれ得なかった、いわば時代の仇花だったのに、未だに根強い人気があり、こうして復活も現実味を帯びてきたのは、軽好き・ライトウェイトスポーツカー好きとしては、素直に嬉しいです。

……それでも、AZ-1&キャラみたいな車は、もう二度と生まれることはないんでしょうね。・゚・(ノД`)・゚・。
Posted at 2013/07/20 09:51:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2013年06月07日 イイね!

前途多難なDAYZ

前途多難なDAYZ日産の新しい軽自動車「DAYZ」 発売前にリコールwwwwwwwwwwwwww
(ピカピカニュース2ch、2013年6月5日)





販売前後に不具合が発覚するのは、別段珍しいことではありません。
メーカーとしても開発や販売を急ぐあまり、最後の詰めが甘いまま生産を進め、その結果として不具合に気付くのが遅れてしまうのでしょう。最近も、プリウスやアテンザやCX-5やキザシにも、リコールがあったばかり。
だから車を買う際のアドバイスとして、「話題の新車を逸早く乗りたいのなら初期型、長く乗りたいのなら熟成されたモデル末期」と言われているのですし。

モデル末期に買う奴って何なの?
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2013年5月25日)


設計段階でのシミュレーションが完璧であり、ロボットを使って寸分違わぬものを造ったからといって、出来上がったものも完璧になるなんて、そんな虫の良い話がこの世の中にある訳がない。
机上の空論と現実とは異なるものであり、研究所から一歩も外に出ないで頭の中で考えているだけでは、実際に造ってみないと分からないことは山程ある。
だからリコールはどうしても避けて通れない問題です。まして車なんて複雑で高度な機械の集合体なのだから、尚のこと。


勿論買う側としては苦労して稼いできたお金、それも決して安くはない金額を注ぎ込むのだから、より完璧を期して欲しい気持ちはあります。
それでも尚、ヒューマンエラーは付いて回る以上、リコールはある程度仕方ないと思います。

むしろ、企業イメージに傷が付くのを恐れずに、良くぞ公表してくれたという気持ちのほうが大きいです。


ただ今回の場合は、色々と引っ掛かるものを感じます。




まず、DAYZ&eKワゴンを造っているのは、日産自動車と三菱自動車工業の合弁会社「NMKV」であり、生産は三菱の水島製作所

三菱「新型軽」を【NBOX】並に生産中? → 三菱の軽部門は【日産】が買収?
 (Ethical & LifeHack、2013年3月8日)
日産「デイズ」&三菱「新型ekワゴン」が生産開始!【日産✕三菱】の【イイトコどり】?
 (同、2013年5月28日)


表向きは共同開発であり、実際三菱側からも様々な提言はあったでしょうが、傍目には「日産主導で三菱は生産だけ」という風に見えます。
…と言うより、リーク情報が事実なら、三菱のラインを日産が乗っ取ったとしか。
設計も設備も従業員もサプライヤー(下請け・孫請け業者)も、三菱関係のそれは一掃。それに対する現場の混乱振りが、リコールという形で噴出したようにも思えます。


それはあたかも、サンヨーの技術や特許を奪うだけ奪っておいて、報いるどころか従業員も会社も完膚無きまでに叩き潰し、揚句その技術を中国や韓国に破格の値段で売りとばしたパナソニックを彷彿とさせます。

【鬼畜】パナソニック、三洋電機の従業員を9割減らして解体へ
 (暇人\(^o^)/速報、2013年5月18日)
三洋電機ついに消滅! パナソニック、買収資金8,000億円がドブ銭に
 (アルファルファモザイク、2013年6月12日)





二社とも、アメリカ・中国・東南アジアで売れているものの、肝心の国内では今一つぱっとしないメーカーというイメージです。
特に日本では軽自動車が売れ筋でありながら、日産なぞは高級路線に舵を切り、庶民向けの車を疎かにしてきた。その弊害として、例えばNシリーズで猛攻を仕掛ける本田技研工業に出し抜かれてしまっただけでなく、最近では肝心の高級車でさえ微妙になってきた。

日産、グローバルでも不調。国内は【軽自動車】のせい?【EV戦略】のミス?
 (Ethical & LifeHack、2013年2月12日)


従来の日産の軽はOEMが主流であり、それは高級路線ゆえに軽はあくまで片手間だったのが、近年国内状況が変わってきたので慌てて舵を切ったのでしょう。
それ自体は良いのですが、高級車や世界戦略車やEVにばかり注力しすぎて、時勢を見誤った感が無きにしも非ず。
事実、生産も販売も中国に軸足を置きすぎたばかりに、その中国に引きずられる形で利益も株価も落ち込み、安部政権に中国への「譲歩」や「配慮」を迫っている。状況の変化に対応できるような体制を整えることもせずに。
つくづく、今の日産は、暗黒期のトヨタ化したんだなあと思います。




そしてNMKVの片翼を担う三菱というのは、根っからの車屋ではなく技術屋でもなく、財閥系企業であり、旧態然として硬直した企業風土が度々問題視されています。
だからなのか、何度も何度もリコール騒動に事欠かない。むしろ過去にはもっと悪質な事例もありました。

三菱リコール隠し
 (ウィキペディア フリー百科事典)
三菱自が、アウトランダーPHEVリコール 電池に不具合
 (ピカピカニュース2ch、2013年6月5日)


想像するのは、現場の作業員に責任を押し付けて、企業として根本的な改善(現場が効率的で合理的な作業ができるような環境や制度を整えてやるとか)をする気がないのかなあと。
どうせリコールを隠すなら、人知れず改修して何食わぬ顔で送り出すくらいはして欲しいところ。


そもそも三菱は、新車開発やモデルチェンジやマイナーチェンジに消極的で、忘れた頃に申し訳程度に一車種だけ発売し、あとは微々たる年次改良だけを重ねているイメージです。
本当に車を売る気があるのでしょうか。




出来上がったものを見ても、一歩も二歩も先を行く他社に少しでも追いつくため、色々と無理をしているように見えます。デザイン、燃費、車内空間、質感…。
その割には、何か一つ際立つものが見受けられません。

燃費のミライースやワゴンR、安全装置のムーヴ、車内空間のパレットやタントやN-BOXやスペーシア、拡張性のN-BOX+、デザイン性や走りのN-ONE、女性向けというのを研究したアルトラパンやミラココア…。
「軽は貧乏人の乗り物」「安かろう悪かろう」と蔑まれた時代から、それでも一歩ずつ地道に続けてきたメーカーは、今やそれぞれ際立つ個性と高い完成度があります。
ノウハウというのは一朝一夕には身に着かないものであり、だからこそ老舗には信頼があるのです。
それが解っているからこそ、ホンダはF1の技術者を投入してきたのであり、本気度が違います。なのに日産と三菱には、それが感じられません。

ホンダN-ONEに試乗してきたけど、走りの性能が凄すぎる、F1の技術で作られている
 (ピカピカニュース2ch、2012年11月7日)
今、軽自動車が大人気   見栄を気にする人が減り、軽の弱点も解消されているのが主な理由か
 (ゆめ痛 -NEWS ALERT-、2012年11月25日)
日本独自の規格で、日本人のためだけに作られた「ガラ軽」こと軽自動車が大人気!
 (ピカピカニュース2ch、2013年5月12日)


かくの如く今の軽はハイレベルなのに、今更太刀打ちできるのかな、それもよりによってこの二社が…というのが、正直なところです。
美辞麗句を並べ立てれば並べ立てるほど、空虚さが際立つだけです。




NMKVもDAYZ&eKワゴンも、まだ始まったばかりだから順風満帆に行かないのは仕方ないことですし、だからあまりネガティヴな発言は慎むべきなのでしょうが、少なくとも現時点では他社のような期待が持てないのが正直なところです。
Posted at 2013/06/07 11:57:53 | コメント(2) | トラックバック(1) | 軽自動車 | クルマ

プロフィール

「「車種もドンピシャな東方Projectモチーフの隠れ痛車を捕獲!」特徴的な翼のデザインをスズキ・キャラのガルウイングで再現
https://option.tokyo/2021/07/03/104493/

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
何シテル?   07/03 23:51
ご覧頂き有難うございます。 色々な方と知り合い、交流や情報交換などできたらと思います。 ヲタクです。 昔はそれなりに「広く深く」だったのですが、最近は...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

題名長いので【紹介記事】今後の日米同盟は? について 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/22 14:20:07
投票率50%切る 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/07/22 10:32:30
モンテディオ主催「ありがとう平成2DAYS」2日目に展示してきました! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/04/29 18:26:24

愛車一覧

スズキ キャラ Laevateinn (スズキ キャラ)
色々と不便ですし、旧車の仲間入りを果たしつつあるので最近あちこち不具合が発生していますが ...
トヨタ マークII RX-178 (トヨタ マークII)
僕が小学生から社会人なりたての頃にかけての、家族の車でした。 それまで中古車ばかり買って ...
三菱 ミニキャブトラック 白石みのり (三菱 ミニキャブトラック)
父が、趣味の家庭菜園用や各種作業用として購入したものであり、軽トラとしては二代目です。 ...
その他 その他 フォトギャラリー (その他 その他)
フォトギャラリーです。 個人的に気に入った車両を厳選して載せていますが、名称やグレード ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation