昔のミニ四駆のパーツって詐欺商品ばかりだったよね(´・ω・`)
(ピカピカニュース2ch、2013年6月28日)
ミニ四駆は、僕よりすぐ下の世代で流行りました。
バギーのようなスタイリングは魅力的でしたが、小さい車体が速いスピードで走る割に直進しかしないので、障害物や高低差のある屋内外で子供が気軽には遊びにくかったんですよね。
都会に行って専用コースで走らせることのできる子は、ごく一部。今では想像もつきませんが、ビデオデッキが置いてあったり(VHSだけでなくβなる規格もあった)、雑誌定期購読ができる家庭の子は、クラスで羨ましがられた時代でした。
本家タミヤの成功により、同業他社によるフォロワー商品も多数出現しました。
バラエティ番組や模型誌(ホビージャパン一強時代で、モデルグラフィックスも創刊間もない頃)でも、余興としてレースをしたりと、社会現象でした。
当時はコロコロコミックで全国大会の様子や、そこで勝つための改造やパーツの紹介を、よく連載していました。
深い興味のなかった僕は、傍目からそれを眺めつつ、感心していたものでした。
当時の漫画版やアニメ版では、NASAによる宇宙開発技術のスピンオフから生まれたとか、軍事転用可能とか、色々と夢のある描写があったと思います。
このニュースを読んで、そんな記憶を懐かしく思い出しました。
もっとも、当時の改造とパーツには、流石に誇張があったのだろうとは思っていましたが、案の定w
ただでさえ
ST基準や
JIS規格に適合するように造られたものを、わざわざ加工し、キット本来の持ち味を相殺し、オリジナルのバランスを崩す。
そうやってできたものは、滑りやすく空転しやすいスポンジタイヤ、肉抜きされて空力が悪くなった上に薄く加工された壊れやすいボディとシャシ、オーバースペックな業務用のボールベアリングやチタン製のシャフトやガイドローラーなど、ちぐはぐなもの。
怪しげな新興宗教が売りつける、「運気の上がる壺」「お金の溜まる財布」のようです。
こういうことを考えられるようになってきたのは大人になった今だからこですが、当時の子供たちは皆真剣だったのですよね。
それに、たとえ砂上の楼閣であったとしても、「世界で一台、ボクだけのミニ四駆だ!」と愛着を抱く姿は、素直に共感します。
そういう気持ちは大事にしてやりたいです。また、僕も持ち続けていきたいです。
こういう事象、玩具の車だけに留まりませんね。
実車も然りです。
実車の世界でもまた、怪しげなパーツやオイルや添加剤を売っている光景を目にします。
オーナーに対し決して安くはない買い物をさせる以上、メーカーは様々な規格・様々な法規と照らし合わせて、日々開発・生産している。
そうやって純正は或る程度完成されているにも拘わらず、更に手を加えてバランスを崩す。
競技用ならまだしも、公道走行中心の自家用車にそんな本格的なものを付けて、どうするんでしょうね?
エンジンオイル一つを取っても、サーキットで求められる性能と街乗りで求められる性能は、異なるでしょうに(機械音痴なのであくまで素人考え)。
でもそれを施した人々は、
なぁんか ぃっもに比べて 吹け上がり?がなめらか?になった?気がします!o(^▽^)o
ゃっぱり大手メーカーの高級品はチガぃますね☆彡
と喜んでいる模様。素人の僕には、メーカーお抱えのテストドライバー並みだなあと驚嘆します。
確かに価格しかメリットのないものより遥かに良いのは、間違いないでしょうが…。
パーツもまた、TRD・ニスモ・無限・マツダスピード・ラリーアート・STiのような半公式ならまだしも、ほとんどは車検不適合の違法改造品。
実際、社外品には凄く格好良いものが目白押しです。惹かれる気持ちも凄くよく分かります。
でも、メーカーが純正で出すパーツは、強度・視認性・衝突安全性・ランプ位置・ジャッキアップポイント・ロードクリアランス・耐用年数・チリ合わせ等々の、法規や実用性をクリアした上で販売している。
公式で出すからには、反社会的な行為は許されないし、販売した後にも責任を持たなくてはならないのだから。
だからこそ、社外品を取り付ける際は自己責任というのです。
それで車検に合格しなくとも、コンビニの出入りの段差でエアロパーツを割っても、警察から目を付けられても、近所から苦情を訴えられても、それは売ったアフターパーツメーカーではなく装着した自分がペナルティを負うものと覚悟を決める。
恐らく、そういう人たちはどちらかと言うと、パーツを買うというより、夢を買っているという側面もあるんでしょうね。
憧れのあの車と同じものを!という。
誤解のないように書いておきますが、改造車は大好きです。でなければ、そういう類いのイベントには行きません。
これからも写真に収めたりイイね!を押したりは続けます。
それに、愛車に愛着や拘りを持てば持つほど、凡庸な純正状態に我慢ならなくなる気持ちも、凄くよく分かります。
例え車種や色が被っていても、改造車は一台としてこの世に同じものはない。だから面白い。
でもだからと言って、闇雲に純正を否定して改造を有難がるのには、違和感を覚えるようになってきた昨今です。
僕としては、プロフィールにも書いてある通り、純正の良さを活かしたプラスアルファの改造が好みです。
僕自身も中高生の頃は、
Optionなどを読んで、原型を留めないハードチューンに憧れていました。愛車購入当初も、走り屋風に改造することを夢想していたり。
それが近年では、純正の良さを活かした上で、自分なりの“色”を付けたいと思うようになってきました。
もっともこれは、価値観が変わってきただけでなく、ネオクラシックカーに片足突っ込みかけてきたので、勿体無くなってきたというのもありますw
……とはいえ、うちの父のように、幾ら純正が好きだからと言って、ステッカー一枚貼るのさえ否定するのは、流石にどうかと思いますがね(;- -)