こんばんは。
デビューしてからだいぶ時間が経っていますが、以前から乗ってみたいと思っていました。
試乗車 アウディS1スポーツバック (AWD、6MT) 価格443万円(税込)
●外観デザイン
なかなかカラーリングがいいですね。黄色がとても似合っています。
ヘッドライトはデザインが凝っていますね。S1の特徴でもあるシルバーのドアミラーなど、ちょっとしたアクセントが物欲をそそります。
全長3990mm×全幅1740mm×全高1425mm、ホイールベース2465mm
車重1360kg
写真を撮る時間がなかったので、アウディサイトからの写真ですみません。
このルーフがブラックのツートンが個人的には好きです。
ホイールがかっこイイです。リアは4本出しのテールパイプが迫力あっていいですね。
●エンジン
2リッター直列4気筒直噴ターボで、
スペックは170kW(231ps)/6000rpm、370Nm(37.8kgm)/1600-3000rpmと小柄なボディには十分すぎるスペックです。
音がいいですね。低音が効いていて迫力ある音です。
低速トルクは意外に細く感じました。3000rpm以上回していないと元気がない感じです。レッドゾーンは6200rpmからで、レッドゾーン手前まで回してみましたが、トルクの谷もなく、フラットな特性で、回転を上げていったら盛り上がるようなドラマ性はないです。レスポンスもちょっと鈍いように感じました。アウディドライブセレクトという可変機能があり、「DYNAMIC」、「AUTO」、「EFFICIENCY(省エネ)」と3つのモードがありますが、変えてみてもあまり違いが体感できませんでした。
と、いろいろとネガっぽい話ばかりになってしまいましたが、パワーを感じないのは4駆でパワーが吸収されてしまっているからということもあるかもしれません。
燃費対策として、アイドリングストップは装備されていて、JC08モード燃費は14.4km/ℓです。
●ミッション
6速マニュアルトランスミッションで、操作性は軽いのですが剛性感があり、安っぽさはないです。
ただし、ストロークが長く、途中2速から3速にシフトするときに少し引っ掛かりを感じました。
クラッチペダルも操作は軽くていいのですが、つながるポイントがわかりにくかったです。普段マニュアルに乗っていないので、慣れれば平気かもしれません。
●クワトロシステム
この車はこのサイズにして4WD(AWD)を採用していますが、4駆のネガは全く感じませんでした。
ディーラーの方は、高速コーナーでアクセルを踏んでいくとクワトロの良さが出るといっていたので試してみましたが、よくわかりませんでした。
●ハンドリング
電動パワーステアリングです。最少回転半径は5mとクルマのサイズの割に大きいですが、問題ないレベルでしょう。
ステアリングは軽く、動きは軽快です。悪くいうとポロに比べると落ち着きがないように感じられます。特に違和感もなく、イメージしたとおりに素直に曲がってくれます。
●足回り
フロントはストラット、リアは4リンク(マルチリンク)です。
タイヤはブリジストンポテンザS001、サイズは前後とも225/35R18です。
ハンドリング同様、クルマが軽く感じられますが、前後のピッチング方向の動きが気になります。ヒョコヒョコ前後に動くので、長時間乗っていると疲れそうです。アウディドライブセレクトでエンジンレスポンスと共に、ダンパーの固さもセットで可変されますが、この疲れる動きは「ダイナミック」と呼ばれるモードで顕著です。「AUTO(自動)」か「EFFICIENCY(省エネ)」モードにすると、少し落ち着きます。
●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
初期制動はあまり強力には感じられませんでしたが、強いブレーキングを試していないのでなんとも言えないところです。ストロークで効きを調整できるタイプかもしれません。
●静粛性
排気音は結構聞こえてきますが、それ以外の音はよく遮断されていて静粛性は非常に高いです。
●シート
A1スポーツバックは乗車定員5名ですが、S1スポーツバックは4名です。
フロントシートはホールド性が高く、特に不満に思う部分はありませんでした。
リアシートは座面の角度が結構ついているのと、背もたれが立っているので、体がくの字に曲げられるような体制になるのと、頭上の側面にCピラーが迫っているので圧迫感があり、あまり居心地がいいようには感じられませんでした。
●内装(インパネ)
インパネはアウディ共通のデザインで低めに抑えてあり、すっきりとしていていいですね。
ステアリングもディンプル加工がしてあったり、私のGTIよりも高級に感じられる部分もあります。
欲を言えばMMI(マルチ・メディア・インターフェイス)は6.5インチのディスプレイを大型のものにして、他のアウディ車と同様にダイヤル式の操作系をセンターコンソールに付けて欲しいですね。

メーターは2眼式でシンプルですが、文字盤のレタリングがまたクールですよね。
●安全・快適装備
現在流行の衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニター等の安全装備やアダプティブクルーズコントロールなどの快適装備はオプションでも設定がありません。自分としては次もしクルマを買うとすればついていてほしい装備なので残念です。
ヘッドライトはバイキセノンタイプでハイとローを自動で切り替えますが、今はLEDが主流になりつつあり、ハイとローを切り替えるという概念すらなくなり、配光パターンを切り替えるというものが出てきているので、アウディくらいの先進的イメージのメーカーならば、そういった装備もぜひつけてほしいものです。
●ラゲッジスペース
これはノーマルA1と同じで、210リットルとなっています。ポロの280リットルよりだいぶ少ないですが、こだわったリアデザインのせいでもあります。デザインが気に入ったならここはガマンすべきところでしょうか。
床下にはバッテリーがあり、重量配分の改善がはかられています。
期待しすぎていたのでしょうか。藤トモさんが気に入って自身で購入されたので、相当楽しいのかと思っていたのですが、あまり走りの面白みを感じられませんでした。デザインはいいので、気に入った方にはいいクルマではないでしょうか。デザイン料にしては価格がちと高いですが。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2016/05/08 15:28:49