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2012年10月08日 イイね!

本の紹介 ・・・ 自動車王ヘンリーフォードが語るエジソン成功の法則

本の紹介 ・・・ 自動車王ヘンリーフォードが語るエジソン成功の法則









自動車王ヘンリーフォードが語るエジソン成功の法則   言視舎刊   1,470円(税込)



最近試乗j記ばかりなのでちょっと一息。


私は知識はそれほどありませんが、歴史を知るのが大好きです。
エジソンという発明家のことは、電球を発明した事ぐらいしか知りませんでした。
この本は1930年に書かれたものを翻訳したものです。
著者はなんとヘンリー・フォード。
ヘンリー・フォードはトーマス・エジソンの会社で働いていました。
後に独立することになるのですが、エジソンの励ましがなければ、自動車王ヘンリー・フォードは生まれていなかったかもしれません。

フォードはエジソンをほんとうに尊敬していた様子がこの本から伺えます。
フォードはエジソンの偉業を後世の人に伝えるために、ミシガン州ディアボーンにあるフォード本社近くの土地に、研究所だとかエジソンに関わるものを再現したのです。それも実際に使っていた建物を移設したりして。なんと、エジソンが少年のときに働いていた鉄道まで再現しているのです!(知っていたらゴメンナサイ)

この本を読んだら、実際にディアボーンのグリーンフィールドビレッジに行ってみたくなりました。
Posted at 2012/10/08 14:29:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2012年10月06日 イイね!

VWパサートオールトラック試乗

GTIと同じエンジンということで、ぜひ乗り比べてみたいと思っていました。

試乗車 VWパサート Alltrack TSI 4MOTION     価格494万円(税込)

●外観デザイン
非常に整ったデザインです。ゴルフは良く見ると意外と凝っているところがあるんですが、こちらは近くで見ると端正でいいんだけれども、造形が端正すぎて、部分部分でパーツを変えているけれども遊びが感じられないですね。

全長4785mm×全幅1820mm×全高1560mm、ホイールベース2710mm
車重1670kg、前軸重970kg、後軸重700kg(車検証記載値)


●エンジン
ゴルフGTIと同じ2リッター直列4気筒DOHC直噴ターボ。
スペックも同一で、155kW(211ps)/5300-6200rpm、280Nm(28.6kgm)/1700-5200rpm。
加速はさすがにGTIより290kgも重いので同等というわけにはいきませんが、このボディを十分加速させてくれます。排気音はGTIと違って静かですが、かすかにあの低音が聞えてきます。音がないだけで官能性は半減といったところでしょうか。まあそういうことを求めるクルマでもありませんが。

●ミッション
GTI同様6速湿式DSGです。変速はほんとうにスムーズで、我が家のGTIよりもスムーズに変速する感じがしました。(気のせいかも)

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。AWDということもあり、FFモデルよりもセンター付近の反応が少し甘いです。ティグアンよりはいいですが、自分の中では許せるか許せないかギリギリのラインです。
最小回転半径はこの大きさにして5.3mとけっこうがんばっています。


●足回り
フロントがストラット、リアが4リンクです。
タイヤはコンチネンタルContiSportContact3、サイズは前後とも225/45R18 95W。
車体をフラットに保ち、乗り心地はいいですが、足は少し固く感じます。歩道から車道に出るときの段差で「トンッ」と言う感じですばやくショックを吸収します。up!のゆっくりといなす感じとは違います。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
特に違和感もなく効きます。
パーキングブレーキは電動式。

●静粛性
さすがに静かです。ゴルフも静かですが、静かさの質が違う感じで、高級なクルマに乗っている感じがしました。

●シート
ナパレザーでフロントは電動式。運転席はメモリー機能付。サイズも大きく、ウレタンの厚みもあって、ホールドもしっかりしていていいシートです。新しいのでまだ革が固かったです。
リアシートは試す時間がありませんでした。


●内装(インパネ)
アナログの時計を配したり、本木目のパネルをあしらうなど、高級車といった面持ちです。センターにディスプレイがありますが、空調やオーディオの操作用で、ナビはオプションです。

メーターは配置はゴルフと同じですが、マルチファンクションディスプレイはカラーでした。 でも相変わらず日本語表示はなし。


●ラゲッジスペース
バリアントの605リッターにはかないませんが、588リッターと大容量です。508SWが565リッター、新型3シリーズツーリングが495リッター、A4アバントが490リッター、Cクラスステーションワゴンが450リッターですから、ライバルにまったく負けていません。まず不便することはないでしょう。 アームレストスルー機能もついてます。


●気になる装備
・アダプティブクルーズコントロール(追従機能付クルコン)
  試させてもらいましたが、やはり楽チンですね。街中でも十分使えます。
・プリクラッシュブレーキ(衝突軽減自動ブレーキ)システム
  こちらはさすがに試せませんでした。
・電動パノラマスライディングルーフ
  14.7万円のオプションですが、自分が買うとしたら付けたい装備です。


このクルマに満足できるか自問自答してみると、いいクルマなんですけど、なんとなく自分には刺さらないクルマという感じです。V60に通じるものがあります。走りでいったらA4アバントや508SWのほうが楽しいかな。上質な実用車と言ったらいいんでしょうか。いいものを使って仕上げているけれども、趣味性は感じられないです。
個人的には革シートもいらないので、装備をもうちょっと簡略化したモデルを出すとか、もしくはエンジンこのままで、FF仕様を出すとかしてくれると508SWやV60などと勝負になるんじゃないかとおもうんですがどうでしょうか。いくらいいもの使ってても約500万円というのはかんがえちゃいますね...
Posted at 2012/10/06 07:50:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | 日記
2012年10月02日 イイね!

VW up! 試乗

この価格でどんなレベルの出来なのか、確認してみたいと思い、試乗してみました。

試乗車 VW move up! 4ドア    価格168万円(税込)

試乗車オプション 16インチアルミホイール&タイヤ
             ナビゲーション


●外観デザイン
写真はhigh up!のもの。フロントのフローティング処理したバンパーは個人的には好きではありません。でも、写真では少し下からのアングルでわかりづらいですが、立った姿勢からの眺めだと、けっこうカタマリ感があってタイヤが4隅でふんばっている感じに見えて、とても気に入りました。

全長3545mm×全幅1650mm×全高1495mm、ホイールベース2420mm
車重920kg
この価格でもワイパーはフラットワイパーでした。

リアドアウィンドウは国産車にはないポップアップ開閉式で、どこに価値を置くかという視点の違いを感じさせます。
こんな四角い形ですが、空気抵抗係数cd=0.32とゴルフと遜色ないレベルです。


●エンジン
1リッター直列3気筒DOHC、55kW(75ps)/6200rpm、95Nm(9.7kgm)/3000-4300rpm
ビックリしたのがエンジンです。
マニュアルモードで引っ張れば1リッターとは思えない加速をします。レッドゾーンの6000rpmちょっとまでキレイに回ります。
そして、音は低回転では3気筒とは思えない静かさで、回すと3気筒なりの音はしますが、その音質に雑な感じがなくて、不快になることがありませんでした。
さらに振動がよく抑えられているのに感動しました。バランサーシャフトはついていませんが、高回転までまで回してもフロアが振動することはないし、ステアリングやシフトノブあたり振動が伝わってくることはありませんでした。
それにしても軽量化を考えてかアイドリングストップもエネルギー回生システムもついていないのに、燃費がJC08モードで23.1km/ℓというのは脅威k的です。ディーラーマンは実燃費でも18km/ℓを割ることはないと言っていました。

●ミッション
5速ASGと呼ばれるもので、皆さんご存知だとは思いますが、こちらはDSGのツインクラッチとは違いシングルクラッチです。
Dレンジだと早めにシフトアップして、DSGと同じように低い回転を保とうとしますが、1リッターということもあり、もっさりした加速感です。一回スピードを落としてから再加速しようとすると、ダウンシフトに時間がかかり、かったるさを感じます。
マニュアルモードにすると、低い回転で走っている分にはあまり変速ショックは気になりませんが、高回転まで引っ張るとかなりショックは大きくなります。それでも高回転まで引っ張って走ったほうが、活発に走れて楽しいです。
ディーラーの方もおっしゃっていましたが、このクルマはマニュアルモードを使って、マニュアル車だと思って乗るのがいいとのことで、自分も体感上そのように思いました。
AT限定免許の方には運転しづらいかもしれません。

●ハンドリング
VW初のコラムアシストタイプの電動パワーステアリングです。さすがにGTI並とはいきませんが、センターからの反応がしっかりあって、切り込んでいったときもイメージどおり素直に曲がっていきます。
直進安定性もあるのに、キビキビした感じもあって、とても楽しかったです。
最小回転半径は4.6m。

●足回り
フロントがストラット、リアがトレーリングアームです。
タイヤはコンチネンタルContiPremiumContact2で、試乗車のサイズは前後とも185/50R16 81T、
展示車のhigh up!は185/55R15 82Tでした。 
乗り心地が非常にいいです。単にやわらかいのではなく、車体をフラットに保ちつつ、突き上げるような衝撃は一切伝えてこないのです。歩道から道路に出るときの段差のいなし方など、とても1リッターカーとは思えないショックの吸収のしかたです。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスクで、リアはドラムです。
特に違和感もなく、効きに問題はありませんでした。

●静粛性
エンジンのところでも書きましたが、音や振動がよく抑えられていて、かなり質感が高いと思いました。

●シート
フロントシートはヘッドレスト一体式で見た目には安っぽいですが、座ってみたらやっぱりVWでした。
座面には厚みがあって、背もたれも適度にホールドしてくれるし、背中の支持のしかたも絶妙なので、
試乗していて疲れる感じがまったくありませんでした。
VWでは初でしょうか!?、リクライニングがレバー式となっていました。
リアシートは静止状態で座っただけですが、ポロのように座面に体が不自然な姿勢をせまられるような角度はつけられていなくて、こちらのほうが自然に座れていいと思いました。


●内装(インパネ)
鉄板むき出しのところはけっこうありますが、ダッシュボードのパネルをボディ同色にするなど、ポップな感じを演出して安っぽさを払拭しています。
エアコンはマニュアルエアコンのみ。
 写真はhigh up!のもので、move up!ではステアリングは革巻ではなく、スイッチ類にメッキの加飾はありません。それでも自分はあまり気になりませんでした。
 
メーターは写真がなくてすみません。
インパネ写真でも見られますが、非常にシンプルなデザインで見やすいです。走りのクルマではないですが、タコメーターはさすがにもうちょい大きいほうがいいと思いました。

●ラゲッジスペース
251リッターと、ポロの280リッターと比べるとちょっと少ないくらいですが、さすがに見た目としては小さく感じます。
 フロアボードは2段階に高さを変えられます。
シートバックを起こした状態では、ボードを下の位置にして深く使えます。 

 
シートバックを倒した状態のときは、ボードを上の位置にすると、平らな荷室ができます。


●気になる装備
シティエマージェンシーブレーキ
速度30km/h未満で、障害物を検知すると自動ブレーキをかけるものです。
この価格でグレード問わず全車標準というのもすごいです。
残念ながら、自動ブレーキの効きを確認することはできませんでした。


スペック的には取り立ててみるべきものはありませんが、1つ1つの要素を磨きこめば、クルマとしてここまでいいものができるんだというお手本のようなクルマです。なんの変哲もない1リッターのエンジンで燃費も妥協せず、ここまで走りが楽しいなんて、ほんとに衝撃的でした。「GTI買わなくたって、これで十分楽しめるじゃん!」と決してお世辞ではなく言えるクルマでした。
この価格でこの走りの質感。個人的にはこういうクルマがたくさん売れて、国産コンパクトカーに脅威を与えてくれるとうれしいです。私ほどのクルマ好きでない人たちが、国産車の枝葉末節な便利装備に踊らされることなく、どれだけこのクルマの本質的なよさをわかってくれるのか。外車ディーラーは敷居が高いなどと思わずに、ぜひ国産コンパクトカーと乗り比べてみることをオススメします。

自分は乗るまではそれほど興味を抱いていませんでしたが、ベースモデルがこれだけいいと、「GT up!」や「CROSS up!」などの派生車種が出てくれないかと、自分にとってほんとうに楽しみで気になる存在になってきました。
Posted at 2012/10/02 01:23:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年09月25日 イイね!

BMW320i試乗

328iと比べてパワー感・乗り味がどう違うのか、確認してみたいと思い乗ってみました。


試乗車  BMW320i Luxury   470万円(税込)


●外観デザイン
写真だとわかりづらいのですが、斜め後ろから見ると結構ふんばっているような感じでカッコいいです。逆にフロントは写真の角度だと、ボンネットの盛り上がりがおでこが禿げ上がって感じに見えてイヤですね。
タイヤサイズが328iと異なり、ホイールアーチにあったパッチは320iではなくなっていて、すっきりしましています。 このLuxuryではホイールのデザインがちょっと地味です。

全長4625mm×全幅1800mm×全高1440mm、ホイールベース2810mm
車重1540kg、前軸重770kg、後軸重770kg(車検証記載)
 

●エンジン
2リッター直列4気筒DOHC直噴ツインスコールターボで、
スペックは135kW(184ps)/5000rpm、270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpmです。
正直スペック的にはこれで十分です。BMWのエンジンは低回転からターボを効かせてトルクがあるので、パワーの数値が低くても気になりません。燃費がJC08モードで16.4km/hとは、ゴルフの1.4リッターなみですからかなりいいですよね。
アイドリングストップ機能付ですが、特に停止 ・発進における違和感はありませんでした。
ドライビング・パフォーマンス・コントロールを切り替えてみるのを忘れてしまいました。

●ミッション
8ATです。非常にスムーズに変速し、変速スピードも早く、駆動のダイレクト感もあり、トルコン式ATとしてはよく出来ているのではないでしょうか。エンジン同様ドライビング・パフォーマンス・コントロールを切り替えてみるのを忘れてしまいました。

●ハンドリング
電動パワーステリングです。個体差かもしれませんが、直進安定性は以前に乗った328iよりも良く感じました。曲がるときは素直に切った分だけイメージ通りに曲がっていきますが、328i同様路面の感触が伝わりにくいところがあります。

●足回り
1シリーズ同様フロントがダブル・ジョイント・スプリング・ストラットで、リアが5リンクです。
タイヤはブリジストンPOTENZA S001ランフラット、サイズは215/50R17 94Wです。
328iと同じ乗り味です。非常にゆったりした乗り心地で、車体をフラットに保ち、足回りが軽やかに動き、路面bの凹凸をきれいに吸収している感じです。昔の石畳の上を走るクラウンのコマーシャルを思い出すようです。E90の固い足とは全然違います。ただし、動きがゆったりな分、クルマの重さを感じます。軽くなったとはいえ1540kgありますからね。
ボディの剛性感はさすがです。ドアの閉まる音も重厚です。

●ブレーキング
フロントがベンチレテッドディスク、リアもベンチレーテッドディスクです。
ブレーキエネルギー回生システム付です。
強いブレーキングは試せませんでしたが、特に違和感はありませんでした。

●静粛性
非常に静かです。セダンというボディ形式にということもあるのでしょうか。

●シート
フロントシートは運転席・助手席とも電動で、運転席にはメモリー機能がつきます。BMWはシートがいまいちです。ウレタンが薄くたっぷりと包み込むような感じがありません。写真でもわかるとおり、標準のシートだと特にクッションのホールドがよくないので、もものあたりが落ち着かなかったです。唯一関心したのは、通常クッションの前端をリフトすると前端だけが上がるだけで、背もたれとの角度の関係が変わってしまいますが、このシートはクッションと背もたれが角度一定のまま一緒に動きます。だからリフトしたときに体がくの字にならなくて済むのでいいです。

リアシートは試す時間がありませんでした。
 

●内装(インパネ)
写真は328iLuxuryのものですが、違いはありません。BMW共通のレイアウトで、特に刺激を受けるようなものはありませんが、BMWに慣れている人にとってはいいんでしょうね。人によってはメーカー共通のレイアウトはクルマごとの個性が無くていやだという人もいますが、私はドイツのメーカーがメーカーごとに統一感を持っているのが好きです。
それから、私は若いときからなぜかBMWのアイボリーの内装色が好きなんです。黒一色よりも、明るく開放的に見えるし、癒されるんですよね。汚れは目立つんでしょうけど。
  メーターはBMW流のいたってシンプルなもの。最初はシンプルすぎてあまりそそられませんでしたが、最近は見慣れてきて、これもありかなと思えるようになりました。


●トランク
328iとまったく同じで、 容量は480リッターと十分です。4:2:4のシートバックの分割可倒によりトランクスルーとなり、長ものも積めます。

320iにも、足でトランクリッドを開けられるトランク・リッド・スマート・オープナー機能がついています。



正直、これで十分だと思いました。328iとほとんど装備も変わりませんし、乗り味もまったくといっていいほど同じでした。600万円近くも払って328iを買う必要はまったくないと思いました。
ディーラーマンいわく、328iは5シリーズを買いたいけれども駐車場の大きさに制約があって買えない方に勧めているとのことでした。また、普通に3シリーズを買いたい人には320iで十分ですともおっしゃっていました。

こんどはクリーンディーゼルの320d BluePerformanceが出ましたね。パワーは320iと同じでトルクが380Nmとは、かなり走りが期待できます。しかも価格は20万円高いだけ。自分の中ではこれが3シリーズの本命になるような予感がします。早く乗ってみたいです。
Posted at 2012/09/25 22:49:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2012年09月22日 イイね!

メルセデスベンツBクラス試乗

ダウンサイジングエンジンやツインクラッチのミッションと、ゴルフとバッティングする要素を持っているので、試乗してみたいと思っていました。

試乗車 メルセデスベンツBクラス  B180 BlueEFFICIENCY Sports   348万円(税込)

試乗車オプション  ナイトパッケージ       15万円
             コンフォートパッケージ   20万円
             COMANDシステムナビゲーションフルセット 17.64万円

試乗車価格  400.64万円(税込)


●外観デザイン
私が試乗したクルマは写真のマウンテングレーというカラーで、ナイトパッケージの18インチホイールとの組み合わせでなかなかカッコよく見えました。

全長4365mm×全幅1785mm×全高1540mm、ホイールベース2700mm
車重1450kg
日本の機械式パーキングに入るように車高を落として、最低地上高が105mmしかないことが話題になっていますが、試乗中特にネガは感じませんでした。

この背の高いボディにしてCd=0.26はすごいですね。ゴルフⅥは0.312ですから、高速走行では燃費に効きそうです。



●エンジン
1.6リッター直列4気筒DOHC直噴ターボ、今流行のいわゆるダウンサイジングエンジンです。
スペックは90kW(122ps)/5000rpm、200Nm(20.4kgm)/1250-4000rpm
過不足なく走りますが、面白みはありません。スイッチでECOモードとスポーツモードを切り替えられますが、エンジンを4000rpmまで回すと非常にうるさいし、回転フィールもがさつです。スペック的にはVWの1.4のシングルチャージャーと変わらないですが、パワー感といい、回転フィールといい、音といい、「VWのほうがいいんじゃない?」と思ってしまいました。
アイドリングストップ機能がありますが、特に違和感はなく、発進・停止はスムーズでした。

●ミッション
7G-DCT、いわゆるツインクラッチミッションです。DIRECT SELECTと呼ばれるステアリング右横のレバーでシフトを選択するもので、センターコンソールにシフトレバーがありません。変速はパドルシフトによりマニュアル操作も可能ですが、アップ・ダウンともに変速は遅いです。BMWのトルコン8ATのほうがよほど変速は早いしダイレクト感があります。 もちろんVWのDSGに及ぶべくもありません。

●ハンドリング
電動パワーステアリングです。このパワーステアリングはトヨタ系列のジェイテクト製です。
微小な領域でちょっとだけEPSらしい違和感がありますが、その後は切ったぶんだけ素直に曲がっていってくれるクセのないものです。レスポンスも俊敏というほどではないですが、悪くありません。18インチだったからかもしれません。直進安定性もよかったです。

●足回り
フロントがストラット、リアがマルチリンクです。
タイヤはグッドイヤーEAGLE F1ランフラット、サイズは前後とも225/40R18 92WでGTIと同じサイズです。
メルセデスベンツらしくランフラットタイヤにもかかわらず乗り心地がよかったです。ボディの剛性も高く感じられ、国産車では味わえない安定感と安心感を味わえました。後ろに乗っていた息子が寝てしまったくらいです。

●ブレーキ
フロントがベンチレーテッドディスク、リアがディスクです。
GTIのようなカックンブレーキでもなく、踏みはじめからじんわり効いている感じがしました。車高が高いクルマの中では車重も軽いほうなので、ゴルフトゥーランやプジョー3008のようにクルマの重さを感じるようなこともありませんでした。
パーキングブレーキはこのクラスではめずらしい電動式で、発進時アクセルを踏めば自動で解除されますが、操作は手動で行ってほしいとのことでした。だったら、操作スイッチはステアリングの右奥ではなく、センターコンソールについていてほしいと思いました。

●静粛性
非常に静かです。エンジンの項でも書きましたが4000rpmまで回すとうるさいです。

●シート
布地はセンターにファブリック、サイドに人工皮革を用いた黒基調で、白い縫いのステッチコントラストとなって、高級感を醸し出しています。
座り心地はフロントはクッションは厚みがありますが、ホールド感はあまりないです。背もたれは適度にホールドしますが、フィット感がGTIとは違います。VWは腰のあたりを支える感じですが、Bクラスは肩甲骨あたりの支えが強くて、自分の体はフォルクスワーゲンのほうがしっくりくると思いました。

リアシートは写真がスポーツのものがなかったので、標準グレードのものです。試すことはできなかったのですが、ゴルフよりは空間が広く、快適そうです。 試乗に付き合っていた7歳の次男坊が試乗中ぐっすりと眠っておりました。オプションのコンフォートパッケージを付けると、リアシートのスライド機能が追加されます。 


●内装(インパネ)
見た目の高級感はさすがだなと思いました。写真はオプションのナイトパッケージをつけたもので、インパネのパネルがブラックアシュウッド(ディーラーマンいわく本木目だそうです)になります。 センターのディスプレイは標準で、ナビはオプション。
また、アンビエント照明によってもたらされる「いやし」がなんともいえずよかったです。(下の写真はアンビエント照明を点灯した状態)

メーターは白文字で、特にクセもなく見やすいです。マルチインフォメーションディスプレイは日本語表示してました。なんでゴルフは日本で売れてるのに、日本語表示しないんでしょうかね。


●ラゲッジスペース
容量は486リッターと十分な大きさで、オプションのコンフォートパッケージを選ぶことにより、荷室の床面の高さを2段階に切り替えられる機能がプラスされます。上げればリアシートを倒したときにフラットにすることもできるし、リアシートを起こした状態では逆に下げて容量を稼ぐことが出来ます。
 
 ↑ 床面を上げた状態
 
 ↑ 床面を下げた状態 (シートバックの下に補強バーが出っ張ります)

●安全装備
ベンツの売りといえば、ボルボと並んで安全装備の充実です。
まずは標準装備の紹介から。
・CPA(衝突警告システム)
  時速30km以上で走行中に前車に近づきすぎると、警告灯が点灯。
  2.6秒以内に衝突の危険があると判断された場合、警告灯+警告音でお知らせ。
  さらに、ブレーキアシスト機能を最大限に働かせ、ブレーキペダル操作を補助します。
・アテンション・アシスト
  80km/h以上で走行中、ドライバーの疲労を検知すると、音とディスプレイで警告。
・トルクベクトリングブレーキ
  コーナリング中にESPがアンダーステア傾向を感知すると、内側後輪にブレーキをかけ、
  適切な回転モーメントを発生させて、緊急時の回避能力と運動性の向上にも役立つ。
オプションのセーフティー・パッケージを選ぶと、
・PRE-SAFE
  急ハンドルや急ブレーキ操作を検知すると、以下の機能が働きます。
    ◎電動シートベルトテンショナーの作動(前席)
    ◎サイドウィンドウ自動クローズ
    ◎着座ポジションの自動調整(メモリー付フルパワーシート車の助手席のみ)
・ディストロニック・プラス
  前車追従機能付オートクルーズです。スバルはカメラを用いていますが、こちらはレーダー。

残念ながら衝突回避のための自動ブレーキ機能はありません。


プジョー3008同様機能はとても考えられていて、実用上は便利なクルマだとは思いますが、エンジンやミッションがいまいちそそられないですね。GTIを売ってまで欲しくなるようなクルマではありませんでした。しかし、このリアシートの広さは魅力的です。ゴルフよりはもちろん広いですが、3008と比べても体感的にはこちらのほうが広い感じがします。ご家族のいらっしゃる方には一度見てみることをオススメします。
それにしてもこの機能にしてベースグードの299万円というj価格はフォルクスワーゲンにとっても脅威ですね。プジョー3008と比べてもかなりお買い得ではないでしょうか。ただし、気に入ったオプションをつけるとけっこうな値段になりますが。こういった挑戦的な価格のクルマが出てくると、新しいゴルフⅦがどのくらいの価格設定で出てくるのか非常に楽しみです。
Posted at 2012/09/22 14:34:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ

プロフィール

「motoGPホルヘ・ロレンソ選手の引退はショック!」
何シテル?   11/16 08:45
VWのダウンサイジング直噴過給エンジンTSIとツインクラッチミッションDSGの技術に興味を持ち、2008年2月にVWゴルフトゥーランに試乗してその走り...
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