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2011年10月28日 イイね!

代車(4代目ポロ)試乗

GTIを塗装の不具合等で修理に出すことになり、我が家に4代目ポロ1.4(2002年5月発売のモデル)が代車としてやってきました。

代車 ポロ1.4  当時の標準価格198万円(税込)

●外観デザイン
面白みはありなせんが、かわいらしく、整ったデザインです。子供たちも「目がかわいい」といってよろこんでいました。


 
         全長3890mm×全幅1660mm×全高1480mm
           ホイールベース2470mm、車重1160kg


●エンジン
1389cc直列4気筒DOHC
55kW(75ps)/5000rpm、126Nm(12.8kgm)/3800rpm
正直パワーはぜんぜんありません。振動は非常に少ないです。音は静かで、刺激は全くありません。このパワーのなさで魅力半減といったところでしょうか。
10・15モード燃費は13.4km/hですが、燃費走行をしたらディスプレイの表示で12km/hまでいきました。古いクルマなのに燃費は結構いいですね。

●ミッション
4ATです。変速はスムーズで特に気になるようなところはありませんでした。

●ハンドリング
切ったら自分のイメージどおりに曲がっていく、非常に素直なハンドリングです。履いていたタイヤの性格上、グリップ感は少し薄かったです。

●足回り
フロントがストラット、リアがトーションビームです。
履いていたタイヤは185/60R14 82H、ミシュラン ENERGY XM1というものです。
車体をフラットに保ち、非常に乗り心地がよく、大きな段差もストロークがたっぷりのサスペンションが吸収してくれます。どっしりと落ち着いていて、クラスを感じさせない重厚さがありますが、反面軽快感は薄いです。

●ブレーキ
とくに効き、タッチに不満はありませんでした。

●静粛性
国産のこのクラスのクルマに比べたら、静かではないでしょうか。

●シート
8年経っていましたが、経たりもなく、疲れないシートです。形状が平板なので、GTIのシートに慣れた身には、もう少しホールドがあったほうがもっと疲れないんじゃないかと思います。
ポロのシートでいやなところはリアのクッションです。クッションに角度がつきすぎていて、乗っていて
落ち着かないのです。室内を狭く感じさせないようにこういうパッケージングにしたのでしょうが、角度はもう少しゆるやかなほうがいいと思います。残念なのは、5代目ポロもプラットフォームをキャリーオーバーしているため、クッション角度が全く変わっていないことです。6代目が出るときには、絶対修正してほしいです。

●内装(インパネ)
とりたてて特徴はないですが、使い勝手のいいインパネです。特に中段にトレイがあって、サイフや携帯などの小物を置けるので、なかなか便利でした。8年前のクルマですが、いまのゴルフとスイッチの位置などの使い勝手はそんなに違わないので、フォルクスワーゲン車を乗り継いでいる方には、違和感なく乗れると思います。



メーターはあこがれだった、ブルー照明です。しかし1週間程度使ってみたところでは、いまのゴルフのホワイトのほうが見やすいと思いました。
写真には写っていませんが、センターにはMFI(マルチ ファンクション インジケーター)がすでに装備されています。このモデルからスロットルが電子制御になり、燃費表示等が出来るようになったためと思われます。日本車はやっと最近装備されるようになりましたが、電子制御技術では日本は進んでいて得意だと思っていたら大間違いです。


8年経っているので、塗装の傷などそれなりに古さを感じさせる部分はありますが、足回りやシートなどのへたりの少なさには関心しました。パワー不足で面白みはありませんが、日本車のように10年経ったらシートや足回りがヘロヘロといったことはなく、まだまだ使えるので、フォルクスワーゲンの耐久性のすごさを実感したしだいです。これがメルセデス・ベンツだったら驚かないでしょうが、この価格でこのへたりの少なさに関心するのです。
Posted at 2011/10/29 00:55:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2011年10月24日 イイね!

本の紹介 ・・・ 本音のクルマ論 (両角岳彦著)

「本音のクルマ論」 両角岳彦著 学研刊 ¥1,260.-(税込)



 
 技術的な話が好きな方には最高の書籍です。私も少なからずこの本で勉強させていただきました。ただし、内容がちょっと古いです。出版時期の記載がなかったのですが、おそらく2008年ごろに発刊されたのではないでしょうか。私は2009年9月に購入し、読ませていただきました。
 私のメガーヌRSの試乗記でも「ダブルアクスル ストラットサスペンション」について触れていますが、この方が「モーターファン・イラストレイテッド」という雑誌に寄稿されていた記事の中に、このサスペンションについてのことが書かれていて、絵も豊富で非常にわかりやすかったので、しくみを理解することができたのです。
 技術がわかると、そのクルマを見ただけでどんな考え・思いでこのクルマを作ったかがわかるようになると私は思います。表紙に書かれている「クルマと対話する」とはそのことで、私は著者に共感します。走りだけがクルマとの対話ではないと思います。ゴルフを見ていると、ほんとに細かいところまで丁寧につくり込まれているのが感じ取れて、デザインした人、設計した人、製造した人たちと、それこそ気持ちが通じ合っているような、会話しているような気持ちになるのです。日本車はものとしてはよく出来ていますし、品質も一定していますが、作っている人の「思い」が感じ取れなくて、会話がなく、コミュニケーションが一方通行のような感じがします。80年代から90年代の初頭までの日本車は作り手の思いとユーザーの思いが通じ合っていたと感じるのは私だけでしょうか。
 話がそれましたが、両角岳彦さんという方はなかなか書籍や雑誌にコンスタントに出ていないなので、最近はどこで活躍されているのかわからなかったのですが、「CAR MAGAZINE」という雑誌にコラムを連載していることを発見しました。今月発売されている2011年11月号(No.401号)では、欧州車はレーザー溶接の技術を自分たちのものにして、さらに一歩進んでいること(日本車はいまだにスポット溶接)、ボディパネルをなるべく大型の高張力鋼板にして、ボディの骨格から軽量化をはかっていること(日本車はあて板で補強してごまかすため、根本的な軽量化がなされていない)、モデルチェンジごとに工場設備を刷新していること(日本メーカーの工場はここ20年ほどほとんど設備を更新していない)などが、今の欧州車のよさにつながっていて、日本車危うしといったことが書かれていました。デザインだけでなく、製造技術でも停滞している日本のメーカーが本当に心配になります。
Posted at 2011/10/24 21:10:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ
2011年10月23日 イイね!

ルノーメガーヌRS試乗

10/8(土) ボルボV60試乗と同じ日に、ルノーメガーヌRSに試乗しました。

私はルーテシアRSが大好きです。家族が運転することを考えなくても良かったら、買いたかったくらいです。メガーヌRSにもルーテシアRSと同様の味付けがなされているのか非常に興味があり、以前から乗ってみたいと思っていました。
 
ルノーメガーヌRS 標準車 385万円

あくまでも個人的な意見ですのであしからず。
●外観デザイン
先代メガーヌほど衝撃的ではないけれども、これも個性的で、個人的には好きなデザインです。

  全長4320mm×全幅1850mm×全高1435mm
    ホイールベース2640mm、車重1430kg


●エンジン
2リッターDOHCターボで、今はやりのダウンサイジングでもなければ、直噴でもない、旧来のエンジンです。
スペックは184kW(250ps)/5500rpm、340Nm(34.7kgm)/3000rpm。
RSモニターというもので、エンジン特性を5段階に切り替えることができる機能があります。試してみましたが、そんなに劇的に違うようには感じませんでした。これも自分で所有してじっくり試してみないとわからないかもしれません。
セールスマン氏の話では4000rpm以上でパワーが盛り上がってくるとのことでしたが、左ハンドルのマニュアル車に慣れるだけで精一杯で、試すことができなかったせいもあるかもしれません。
4000rpm以下の領域では、音も官能的ではないし、回り方もごく普通で格別スムーズなわけでもないので、町乗りではGTIのほうが刺激的だと思います。
それに比べてルーテシアRSは自然吸気エンジンなので、非常に音も回り方も非常に官能的で、好みの順位をつけるとすれば、ルーテシアRS>ゴルフGTI>メガーヌRSといったところです。

●ミッション
6速MTですが、左ハンドルのマニュアル車に乗るのは初めてだったので、フィーリングを感じるような余裕が無かったのですが、特別妙なひっかかり等もなく、ふにゃふにゃしたフィーリングもなくて、ルーテシアRSと同様のフィーリングだと思いました。

●ハンドリング
ちょっと街中を走っただけでも直進安定性が良いのが分かります。ルーテシアRSと同様の「ダブルアクスル フロント ストラットサスペンション」のおかげです。曲がるときにも切ったら切ったぶんだけ素直に曲がっていくクセのないもので、GTIよりパワステも軽く、FFを意識させない仕上がりです。先代はロワアームがスチール製でしたが、今度のモデルはアルミ製として軽量化されています。
 この機構はルーテシアRSにも採用されていて、同様の仕上がりです。

 
ちょっと専門的な話になりますが、通常のストラットサスペンションはタイヤの回転軸(キングピン)がダンパーのてっぺんとロワアームとナックルの接続点(④)を結んだ線が回転軸となっていて、これを「仮想転舵軸」といいます。実際にはハンドルを切ると、この仮想転舵軸を中心にしてダンパー、ナックル、ハブ、ブレーキ、ホイール、タイヤが一体で回転します。当然これだけのものを回転させるのでそれなりの重さもあり、摩擦(フリクション)も大きく、タイヤの位置を決めるジオメトリーの設定にも制限があります。
これに対し、ダブルアクスルストラットサスペンションとは、仮想転舵軸とは別に実際にタイヤの回転軸となる軸(②)を設ける(ダブルアクスルとする)ことで、ストラットサスペンションのさまざまな弊害を解決しようというシステムなのです。
具体的には
 ・ハンドルが軽くなる。
 ・直進安定性がよくなる。
 ・FF車特有のトルクステアを減らせる。
といった効果があります。

●足回り
足回りはまさに「ルノーマジック」といえるものではないでしょうか。ステアリングを切ったときのショックの沈み方は絶妙です。言葉で表すのは難しいのですが、GTIと比べると直線では車体をフラットに保ち、カーブではロール量は多いですが、ロールするスピードがゆっくりで、沈んでゆく過程を感じとれるのです。このフィーリングはルーテシアRSと全く同じです。ルーテシアRSは「シャーシスポール」と呼ばれる町乗り重視の仕様で、メガーヌRSは「シャーシカップ」と呼ばれるより固い足回りですが、私にはあまり違いは感じられず、これでも十分乗り心地がよく、町乗りにも使えると思えました。

●ブレーキ
フロントはブレンボ製4ポッドモノブロックキャリパー、リアはTRW製1ポッドキャリパーです。
ディスクは前後ともブレンボ製、パッドはフェロード製とクルマのブランドもの好きにはたまらないものが標準でついています。
町乗り等での軽いタッチでの効きは、GTIのほうがよく効きます。
さすがに街中ではフルブレーキングを試すわけにもいかず、ブレンボ本来の性能はわかりませんが、とくにフィーリングに違和感はありませんでした。

●静粛性
特別静かでもなく、普通です。GTIのほうが静かかな。

●シート
レカロ社製バケットシートが標準です。バケットといえども見た目ほど窮屈さも感じませんし、ゴツゴツ感もありません。布地の肌触りもよく、レールの剛性もあり、乗り心地のよさはシートのおかげもあると思います。
ルノースポールは足回りの煮詰めをシートまで含めて行うので、他メーカーでは味わえない乗り味の一体感があります。


シートベルトが黄色でなかなかおしゃれですよ。


●内装(インパネ)
質感はドイツ車のような過剰な品質感はなく、どちらかという日本車に近い質感を感じます。デザインも含めて悪くはないけれど、ドイツ車のようないいもの感は感じなかったです。 さすがにルーテシアRSに比べたら車格が上なので良かったです。
しかし、フランス車で困るのはナビの取り付ける場所が考慮されていないことです。
でもこのようなちょっとしたことは、フランス車が気に入った人には関係にないことかもしれませんね。
ステアリングは円形で、10時10分の位置にあるコブも大きくないので、扱いやすいです。個人的にはGTIよりもこちらのほうが好みかな。


メーターはリングにメッキを施すなど、ルーテシアRSに比べ質感が上がっており、また文字盤も見やすくなっていて良いです。タコメーター文字盤もお決まりの黄色で、シフトアップインジケーターもついています。それにしてもルノーのメーターはなんで傾いているんでしょうか。どなたか知っている方がいらっしゃったら教えていただきたいです。


 385万円という価格は、装備品を考えるとバーゲンプライスといえるのではないでしょうか。私もGTIを買う前は、実車を見ずに仕様だけで比べていたので、メガーズRSに比べGTIは割高だと思っていました。実際多くの方がそう思われているのではないでしょうか。パワースペックではGTI211ps対メガーズRS250psで負けていますし、GTIにはメガーヌRSのようなブランドものはついていませんから。しかし負け惜しみではなく、サーキットや峠をガンガンに走るのならともかく、街中で走っているときの満足感はGTIのほうがあると思いました。GTIを買って悔いなしです。
 メガーヌRSで残念なのは、左ハンドルしかないことです。生粋のフランス車好きならペダルレイアウトにこだわって左ハンドルのほうがいいとおっしゃる方もいるかもしれませんが、個人的には右ハンドルを入れてほしいです。まさかイギリスで左ハンドル車を販売しているわけじゃないでしょうから、右ハンドル車は必ず作っていると思うので、それを日本仕様に改造すれば、もってこれるんじゃないでしょうか。
 それから欲をいえばGTIと同様、ツインクラッチ仕様を用意してもらえると、AT限定免許の妻でも乗れるのでありがたいです。といってもフランス本国ではいまだに90%以上がマニュアル車なので、開発はしているそうですが、生産までには至らないようです。
 最後にもう1つ残念な点は4ドアがないことです。やはり子供がいる家庭では、いくらクルマ好きのお父さんがかっこイイ2ドアクーペが欲しいといっても、現実的には難しいものがあると思います。
 メガーヌRSもよいクルマであり、実際ディーラーマンの話では2011年モデルは売れてしまったとのことですから、それなりに人気もあるのでしょうが、私のような既婚者、子供持ちのお父さんにとっては、フォルクスワーゲンのマーケティングのほうが一枚上手といったところでしょうか。
 いろいろ言ってしまいましたが、それにしてもルノースポールの仕上げには一貫性があり、それがいい方向の一貫性(ハンドリングと乗り心地の両立)なので、関心してしまいます。欧州のメーカーはルノーに限らずどこも、そのメーカーなりのデザインや、走りの一貫性があるところが個人的にはいいと思います。日本のどこぞメーカーなどは、どれに乗ってもボディ剛性はなく、乗り心地が悪い、ハンドリングはフニャフニャで直進安定性が悪いなど、悪い一貫性にあふれています。それに比べ、メガーヌRSはいい仕上がりなので、状況が許す人で走りが楽しいクルマを求めている人にはオススメです。
Posted at 2011/10/23 00:38:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2011年10月17日 イイね!

ボルボV60試乗

ひさびさの試乗記

あくまでも個人的見解ですのであしからず。

条件につられて急いでGTIを買ってしまったので、ディーラーに行くのは気が引けましたが、 買い替える前から気になっていたモデルだったので、GTIを選択したことが間違っていなかったかを確かめたくて行ってみました。

今回は2グレード試乗してきました。

ボルボV60 DRIVe (FF)  395万円

試乗車の仕様
ナビゲーションパッケージ 25万円
レザーパッケージ      25万円

試乗車仕様価格 445万円


●外観デザイン
R-Designに魅力を感じていたので、実物を見てがっかりでした。
特にホイールのデザインが残念です。
カッコわるいのがわかっているのか、カタログの写真はすべてホイールが回転している状態になっていて、わからないようにしてあるのがズルイですね。




   全長4630mm×全幅1845mm×全高1480mm
     ホイールベース2775mm、車重1560kg

●エンジン
いま流行りのダウンサイジングエンジンです。
1.6リッター直列4気筒直噴ターボエンジン
132kW(180ps)/5700rpm、240Nm/1600-5000rpm
低回転からトルクがあり、1560kgの車重でも特に加速に不満はありませんでした。
ただし振動が大きく、その振動がステアリングにもろに伝わってくるのがいやでした。

●ミッション
こちらもいま流行りの6速湿式ツインクラッチです。
フィーリングはどちらかというトルコンATに近い感覚で、変速ショックは非常に少なくていい感じです。
パドルシフトはありません。

● ハンドリング
電動油圧パワーステアリングで、切ったら切っただけイメージどおりに曲がっていく、素直なハンドリングです。
ただし、GTIのような剛性感はありません。国産車に感覚が近いと思いました。
ステアリングはチルト(上下)調整だけで、テレスコピック(前後)調整はありません。

●足回り
フロントがストラット、リアがマルチリンクです。
タイヤはサイズが215/55R16 銘柄はコンチネンタルConti Sport Contact3です。
ボルボ車に乗るのは初めてですが、期待していた重厚な乗り味には程遠いものでした。でも乗り心地はよかったです。ステアリングの剛性感といい、これだったらわざわざボルボを買わなくてもいいんじゃないかと思ってしまいました。

●ブレーキ
GTIのように強力な感じはありませんが、効きに不満を覚えることはありませんでした。ペダルタッチは剛性感があまりなく、日本車っぽいフィーリングでした。

●静粛性
静かだと思います。
エンジンも振動は伝えてきますが、音は大きくありません。

●シート
オプションのレザーパッケージ仕様となっていましたが、
現在国内に輸入されているものは、すべてレザーパッケージ付しかないそうです。
だったらはじめから革仕様を標準にして420万円で売ればいいものを、
なんで客をだますような価格設定をするんでしょうか。
座り心地はいいですが、やはり革だとすべってしまうので、背もたれのホールドが
もう少しあれば良いと思いました。特にGTIのスポーツシートに慣れてしまった身にはそう感じました。
メモリー機能付のフロントパワーシートはいいですね。
最近GTIに乗って不便を感じるのはこの部分。かみさんと共有していると、なかなか 調整に手間取るので、VWにもぜひつけてほしいと思いました。

●内装(インパネ)
スウェーデンは寒い国なので、手袋をしたまま運転される場合が多いため、 スイッチ類が大きめに作ってあるとのことでした。
質感はそれなりに高いですが、細かいところで詰めの甘さを感じます。
運転席からワイパーやウィンドウデフォッガーの吹き出し口が見えていたり、ステアリングの右側に
電子式パーキングブレーキのスイッチがあって、手を伸ばして姿勢をくずさないと届かない位置に
あったりといったことです。



メーターは液晶表示のドットが荒いので、安っぽく見えます。シフトの表示は大きいのですが、なぜか妙に見づらくて慣れなかったです。
やる気にさせるようなメーターデザインではないですね。




この質感でこの価格だったらパサートバリアントのほうがいいんじゃないかと思いました。私の場合特に革シートは必要ないですから、その分価格が安いほうがいいかも。



ボルボV60 T6 AWD SE (4WD)  539万円

試乗車の仕様
ナビゲーションパッケージ 標準
レザーパッケージ       標準
セーフティーパッケージ   25万円

試乗車仕様価格 564万円

●外観デザイン
ホイールが17インチになるだけで、その他は変わらないと思います。
このホイールもあまりカッコいいとは思えませんでした。
ボディのアグレッシブなデザインにマッチしてない感じがします。
やっぱり一番R-DESIGNがしっくりきます。


●エンジン
こちらは3リッター直列6気筒ターボを横置きに搭載し、4輪を駆動しています。
スペックは224kW(304ps)/5600rpm、440Nm(44.9kgm)/2100-4200rpmです。スペックほどの力強さも感じないし、ターボらしく回転が上がるにつれて盛り上がっていくような感覚もなく、ちょっと拍子抜けしてしまいました。車重が1800kgと重い影響もあるのでしょうか。
回転は6気筒なりのスムーズさはあります。音はBMWと比べると澄んでいないというか、聞いていていい音だと思うほどではありませんが、4気筒に比べればいかにも気筒数が多く滑らかな音だとは思います。

●ミッション
こちらはトルコン式の6ATです。非常にスムーズで特に不満はありませんでした。びっくりしたのがマニュアルシフトに切り替えたときのギアのつながりが非常にダイレクトだったことです。残念なのはこちらにもパドルシフトがないことです。パドルシフトがあれば、このダイレクト感を結構楽しめるのではないでしょうか。

●ハンドリング
DRIVeと同じ電動油圧パワステです。
タイヤは17インチとなり、サイズは235/45R17、銘柄は見忘れました。
こちらのほうが、しっかり感はあります。エンジンの振動も伝わってきませんでした。

●足回り
足回りはDRIVeと変わらず。
こちらのほうが重さのせいかどっしり感があり、私が期待していた乗り味に近いものを感じました。

●ブレーキ
フィーリングはDRIVeと同じで強力な感じはありませんが、ペダルの剛性感はこちらのほうがありました。

●静粛性
十分静かで快適でした。

●シート
DRIVeと同じ。

●内装(インパネ)
DRIVeと同じ。

燃費は確実に悪いでしょうが、所有欲を満たすのはこちらのグレードではないでしょうか。でもここまでお金を出すんだったら、いっそのことR-DESIGNにしたほうがもっと満足できるんじゃないかと、個人的には思います。というか私だったらR-DESIGNにします。
それじゃゴルフGTIと比べたらどうかというと、結果的にはGTIにしてよかったというのが結論です。V60が悪いクルマというわけではなく、GTIのほうが楽しいんです。
ゴルフも十分お金がかかっているクルマだということを、乗り比べたフィーリングで感じました。

Posted at 2011/10/17 23:58:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗記 | クルマ
2011年10月14日 イイね!

本の紹介 ・・・ フェラーリと鉄瓶 (奥山清行著)



ご存知の方も多いかもしれませんが、元ピニンファリーナのデザイン・ディレクターであり
「エンツォ・フェラーリ」をデザインした奥山清行(ケン奥山)氏の本です。

  エンツォ・フェラーリ

単行本の初版が2007年4月とちょっと古いですが、
結論からいうと、読む価値ありの1冊です。
ずっと前から読もう読もうと思っていたので、読んでみて
「もっと早くに読んでおけばよかった」と思うくらいの内容でした。
仕事柄プレゼンテーションに長けているので、文章もうまいですね。 

イタリア人やイタリアという国の特徴について、かなり詳細に書かれていて
これを読んだら「日本ていい国だな」と思いました。

それから、私の大好きなクルマのデザイナーについて書かれていました。
それは406クーペのデザイナーのことです。

98年に日本で発売されたこのクルマは奥山氏がピニンファリーナで同僚であった
「ダビデ・アルカンジェリ」という方がデザインされたそうです。この本を読んで初めて知りました。
残念なことに、急性白血病ですでにこの世にはいらっしゃらないそうです。
奥山氏もこのクルマのデザインを絶賛していますが、わたしも当時このクルマを見たときは
「なんてエレガント(上品)なクルマなんだろう」 と素人ながらに思いました。
世の中には、カッコよく見えたり、可愛く見えたり、高級(上質)に見えるクルマはたくさんありますが、上品に見えるクルマというのは、このクルマをおいてほかにそうそうお目にかかったことがありません。このクルマは乗る人を選びます。乗る人も上品でなければならないと思います。私などはとうてい似合いませんが、このクルマを上品に乗りこなせたらほんとにいいなと思っていました。
奥山氏はデザインを一人の人間が全部を精魂こめて作ると、整合性のとれたものになるとおっしゃっていますが、ほんとにそのとおりで、このクルマがその典型です。
この写真で見ると面や線が非常にあっさりしていてシンプルに見えるのですが、実車を見るとほんとに魅力的で目を奪われます。
ゴルフⅥのデザインも一人で手がけたかどうかはわかりませんが、ワルター・デ:シルバ氏の作品で、購入する前はデザインがあっさりしていてシンプルで面白みに欠けると思っていたのですが、購入後にじっくり眺めて見てみたら、面のつくりや線の引き方に整合性があって、ずっと見ていても飽きないのです。
最近の日本車のデザインはサイドのラインがフロントやリアにつながらず、途中で切れて破綻していたり、無駄なキャラクターラインを入れたりしてかえってごちゃごちゃしてしまったりして、ずっと眺めていたいという気が起きません。
デザインはシンプルが一番で、シンプルだからといってつまらないクルマにはならないということをこの本で確かめられ、そしてシンプルさを追求することを世界のデザイナーが目指していることを知って嬉しく思いました。


またBBSのホイールについても書かれています。


軽量化のためにこのメッシュデザインを考案したのは、アメリカのGMだそうです。
「チャパラル」というレースカーの製作時にパテントを取得したのですが、BBSがそのパテントを買い取って、現在の地位を築いたなんて、全く知りませんでした。


それにしてもデザインというのは奥が深いですね。
ボディにしてもホイールにしてもデザインから作り手の意思が感じられると、対話しているようで自分は嬉しくなります。
今の日本の製品にはそれが感じられないと思うのは、私だけでしょうか?

Posted at 2011/10/14 19:52:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ

プロフィール

「motoGPホルヘ・ロレンソ選手の引退はショック!」
何シテル?   11/16 08:45
VWのダウンサイジング直噴過給エンジンTSIとツインクラッチミッションDSGの技術に興味を持ち、2008年2月にVWゴルフトゥーランに試乗してその走り...
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