
日経新聞の記事より
~インターネット通販で世界最大手の米アマゾン・ドット・コムは4月にも電子書籍端末「キンドル」を日本で発売する。NTTドコモから回線を調達し、携帯回線でネット上の電子書籍を入手できるようにする。価格を1万数千円に抑え、電子書籍サービスの顧客獲得につなげる。ドコモ回線のほか、一般の無線LANも選べる。ドコモ回線の使用料は電子書籍の購入代金に含まれ消費者に通信料金はかからない~
元来の本好き、読書好きにとって、よく出来た電子書籍端末を持ち歩いて、いつでも好きなときに数多くの書籍のなかから自由に選んで本を読めるのはある種の夢といって良いでしょう。私もかれこれ10年くらい前から、そのような構想を引っさげて登場する電子書籍(リーダー)に期待して胸を膨らませたものですが、結局、販売不振で短期間で市場からの撤退を余儀なくされるといった惨敗の歴史の繰り返しに、最近は絶望感を強めていました。
2年前にiPadを見た際には、「これでやっと、日本にも電子書籍の時代が来る!」と喜んだのですが、消費者にとって望ましい市場を作り出すことは、あの「大アップル」でさえ難しく、未だiBookには日本語の書籍は登場していません。その後も黒船が来る前にということで、国内出版業界で電子書籍市場の本格化の試みが今現在もいろいろとなされているようですが、過去のしがらみや既得権益の打破は一向に進まず、良い方向への潮流は生まれそうにありません。
現在の電子書籍を利用することを妨げていると個人的に感じる点は、以下のとおりであろうと考えています、上から重要度が高い順に、
・値段が高い(まずは書籍そのもの、そして端末代も)
・品揃えが少ない(紙>>電子)
・多くの出版社が独自の規格、システムで販売しているので煩雑で利用しにくい。
どれも普及には致命的なものばかりだと思います。既にハードウエアとしてのリーダーは及第点に達しているのですから、大きめの書店に行って購入するより、明確に利便性や経済性が優れたものに出来れば爆発的に普及すると確信しています。過去にアップルからiTune Music StoreとiPodが登場した時の、それまでのCDを買う、あるいは借りて携帯音楽プレーヤー(テープやMD)にダビングして聞く~といった利用形態に比べて、新しいシステムが画期的に優れていたことを思い出してもらえれば、あるべき電子書籍市場の姿がイメージできるのではないかと思います。
日本のメーカーでは絶対無理だとあきらめていますので、Amazonには是非とも既成概念や体制を打ち破って、我々(私)の望む電子書籍化の波に向けての第一歩となってもらえればと、切に望みます。
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Posted at
2012/02/18 20:45:59