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2012年04月21日 イイね!

225:Palmはどこで間違ったのか

 先日部屋の整理をしていたら、WorkPad c3が出てきました。Plam社のPDAで、IBM社がWorkPadというブランドネームで販売していたものです。当時WindowPC、Newtonなど、PDAのちょっとしたブームでしたがPalmはシンプルなハードウエア、シンプルなソフトウエアで操作も分かり易く、PDAの中では最も成功を収めたといってもよいでしょう。しかし、今ではiPhoneをはじめとするスマートフォンに置き換えられて後継機種も含めて市場での存在感を失ってしまいました。



 写真は、自分のiPhone3GSと並べて撮ったのですが、勿論電話は付いてない、インターネットには繋がらない、感圧式のモノクロ液晶の性能はたいしたことない、といった様にiPhoneと比べて劣る点を挙げていくときりがないのですが、こうやって見るとその成り立ちというか、エッセンスは、(PCとシンクロできるという点も含めて)極めて類似と言っても良いのではないかと思います。スティーブジョブス亡き後、特に天才開発者としてのジョブスと、iPhoneを嚆矢とするアップルのプロダクトの偉大さがしきりに賞賛されているのではありますが、PlamとiPhoneを並べて見ると、少しは冷静になるのではないでしょうか?アップル・マッキントッシュがパロアルトのコンピューターに触発されて開発されたように、真に偉大なプロダクトであっても、空気中から、あるいはゼロから、いきなりは生み出されないのです。

 Palm Pilotで成功を収めたPalm社はその後Palmデバイスと携帯電話との融合を試みスマートフォンの先駆ともいえる存在を生み出しました。しかし、それはマイクロキーボートとディスプレイを備えた今のブラックベリーと類似した形態と操作体系を持ったデバイスであり、当初のPalmPilotのようなシンプルさと明快さは失われていました。そしてその後に登場したPalmデバイスの正統的な後継者とも言えるiPhoneに駆逐されるように市場より(ほぼ)撤退したことは皆さんご承知のとおりだと思います。



 先駆的で素晴らしいコンセプトを持ったデバイスを開発したPalm社はどこで間違ったのでしょうか?そしてPalmの換骨奪胎であるiPhoneが、あるいはアップルは何故偉大なる成功を収めることができたのでしょうか?その答えをここで明確に提示することはできないですが、一点のみ個人的な考えを述べてみたいと思います。それは結局は、その時々の技術水準とコンセプト(あるいは顧客目線での商品のあるべき姿)との妥協点をどこにおくのかという判断ではないかと思うのです。

 Palmは次世代デバイスを開発する際に、自身のオリジナルの最も優れた特長であった上に書いたその成り立ちを、新たに追加する電話などの機能を当時の技術で実装するために妥協して一部捨ててしまったのに対してiPhoneはほぼ同じコンセプトを維持・発展させることに一切妥協せず、困難であっても必要な技術を新たに開発することを選んだのだと思います。その結果、画面で自在にアプリケーションをコントロールできる秀逸な液晶とその制御技術を組み込んだOSを実装したデバイスの開発に成功し、その優位性はある意味現在でも失われていないと言っても良いでしょう。

 モノづくりにおいて、おそらくこの違いは非常に大きいのかもしれません。「顧客視点での」商品開発といったフレーズを使った企画書を作成したりするのですが、しかし理想は理想であって現在の技術では実現できないし、それを待っていればいつ商品化できるか分からない、スピードも重要ということで、いつしか当初の目的から妥協して技術主導の商品開発に堕してしまうことがままあるのではないかと思うのです。

 しかし、そういった商品は価格勝負に陥りやすいですし、正当な商品が登場すれば一発で市場から駆逐されてしまうのは自明のことでしょう。あるいは日本のガラパゴス携帯やテレビなどの家電製品もそうであったのかもしれません。そして、クルマ作りにおいても、日本の自動車メーカーはそういった陥穽に陥っていないと断言することはできるのでしょうか?

 何年もの間、箪笥の中に眠っていたWorkPadを偶然発見した際、思わずそんな考えが脳裏をよぎったのでした。
Posted at 2012/04/21 11:01:51 | コメント(1) | トラックバック(0) | デジタルガジェット | 趣味
2012年04月21日 イイね!

224:デジカメを買いました

 少し前になるのですが、新しいデジカメを導入しました。いろいろと検討した結果、RICOHのGRX-P10キットをAmazonで購入に至り、現在、俄かに写真とカメラについて勉強中です。いろいろと奥が深く、掘り下げがいのある興味の対象が見つかったように感じ、楽しく勉強しています。


(iPhone3GSで撮影)

 クルマの場合、その目的がA地点からB地点への移動であり、プロセスにおいてクルマにより、あるいは運転者により差異が出ますが、基本、結果は同じになりますよね。でもカメラの場合、結果である”写真”の出来は、カメラと撮影者の腕前に依存しますので、いくら性能の良いカメラを導入したからといって、いい”結果”がすぐに得られるというものではなく、自らの未熟を自覚することしきりです。とはいうもののやっぱり「時間と空間を意図的に切り取る」という写真撮影の醍醐味が、少しづつではありますが感じられるような気がして、休日の外出時には特に目的もなくカメラを持ち出して、あちこち風景を撮ってみたりして楽しんでいます。



 P10なのでカメラの性能的にはコンパクトデジカメ(同じリコーのCX)相当とのことですが、さすがに上のような写真はiPhone3GSのカメラでは無理だと思いますので買って良かったなと感じています。これからは沢山撮ってみんカラの皆さんのようなレベルに少しでも近づければと思います。

 最後に、何故GXRを購入したかについて少しだけ触れますが、自分も技術者の端くれとして、クルマもそうですが、こういった工業製品について、やはり何がしかの技術的な独創性を持つものに強く引かれるのです。ご承知のとおり、GXRはカメラとセンサーが一体となったユニットを交換できる非常にユニークなカメラであり、そこが魅力的に写ったことが一点、そしてユニットを交換することにより、コンパクトな筐体にも関わらず、デジタル一眼レフに匹敵する性能を発揮できる可能性があることが二点目、最後にこれからも面白いユニットが開発されることで、その可能性が大きく広がる(のではないかと感じさせてくれる)点が購入に到る決め手になりました。

 P10キットにしたのは、一応ファミリーユースを謳っての購入なので、いろんなイベントでの撮影用途を満たしますよとの建前が必要であったためです。近場から遠景までカバーできるP10をまずは入手して、その後(あまり大々的にではなく)、追加のユニットを順次導入してくという作戦を取ることを考えています(笑)。P10でもこんなに綺麗にとれるのであれば、A12やA16ではさぞかし...と、28mm単焦点ユニットのことが気になって仕方がないこの頃です。
Posted at 2012/04/21 09:21:19 | コメント(2) | トラックバック(0) | カメラ | 趣味
2012年04月15日 イイね!

223:春の日の夕方

 春らしく暖かくなってきましたね。息子は花粉症で大変なのですが、我が愛車S60も埃と花粉よごれで見苦しく、乗るたびに気になって仕方がありませんでした。今日の午後、晴れ間が見えたのでホントにざっとですが洗車しました。ガラスコーティングの威力か水洗いだけでもそこそこ綺麗になったような気がします。



 ついでに何枚か写真を撮ってみました(こちら)。よろしければ見てやってください。

 これで雨さえ降らなければ、しばらくは楽しく乗れるのですが。

Posted at 2012/04/15 00:05:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | ボルボS60 | クルマ
2012年04月08日 イイね!

222:1年が過ぎて

 ボルボS60を購入して1年が過ぎました。走行距離は12000キロ弱、遠出をしなかった割にはそれなりに走ったかなという印象です。それにつけても最近乗っていて思うのは入手直後に比べて、いろんな意味で人・車が馴染んで、実に快適に運転できるようになったことです。

 私は現代のクルマでは購入後の慣熟は基本的には(必要)ないというスタンスの考え方をしていますので、これは私自身がS60の車体感覚を十分に把握するとともに、各運転操作に関して、例えばステアリングを切ったらクルマがどう反応する、あるいはアクセルやブレーキ操作によりどんなふうに加速や車速をコントロールできるか、あるいはサスペンションの動きといったS60の性質をほぼ完全に把握できるようになり、いわゆる「意のままにクルマを操れる」状態になったことによると考えています。

 健康状態はといえば、1年間で機械的なトラブルはほぼなし、サイドミラーの動きに引っ掛かりがあったのですがそれもディーラーで調整していただいて解決しています。その他、不安を感じる部分も特にありません。総じてボルボは前車のシトロエンよりも作りはしっかりしているな、というのが1年間乗ってみての感想です。

 これからの何年間かは、S60との蜜月状態とでもいうのでしょうか、乗って楽しい時期になるのではないかと考えています。こういう時期がいつまで続くかは、ひとそれぞれの性格やクルマの出来にもよるのでしょうね。蜜月が倦怠に代わるときが、各人の乗り換えのタイミングになるのかもしれません。幸い自分は気が長いほうなのでしばらくはS60とともに楽しい生活がすごせそうです。



 しかし、花粉と砂汚れのダブルパンチで見た目は最低です。早く洗車せねば...!
Posted at 2012/04/08 11:46:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | ボルボS60 | クルマ
2012年03月31日 イイね!

221:低燃費ってなに

221:低燃費ってなに ガソリンエンジン限定と思いますが「e燃費アワード2011-2012」というものが発表されたとの記事を Response のウェブサイトで見かけました(ここ)。

 どこまで信頼が置けるデータなのかもうひとつ分からないのですが、国産乗用車と軽自動車、そして輸入車を含めての横並び評価ということで何がしかの考察も可能かと興味を持ったので一部引用させていただきます。

まず国産車の乗用車部門の10ベストは以下のとおり。

 1:トヨタ・プリウス(20.7km/リットル)
 2:レクサスCT(20.0km/リットル)
 3:ホンダ・インサイト(19.4km/リットル)
 4:ホンダ・フィット・ハイブリッド(18.9km/リットル)
 5:トヨタ・プリウスα(18.4km/リットル)
 6:ホンダ・フィットシャトル・ハイブリッド(18.1km/リットル)
 7:マツダ・デミオSKYACTIV(17.6km/リットル)
 8:トヨタiQ(16.4km/リットル)
 9:ホンダCR-Z(16.3km/リットル)
 10:日産マーチ(15.8km/リットル)

で輸入車部門は次のとおり。

 1:フィアット500(15.4km/リットル)
 2:VWポロTSIコンフォートライン(15.1km/リットル)
 3:アウディA1(14.8km/リットル)
 4:VWゴルフTSIトレンドライン(14.4km/リットル)
 5:スマート・フォーツー(14km/リットル)
 6:VWパサート/パサートヴァリアントTSIハイライン(13.3km/リットル)
 7:VWシロッコ TSI(12.8km/リットル)
 8:アウディA3(11.9km/リットル)
 9:VWゴルフ トゥーランTSIハイライン(11.5km/リットル)
 10:VWゴルフ GTI(10.5km/リットル)

 並べて眺めてみて実際どうなんですかね。ゆるーく考察してみると、

 ・スペックのみで見ると国産車の燃費性能は輸入車を大幅に上回っている。
 ・日本製ハイブリット車の技術的優位性が際立っている。
 ・輸入車ではフォルクスワーゲングループ(アウディ含む)が他を圧倒しており、
 ・これは先行するエンジンのダウンサイジング技術によるものである。
 ・その中でマツダとフィアットは存在感を発揮している。

といったところでしょうか?欧州車はディーゼルエンジンを省燃費性能のコア技術として位置づけているのかもしませんね。そして個人的には最後のが一番爽快感があります。山椒は小粒でぴりりと辛いといったところでしょうか(古い)。

 しかし何だかんだいっても省燃費技術は着実に進歩してますね。今後も楽しみではあります。
Posted at 2012/03/31 07:33:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ

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何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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