そう言えば先日の車検の際、代車としてV40 D4を1日半ほどお借りして市街地だけですがドライブしました。今回は感想などをつらつらと書いてみたいと思います。
ガソリン車のT5については、3年ほど前にブログで報告しています(
ここ)。
動力系の仕様は以下のとおり
インタークーラー付ターボチャージャーDOHC水冷直列4気筒
横置き・16バルブ
内径×行程(mm) 82.0×93.2
総排気量(cc) 1.968
電子燃料噴射式
圧縮比15.8
最高出力 140kw(190ps)/4,250rpm
最大トルク 400Nm(40.8kgm)/1,750−2,500rpm
使用燃料/燃料タンク容量(ℓ) 軽油/62
電子制御前進8速A/T トルコン
ちなみに我が愛車S60の仕様は、
インタークーラー付ターボチャージャーDOHC水冷直列4気筒
横置き・16バルブ
内径×行程(mm) 79.0×81.4
総排気量(cc) 1,595
電子燃料噴射式
圧縮比 10.0
最大出力 132kW(180ps)/5700rpm
最大トルク 240Nm(24.5kgm)/1600~5000rpm
使用燃料/燃料タンク容量(ℓ)無鉛プレミアムガソリン/67
電子制御前進6速(A/T) DCT
眺めてみて、やはりディーゼルだけあって低回転から分厚いトルク特性です。またトランスミッションのメカニズムが異なるところがポイントでしょうか。
以下、見て触って乗ってみての感想
デザインについては、当たり前かもしれませんが過去の印象と変わらず。プレミアム志向(純プレミアムではない、ボルボの場合)B~Cクラスのハッチバック車としては必要十分な室内空間と装備。ただし、S60と比較するとサイズ、質ともに下位グレードであることは分かるといったところ。なおMY2011の我がS60に比べると、メーターパネルがデジタル化しており、表示項目や機能、見た目も華々しい印象(好き嫌いは別れるかもしれない)。
シートはS60に比してタイト。エンジンをかけるとディーゼル特有のアイドリング音は結構耳につく。ただし、アクセルを踏み込んで回転を上げると気にならなくなる(=ガソリン車と差がなくなる)。8速トルコンATとあいまって、ひっかかりなく力強い加速、市街地での80km/h位までの加減速の場合、明らかにS60よりもパワフルに感じる。そのレベルは過去に乗ったS60 T6に比肩するように思えた(さすがにスムーズさではT6が上だが)。
なおD4には、我がS60にはないアイドリングストップが装備されており興味深かった。エンジンの停止・再始動は違和感を感じず十分実用的と感じた。特にアイドリング音がうるさいディーゼルエンジンの場合は、アイドリングストップは必須装備と思われる。
ハンドリングなどを加味しての運転感覚は、やはりパワーウエイトレシオが上回るV40の方がよりパワフルな印象。ただし、直後にS60をドライブした時には、全般のなめらかさではS60に軍配があがると感じた。
という訳で、
5年間で随分進歩するもんだなというのがまるっと一言でまとめての感想。力感では直6ガソリンターボに匹敵する能力をこのクラスのクルマに与えつつ、かつ(ディーゼルエンジンであることによる)低燃費を実現するのですから。大したものです。
ただ一方で、
私にとってディーゼル体験はこのボルボのエンジンが初めてなので、どこまで一般化できるか分かりませんが、~ボルボのエンジンは巷での評判は良いようなので特殊ケースではないと思うことにして~、今回乗ってみて、ガソリンエンジンに比べてやや荒削りなエンジンだなというのもまた素直に感じたことでした。性能や燃費の面でメリットは大きい一方、エンジンとしての成熟度というのでしょうか?それがガソリンエンジンに対して少し足りないような気がしました。
空気を高圧縮し燃料を噴射し爆発させるというメカニズムの関係上、ガソリンエンジンのようなところまで洗練度を上げることは難しいのでしょうか?ハイブリッドやレンジエクステンダーとしてのポテンシャルはどうなのか?あるいはフォルクスワーゲン問題の影響で、今後はディーゼルは衰退に向かうのか?いろいろと考えさせられる試乗体験ではありました。最後にこのような機会を与えて下さったディーラーに感謝しつつ、今回はこの辺で。
了
Posted at 2016/03/27 14:32:53 | |
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