2005年10月05日
H「ゆきぞうさん、あの変なシャーペン使い心地はどうですか?」
Y「ああ、えーとね、んー、まぁ、ボチボチってとこかな。」
H「ドブに捨てましたね。1000円を。」
Y「うるさいなぁもう。いや実際の所、まだまだわからんよ。ただ、イジッていて楽しい事は楽しいね。」
H「文具で思い出しましたけどね、ボク達が小学校の時に、扉のいっぱいある筆箱が流行りませんでしたか?」
Y「おー、流行った流行った。最初両面から始まって、最後には10箇所ぐらい開くようになっちゃった。」
H「そうそう。鉛筆立てがガシャーンと立ち上がったり、鉛筆削りが付いたりで、筆箱というよりもオモチャに近かったです。」
Y「もう、そうなって来ると、でかい割には肝心の鉛筆があんまり入らなくなっちゃったんだよね。」
H「そうです。ビッグワンガムみたいに、ガムとオモチャのどっちが主体だかわからなくなって、最後には無くなりました。」
Y「九つ歳の離れたウチの弟に言ったら『アニキの頃はそんなバカなモンばっかり流行ってたのか』って言われちゃったよ。」
H「高度経済成長もピークの時代でしたから、カネがあると文化も栄えると反論しましょう。」
Y「鼻で笑われそうだが。で、筆箱がどうしたって?」
H「ええ、僕のクラスでもみんなソレ使っておったんです。で、授業中にある友人が『H、H!』と声をかけてきてですね。振り向いたら、消しゴムを入れる扉をパカっと開けたんです。何が入ってたと思います?」
Y「さぁ。」
H「アブラゼミ。」
Y「ギャハハハ!!バカだ!ソレ、生きてるの?」
H「一応生きてますが、まさに虫の息なので、開けるたびに『ジジ、ジジジ!』と鳴きます。」
Y「しかし、何でそんなモンを入れたんだ?」
H「簡単に入手できて、ジャストフィットなサイズだからでしょう。」
Y「カナブンでは小さすぎ、バッタじゃ長すぎる。クワガタじゃもったいない。確かにジャストフィットなサイズではあるね。」
H「大きさ的に入れたくなる気持ちはわかりますけどね。ほぼ毎日入ってました。多分、1日もたないので、毎日捕獲していたんでしょう。」
Y「肝心の消しゴムは入っていなかったかもね。」
H「消しゴムといえば、スーパーカー消しゴムも流行りましたね。」
Y「ああ、一時オレも消しゴム忘れてね、アレで消したらすごいことになった。消しゴムじゃないのね。アレ。」
H「ええ、いくら消しゴムと言い張っても没収の対象です。」
Y「オレのクラスメートは駄菓子屋のクジで当たった巨大カウンタックを死守するため、「これは消しゴムです」と言い張って、先生に『なら消してみろ』と。」
H「うわ、可哀想。」
Y「で、渋々とタイヤのトコでチョロチョロ~っと消してたら、センセが『普通にカドで消せ』と言われて、駄菓子屋のクジで当たった大きなカウンタックは事故車になった。」
H「結局文字は消えないし、希少な景品は台無しになるし、踏んだり蹴ったりですね。」
Y「で、最後にゃ消えないので没収。隠れキリシタンの踏み絵より過酷。」
H「そんなセンセの目を盗んで、休み時間は机の上でアレを弾きましたね。」
Y「そうそう、タイヤに瞬間接着剤やロウを塗ってスベリを良くしたり。、ボールペンのスプリングを伸ばしたり。」
H「今は僕たちみたいな大人をターゲットにした食玩が流行っているから、アレも企画したら売れると思いますよ。」
Y「ソレ、いいね。BOXYのボールペンも付けてくれ。」
H「きっと例の筆箱も売れると思うので、小さいラムネの袋を入れて商品化しましょう。」
Y「君の友達は、ソレ買ったらやっぱり入れるかね。」
H「入れると思いますよ。」
Y「セミをか。」
H「セミをです。」
Posted at 2005/10/06 00:35:23 | |
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