
正月は孫を見せに実家に帰省、そのついでに親父様の一眼レフを見せてもらった。
Sonyのα100。
Nikonにしとけばレンズ貸してやれるのに、と呆れると、「Nikonは高いじゃねーか。」と親父様。
そりゃフツーに電器屋で買えばの話で、オレに言えば…と口から出かけたが、相談もしないで買う親父様。私の世話になどなる気はないらしい。
まぁ、とりあえず興味津々で見せてもらうフリ(ぼくはおやこうこうなむすこなので)をしたが、やっぱり見た目はMinolta α-Sweet。末期のMinolta製は良くできていたものの、あんまり興味もないので、シャッターを切るフリ。
で、使ってみてどうなのよ、と聞いたら、やっぱり大きくてもこっちの方が使いやすいそうだ。ファインダーを覗くのが億劫だと最初は思ったそうだが、慣れてくると、この方が被写体のピントや深度の確認もしやすいし、何よりも手動でのズーム調整とシャッターラグの少なさがいいらしい。
そんな話をしていると、珍しいことに親父が私に相談をしてきた。
どうも花とかを背景をボカして撮るのが面白いので、そーいうのにはどーいうレンズがいいのかと?じゃぁ、中古で2万円ぐらいだからマクロレンズでも買いなよ、と言うと、
「
お前、どこかで仕入れてこい。カネは出す。」
いつもそうだ。
ちょー面倒な事はこうやってオレに押しつける…
メンド臭いがしょうがない。で、αレンズの相場を調べてみたのだが、何と「Sony α」のリリースで相場が高騰してるんだそうで…。純正の中古は球数も少なく、あったとしても高いのでやめる事にした。
マクロでは評判の良かった「タムロンSP90mm」(私も一時期仕事で使い、描写性能は結構なものだったが、エンプラでバリバリのボディは最後まで気にいらなかった)を探したが、それ相応の値段もする。安―いトキナー100mmがあったが、シャカシャカして回転も少ないのでパス。やはりマクロは手動の操作感が重要なのだ。
さらに店員に聞いてみると、これら旧式の社外レンズ群はデジタルに対応しているかは不明なのだそうで。どのレンズが対応しているのかをWEBで調べ上げる手もあるが、出たばかりのαオーナーの情報は少ない。それにはっきり言ってαレンズに興味はないのでやる気も出ない。
とは言うものの、
息子が小学校に上がるまで仕事場に別居していた仕事バカで、
息子とキャッチボールもしなかったような仕事バカで、
息子がお巡りさんに世話になっても迎えに来ない仕事バカで、
息子がトラックに挟まれて死にかけても5日後に見舞いに来るような仕事バカで、
息子が会社を辞める時期に仕事場を作るのでといってハンコを持ってこさせた仕事バカで、
息子の子供(つまり孫)がヨメの実家で生まれ、ホントは嬉しいのに仕事が忙しいとかで見に来ないで「ならば、あんたの葬式なんか誰も行かないよ。」と言われて渋々やってきて、孫を抱いた瞬間、今まで聞いたことのないような発声をしたような仕事バカで、
今も現役の仕事バカである親父様が持ったせっかく趣味だから、どうにかしてやりたい。そう、ぼくはしんせつでおやこうこうなむすこなのだ。
ちなみに私は55mmと90mmのマクロを持っている。90mmが本命で、55mmはあまりに安かったから買ったのだが、頻繁に使うのは55mmの方だったりする。90mmだとに被写体が限られてしまうのだ。
なので新品のシグマの50mmマクロを勧めてみる事にした。実売で2万5千円前後と安い。個人的にシグマの作りは好みではなかったが、自社でデジタル一眼も作っているのだから、その辺のノウハウもあるだろうし…と勝手に推測して親父様にご報告。
で、今まで使っていたCanonの高性能コンパクト、使わないならくれよ、と言ったら「いいよ。」と。おお、マジですか、言ってみるもんだ…
子供にカネはやらない、という一貫した教育コンセプトの親父様から高価なものをいただいたのは、ニセロードマン以来だから、20数年ぶりとなる。
そういや、2月は親父の誕生日だ。
なので、マクロレンズは誕生日プレゼントにしてやろうかと思ったので、ちらっと聞いてみると
。
「おう、オレな、実は11月生まれなんだ。何でも家の仕事が忙しくって届け出が遅れたそうだ。」
絶句。
…親父様ぁぁぁぁぁ。そんな大事なこと、息子は人生も折り返しを過ぎた今、初めて知りましたよぉぉぉぉぉ。
当然、誕生プレゼントの話なんてナシ。
次回は親父様に捨てられた可哀想なCanon Power Shot Pro1のお話など。
Posted at 2007/01/27 05:35:50 | |
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平穏な日々 | 日記