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Yuckyのブログ一覧

2008年09月29日 イイね!

東北道のPAにて

十数年ぶりのロング・ツーリングの帰り道、東北道に入ってすぐの小さなPAに入った。
ここからノンストップで横浜まで帰る。土産とトイレ、それから一服を済ませるためだ。



エンジンを止めると、横にガンメタリックのクーペが見えた。
R32スカイラインGT-R。珍しく、ホイールからマフラーまで純正の上玉だ。

このクルマを見ると、いつも敬意とも脅威とも言える感情がわき上がってくる。
自分のオートバイと重なる光景にしばし見とれ、煙草に火をつけた。


僕のオートバイ、ZX-11(ZZ-R1100)が発売されたのは92年。
当時は市販オートバイ最速のモデルで、非公式で300km/h出たとされている。ライバルは存在しなかったため、追い越しの際にバックミラーを見る必要がないと言われたほどだ。

しかし、唯一、気をつけなければならない相手がいた。それはフェラーリでもポルシェでもなく、このR32GT-Rだ。ZX-11より2年早く世に出たこのクルマも、GTカーの水準を一気に引き上げた怪物だった。

こいつのタービンとコンピュータをいじれば、軽く500ps以上、最高速は300km/hをオーバーする。収入のほとんどをつぎ込んだ友人のGT-Rに同乗した時、そのパフォーマンスに首筋がヒヤリとした。

20年近い歳月を経ても、R32は輝いて見える。今のスーパーGTのように脚色・誇張されたデザインとはまったく違う。サーキットという弱肉強食の舞台で勝つために生まれ、それを実証したというオーラに包まれている。



向かいの売店から、ニコニコしながら70近いオヤジさんがこちらに歩いてきた。浅黒い肌に鼻筋の通った胡麻塩頭で、雰囲気から土建屋か農家のご隠居だろうと思った。
口にタバコをくわえている。ライターがないのだろう。



「喫煙者には住みづらい世の中になっちまったなぁ」



僕のライターで火をつけると、そのオヤジさんは、煙をふーっと吹きながらつぶやいた。



「まったくですね…」



ぼつぼつと、他愛もない話をしているうちに、なぜかクルマの話になった。



「今のクルマは弱いね。オレのなんて22万キロだけど、ヘッチャラだヨ」



タバコの吸い差しを向けた先にあったのは、なんと、僕がさっきから眺めているBNR32だった。



「えーっ、あのGT-R、お父さんのなの!?」



「平成2年からな。今でも200km/h出るゾ」







このオヤジさんがGT-Rのオーナーという事に驚いたが、22万kmも全くトラブルがないことにも仰天した。聞くと、ハコスカ・ケンメリとGT-Rを乗り継いだ後、フォードの四駆に乗っていたが、R32でGT-Rは復活するとすぐに乗り換えたと言う。

V35が出た時にも富士で試乗したが、速いけどV6の振動とミッションのフィーリングが気にくわなかったそうだ。


「一般道ではリミッターも効いちゃうしなぁ。」


イタズラっぽく白い歯を見せる。


「お父さん、今日はどこに?」


「泊まりで那須の『鹿の湯』ってトコに。いつも週末はゴルフだけどね」


「ゴルフもGT-Rで?」


「いやー、LSだ。商売上、ベンツには乗れねぇんだ。下請けの管材屋なんでな。」


「えーっ?LSって、レクサス?」


「ああ…。乗り心地はいいよ。でも、コッチの方が断然いいナ。」




オヤジさんはサッと立ち上がって挨拶をすると、ガングレーの車体に乗り込んだ。

直列6気筒・ツインターボが始動する。いい音。



GT-Rのウィンドウから透過された、濃い目のサングラスをかけたオヤジさんの姿は、さっきとはまるで別人だ。

軽く会釈をすると、滑るように本線に合流していった。









カッコイイね。オヤジさん。

GT-Rはあなたに相応しい。
Posted at 2008/09/29 23:59:51 | コメント(7) | トラックバック(0) | たのしいじだうしゃ | 日記
2008年09月26日 イイね!

訃報

小学生の時、僕は飛行機大好き少年だった。

その時に買ってもらった「飛行機入門(小学館)」という本。

背表紙が破れるまで読んだのだが、この中のF-14の挿絵があり、これがすごくカッコよくって、「こんな絵を描けるようになりたい!」と何度もトレースした。

どこにでもいる落書き好きの少年に、初めてマジメにペンを握らせた絵が、このF-14だった。




その後、きちんと絵を描き始めたのは高校2年の夏休みからだ。

バイク事故で入院してヒマそうにしていたら、向かいのベッドのお兄さんが手渡してくれたのが「少年マガジン」。

それまでは全くマンガなんて読んだことがないどころか、ガキの読むものと敬遠していたのに、たった1本のペンで、しかも1色で描かれた世界の凄さにビックリした。

グラフィックや木炭デッサンをやりながらも、バイクとマンガはやめられなかった。そして、限定解除の時に「マンガで取れるナナハン免許」という本を買った。バイクの描写は、バリ伝やあいララよりもリアルで、この漫画家が普通の漫画家ではなく、デッサン力も優れており、さらにはオートバイにかなり詳しいという事が感じ取れた。

「広井てつお」

メジャーな漫画家ではないが、その技量の高さからアシスタントとしては引っ張りだこの存在だという噂を聞いた。(プロのアシスタントというのも数多く存在する)数少ないオリジナル作品からは、非常におおらかでユーモアのある人間性を感じ取った。

僕はこの漫画家が大好きになり、すぐに彼のマンガを真似てオートバイやクルマばかり描くようになった。
Mr.Bike誌で連載した「W1ララバイ」も単行本になるとすぐに買った。(プロジェクトXのマンガ版「夢のロータリーエンジン誕生」も、彼の手によって描かれたものだが、彼以外に描ける人がいただろうか?)



それから十年以上経ち、この漫画家・広井てつおさんのホームページがある事を知った。深夜、何の気なしに過去の作品ギャラリーを閲覧していて「アーッ!」と思わず声を上げた。

そこには、小学校の時に見た、あのF-14があったのだ。

いても立ってもいられず「幼少の頃に見た広井先生の絵が僕の原点です」とメールした。返信なんていらない。ただただ、感謝の気持ちを恩返しとして伝えられればよかったのだ。

翌日、返信がやってきた。「あなたが絵を描くきっかけになれたことはとても光栄です。絵描きとしてはこれ以上に嬉しいことはありません」という内容だった。
返信をしたかったが、何故か照れくさくて、それができなかった。とても大きな存在だったのだ。


その広井先生が8月末に亡くなっていた。まだ57歳という若さ。
春の終わりに進行性の癌が見つかり、それからあっという間であったらしい。


メジャーな漫画家ではないのでニュースにはならないが、僕にとっては大きなショックである。直接の知り合いではないものの、いろいろな節目で広井先生の絵と偶然に出会っていたからだ。心の中にぽかんと穴が空いた。



先生、ありがとうございました。ご冥福をお祈り致します。


広井てつお先生のHP
Posted at 2008/09/26 13:16:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | 今日のできごと | 日記
2008年09月23日 イイね!

バカトーク 「昆虫博士になりたいか?」

バカトーク 「昆虫博士になりたいか?」Mとの付き合いはもう15年位になるだろうか。


親指シフトしか叩けなかった“超文系のアナログ男”も、なぜか今は日本でも稀少な分野のエンジニア。この男、人には理解されない趣味がある。それは


「虫」



Y「君、まだクワガタとかやっとるんかネ?」

M「まぁ、さすがに繁殖は大変なので減らしているし、クワガタはヤメた。」

Y「じゃぁ、アレか。死体収集の方が本格派してるのか?」

M「標本て言えよ。まぁ、月に数匹買う程度に抑えたよ。昔みたいにバカスカ買ってないって。」

Y「ちなみに、最近買ったヤツは?」

M「えーと、コガネムシかな。1cm位の」

Y「いくら?」

M「安いヤツ。2万くらい

Y「に、にまんえんだとぉぉぉ???」

M「まぁ、さすがにオレもコレを買う時は…」

Y「ちょっと待てやコラ!お前、昔はせいぜい1000円位のヤツを月に数匹とか言ってただろが?理系のエンジニアが算数できんのかナベアツよりアホか?」

M「いやいや!ちゃんと計算しとるって。安いヤツを沢山買うより、高いヤツを数匹の方がスペース的に…」

Y「お前、小2の九九からやりなおせナベアツに教わってやりなおせ。」

M「そう言うな。確かにソレを買う時は、オレも一線超えちまうんじゃないかと悩んだよ。もー、悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで…」

Y「仕事も手に付かず?」

M「そう。でぇ、仕方なく買った。」

Y「仕方なくか。カミさんも泣いてるぞ。ちなみに、今欲しいのはあるのか?」

M「おう、あるある。ムカシクワガタといってな…」

Y「おまえ、さっきクワガタはヤメたと断言してなかったっけ?」

M「いやいや、ムカシクワガタってのは、クワガタといってもアゴがほとんどなくてだな

Y「ハァーッ!!??アゴがないクワガタそんなん、固いゴキブリだろが。何が面白いの?」

M「これがなぁ…、なん………っともいえん味があるのよ。そのアゴの形がまた…」

Y「ナンボじゃ?」

M「え?」

Y「ゼニやゼニ!ナンボするんかと聞いとるんじゃ!」

M「安くても3万以上するヤツじゃないとなぁ…」

Y「思っくそ一線超えちゃってるじゃん予算も景気のいいベンチャー企業の株価並みにグングン上がってるじゃん!!」

M「こればかりは仕方あるまい。時代の流れはドラスティックなのだか…」

Y「もういいよ。ところで“虫”ってのは、この地球にどんだけいるのよ

M「ンー、一般的には確認されているのが100万種位とか言われてて、実際にはその4倍位いるんじゃないかと」

Y「はぁ。そんなにいるのか。『キンチョー』や『アース』が潰れないはずだ

M「違うと思うけど。ちなみに世界中のアリが団結したら、簡単に人類を滅ぼせるらしいぞ」

Y「どうやって?“働きアリ党”とか作って、不安定な雇用問題に立ち上がるのか。『意義アリー』とか言って」

M「寒いな、この部屋氷河期なみに」

Y「ああ、わかった。全部が富士山に集まって穴を掘り始めて、噴火させて氷河期到来というハリウッド系のシナリオか」

M「ハリウッドとか言ってワールドワイド感を出そうとしてるけど、掘る場所が『富士山』ってのが、何か昭和の子供番組的だな」

Y「マグマで仲間が焼けても焼けても『オレのことはいいから、先を掘り進めろ…(ガクッ)』とか」

M「ヤマトの見過ぎで脳神経がマヒしてんじゃないの。」

Y「もしくは北朝鮮に集まって、テポドンを担いで、日本海、太平洋とアリが身体で橋をかけてアメリカに運んで、『オレを踏み台にしてゆゲガバゴボガボ…』とか」

M「またソレか。わざわざそんなトコいかんでも、他にもっと精度のいいミサイル持ってる国に行くだろ。普通」

Y「ロマンのかけらもないのぅ」

M「ロマンはヤマトと日活のポルノで見飽きたよ。」

Y「あの大事なとこは花瓶で隠れるのがロマン…まぁいいや。で、虫たちもアレかい。絶滅と新種誕生を繰り返しているの?」

M「地球にいる生き物は一日に2種ぐらい絶滅と新種誕生があるらしいぞ。」

Y「それはスゴイ!今時のお笑い芸人並みじゃないか!」

M「感心するほどモノの例えがヨーチでわかりやすいなぁ。」

Y「『知的怠慢』という言葉を知っているか?ある大学教授が漫画を読まないヤツを…」

M「ところで、君は『スケスケアマガエルモドキ』とか『スベスベマンジュウガニ』とか、変な名前の生き物が大好きみたいだけど、虫にもおるぞ。そういうの」

Y「今、5年ぶりにとてもカッコいい話ができるチャンス到来で、それを遮った事に対しては尻の穴にバルサンを突っ込んでブッ殺したいほど腸が煮えくりかえっているのだが、ぜひ、そのお話をお聞かせいただけませんか?」

M「えーとね『トゲアリトゲナシトゲハムシ』とか」

Y「何じゃそりゃ???ハッキリしろよ!あるのか、ないのか!?」

M「ハムシってのがいるんだが、あれの“トゲ付き”が見つかって『トゲハムシ』。で、その仲間の“トゲ無し”が見つかって『トゲナシトゲハムシ』。で、今度はソイツ仲間の“トゲ付き”が見つかって…」

Y「学者ってバカだろ勉強のしすぎでバカになってんだろオレがつけた方がマシだ。」

M「えー?じゃぁ、なんて名前にするの?」

Y「えーとぉー、『サンダーフラッシュボーイ』とかぁー、『バトルタイガー』とかぁー。カッコよくね?」

M「なんやねん?そのパチモンプラモみたいな名前は?あまりのダサさに虫が絶滅するぞ。」

Y「じゃぁ、『江戸の黒豹』とか『鈴木たけし』とか」

M「漢字にすりゃいいってもんじゃないでしょ。誰よ『鈴木たけし』って近似種は『きよし』とか『さとし』にするんかい?」

Y「じゃぁ、じゃぁー『どっちつかずの★あんちくしょう』とか。おー!ピッタシじゃないか!『トゲナシトゲアリナントカ』とやらに」

M「…虫の学者にでもなるか?付け放題だぞ」

Y「よし、そうする。まずは網か網だな?東レか?東レでいいのか?」

M「今からダイソーで買ってこい!白いランニング虫メガネ付きのカゴも忘れんなよ。」
Posted at 2008/09/24 01:13:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | バカ話 | 日記
2008年09月17日 イイね!

今時ECOって名の付くものに胡散臭いモンが多いなぁと思うのは気のせいですかそうですか

今時ECOって名の付くものに胡散臭いモンが多いなぁと思うのは気のせいですかそうですかやぁみんな。

ECOって知ってるくわぃ?

ぼくは りゅうこうに びんかんなので えこ を まいぶーむ に しています。

なわけで、クルマもウッドデッキでECOっぽい仕様にしてみたヨ!






うーん。爽快!

防虫防腐剤のかほりで、害虫やカビも退治できるCー。

ECOって ス ★ テ ★ キ!!!


















うっそー!!!!


えー、何かといいますとぉー、庭にデッキ風の階段を作ろうと思ったのでぇー、ホムセンで2×4材を買ってきたんですー。


安いんスよ。6フィート1本300円とか。

調子に乗って大量に買ったら、財布はスッカンカン。

おまけに嵩張りますな、材木は。

トランクも重厚なウッドデッキ状態に。

おもっくそシャコタンになってたのに気付かず、タイヤ止めに泥よけを引っかけました…(涙)
Posted at 2008/09/18 00:11:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | どーでもいいこと | 日記
2008年09月16日 イイね!

いや、もう、どうでもいいこと

「総書記の後継、「すべてを知る」夫人・金オク氏が影響力?』


 ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑ ↑

北の将軍様が倒れた噂で流れるニュース。

えっ?『金オク』って誰?

だいたい、『オク』って何?漢字表記は無いんかい?


いろいろ検索したら、表記できない(したくない)理由が判明。


漢字だと


















「金玉」
Posted at 2008/09/16 15:03:57 | コメント(5) | トラックバック(0) | バカ話 | 日記

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「[整備] #ユーノス500 エアコン故障!自分で修理できんのか!? https://minkara.carview.co.jp/userid/107616/car/19853/7492121/note.aspx
何シテル?   09/12 03:14
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