前に
こんな事を書いたのだが、出先でそのクルマを見つけたので急停止。
フィアット・ムルティプラ。
前後各3人乗りのMT設定のみ。全長は4mジャスト、全幅は1.9メートル近くの変わり種で、前期型は「世界一醜いクルマ」と評されたものの、国内では一部に絶大な人気があるそうで。
そりゃそうでしょう。だって醜くいどころか、とってもイカしてますやん。
トレッドが広いので、コーナリングもメチャメチャ楽しいそうで。
(登りは大変との噂。つまり白い86並みのダウンヒル専用)
実はこのクルマ、イタリアに(ビンボー)旅行で行った時に乗ったタクシーだった。違和感もなく、とっても快適だった。(でもって、なぜかドライバーがプーチン大統領ソックリだった)
来客用スペースにクルマを止めて、外に止めてあるムルを眺めていたが、営
業マンは全然姿を現さず。
おっかしーなーと思い、ショールーム内へ。
…ガラーーーーーン…(誰もおらん!)
Y「すんまっせーん!」
D「はいー?」
さすが正規イタリアンディーラーだなぁ。この
ユルさ。
Y「表のムルティプラ見せてくわさい」
D「どうぞどうぞ」
そして、再び外に
D「お客様のクルマはこちらでございますか?」
(ちらりと見て)
Y「…ええまぁ」
D「では、
買い足しなんですねぇ?(ニヤリ)」
そういう風に見えるのか?
Y「…ええまぁ、多分。買うとしたら」
D「では、どうぞご自由に」
Y「…えーと。
カギがしまってますねん」
だから呼んだんじゃい!
D「あっ!すーぐ取ってまいりますー!(てへっ)」
やるなぁ。
ラテンのノリが徹底されとる!と感心。
ようやくロック解除し、エンジン始動。ちょっと
セル弱め。
中に入ると、ほう!こりゃ広い。広いけど乗りやすそう!楽しそう!
Y「これは広くていいですね」
D「これは
珍しいことに横3人乗りなんですよ」
Y「ああ、そうなんですよね」
D「まぁ、
ホンダにもあるんですけどね。
結構速いのが」
いやいや、最後の一言は別に言わんでもいいっしょ。(汗)
ちょっと内装の傷が気になった。
広いサイドウィンドウまでせり出た『ドアノブを兼ねた肘掛け』が4つともかなり傷んでているのだ。
Y「クルマ自体は結構新しいのに、この部分だけ傷みが激しいですね。」
D「あー、
イタ車はダメなんですよー。樹脂がぁ。」
Y「そうですか」
D「このダッシュボードなんかもですね、
もう少しするとベッタベタになってきますよ!ベッタベタに!」
なぜ脅す!?(汗)
D「あとですね、
トランクはかなーり狭いですよ!」
なんでそんなに自信に満ちた言い方をするのだ?
Y「確か、
リアシートは取り外せるんですよね」
D「ええ、
結構簡単に外れますよ!」
ガッチャンコ、バキ!ベキベキ!
D「ふーっ!まぁ、こんな感じで簡単に外せます!」
結構難儀してたように見えたが、この程度なら
イタリア的に『簡単』の部類なんだろう、きっと。
Y「シートは結構重いんですよね?」
D「いや、
割と軽いですよ?」
持ってみるとフツーに重いと思うのだが、この程度なら
イタリア的に『軽い』の部類なんだろう、きっと。
シートを折りたたむと、ちょうど
重心が安定する場所に手提げのようなパーツがあって持ちやすいのには感心。イタリア的アイデア。だけど、
かなり細くて折れそうなのもイタリア的。
D「じゃぁ、シートは取り付けちゃいますね」
ガッチャン、ドッカン、バッキン!ゴキッグググキッ!メキキ…!
D「あれ?おっかしーなー…(ブツブツ)」
なんかもう、
今まさに新しい傷が誕生しとるんですけど…(涙)
だめだこりゃ、なんか売る気なさそうだ。売ってくれないんだ。冷やかしだと思われてるんだ。。。
Y「…どうもありがとうございました。」
D「お客様、
ぜひぜひお願い致します!正月は3日からやってますし、もちろん試乗もできますので、
奥様もご一緒にご試乗されてはいかがでしょうか!?お待ちしておりますので!!」
あれーっ!?
かなり売る気マンマンだ!!
Posted at 2009/01/22 00:02:47 | |
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たのしいじだうしゃ | 日記