恐ろしい

私は「気持ち悪い」ですね。

普通は多少なりとも本人が気の毒になるものだけど、この件に関してはあまりにも色んなものが見え透いて気持ち悪い。

本人の意思がどこまで反映されてるのか知りませんが、状況に応じての行動が、なんか「手馴れた外道の世渡り」を連想させるものばかりで。
必死にお金をばら撒いたんでしょうか、出頭も弁護士と付き添い同行でしたね。

運良く執行猶予がついたって、それが何になるって言うんだろう。

私には、すごく手抜かりが多いように見えるんです。
前提として、既に内偵捜査があって、その上でダンナへの職質があったんだと思うのですが、そこに彼女が呼ばれたことからして変じゃないですか。それを、変と思っていないような節が一番に気にかかりました。
たぶん、彼女も何も気がついていなくて、ぜんぜんそうしたことに用意が出来ていなかったんじゃないかと。

せっかく家から抜け出して家出を装った？のに、家中に使用を匂わせるような痕跡を残していったなんて、私からしたら信じられない。
自分のしていたことについて、なんの疑いもなく、「フツーのごく当たり前の」ことのように受け止めていた気配すらあります。
化粧ポーチの中に薬や器具を残して置いて、それを持ち出さなかったことにも頭をひねります。忘れていた？それくらい、いつものことで、そこにあったこともとっさに思いつかないほどフツーに使ってた？のかと。

そうおもうと、

それらを後ろめたく思う以上に、
彼女の心を支配していたものはなんだったのか？
と思えてならないんです。
そんな後ろめたさよりも、もっと気になることがあったはずです。もっと紛らわしたい、周囲がどう思おうと私にはこれがどうしても心に掛かって仕方ないのよ！と思うようなな何かが。それは、なんだったんでしょう、と。

案外、泉谷しげるのコメントしていることが、私の疑問のある一面に答えを示してくれているのかもしれません。
ただ、愛情は、待っていても降ってくるものではないようなのですよ。。。実は、肉親からも、そうであるとは限らないのです。これは、悲しいけれど昔からあったことだと思います。今が特別、とかは私は思っていません。

愛、愛、愛、と現代は何かと「愛」を口にしたがります。歌やお芝居は、特にそのことを強調します。そんなただ中に身を置いて、多感な１０代から２０代を過ごした彼女の心を、そうしたことが必要以上に圧迫してやしないか、そんなことがつい気にかかります。
ただただ悲しいのは、してはいけないことに歯止めがかからなかった、彼女の心中です。反省し、罪を償い、何を守るべきだったのか、もう一度よく考えて欲しいと思います。