[VNレヴォーグ] STI LEDサイドシルプレートのボタン電池(CR2430)交換 [作業詳細版]
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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ボタン電池はLEDサイドシルプレート本体に内蔵されており、電池を交換するためには本体を車体から取り外す必要があります。
が、いきなりプレート本体を取り外す前に、マスキングテープを用いて「現状のプレートの装着位置」が分かるようにテーピングしておく必要があります。LEDの点灯は、従来のドア開閉スイッチ連動ではなく、マグネットをターゲットとするセンサー感知方式となっているため、ターゲットとセンサーの位置合わせが必要であるためです。
当方は、プレートの前後と手前の3か所に、位置決め用のマスキングテープを貼りました。
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LEDサイドシルプレート(運転席側)を取り外したところ。本体はクリップ止めなどではありませんので、上方向に引っ張るだけで外れます(後述)。ちなみに、プレートは運転席側(RH)と助手席側(LH)で区別があります。
プレート中央の細長い樹脂部分が、LEDを含む発光回路。プレート両端にあるのが、クッション材と強力なマジックテープ(ベルクロ)です。…余談ですが「マジックテープ(by(株)クラレ)」も「ベルクロ(byベルクロ社)」も商標名のようですので、以下、一般名称の「面ファスナー」と記すことにします。
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左上: サイドシルとプレートの隙間に、ボタン電池パッケージの背面紙を挿入してプレート本体を引き上げて取り外しました。
右上: ボタン電池の収納部には、「CR2430」と刻印(浮き出し文字)が付いた樹脂キャップが被(かぶ)せられています。
左下: プレートの後方(リヤ)部。車両内側にクッション材が、車両外側に面ファスナーが付いています。
右下: プレートの前方(フロント)部。電池収納部近傍には、マグネットセンサーが内蔵されています(後述)。
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サイドシルプレートに内蔵されたLEDの点灯/消灯は、ドアスイッチ(物理SW)連動ではなくマグネットセンサーによるものですので、そのターゲットの位置を確認してみました。
結果、ドア下端の、比較的前方寄りにターゲットが貼られていることが分かりました。このターゲットに対して、もしも再装着時にサイドシルプレートの位置がズレてしまうと、LEDはドアオープンに連動して発光しなくなってしまいます(ので、取り外しする前に位置決めのマスキングテープを貼った次第です)。
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ボタン電池を覆う樹脂キャップは、素手で簡単に外れます。標準添付品(ディーラーで納車時に装着いただいたプレートに付いていたCR2430)は、東芝製(中国製)でした。メーカー((株)SUBARU)が大量に契約発注しているのでしょうから、単価は安いのでしょうね。
CR2430はプラス端子がキャップ側になるように装填します。キャップの内側にも「+」の表記があるのは親切設計ですね。交換後、キャップをしっかりと装着できている(部分的に浮いていない)ことを確認します。
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次の工程は、LEDが正常に点灯することの作動確認です。サイドシルに再装着する前に、プレート本体をドア側に近づけるのです。
前述の「6枚目の画像」に示した通り、すでにセンサーターゲットの位置は把握できているので、このターゲットをめがけてプレート本体を「近づけたり/遠ざけたり」することによって、「点灯したり/消灯したり」を確かめれば良いわけです。
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LEDが正常に点灯することの確認が取れたら、いよいよプレートをサイドシルに再装着します。
先人の方々による既存の整備手帳を拝見すると、「パチンと音がするまではめ込む」…などといった記述がありました。しかし、当方は初めて読ませていただいた際に「固定方法がクリップでもないのに、どうして”パチン”と音がするのだろう?」と、ずっーと疑問に思っていました。
結論は「面ファスナーの樹脂(オス側とメス側)が固いので、両者がくっつくように押し込んだ際に、必然的にパチンと音が出る」…というものでした。こればかりは、実際に作業してみないと分からない部分です。
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ボタン電池の交換後、マスキングテープを頼りに元の位置に復元装着したサイドシルプレート(運転席側)。
当然、この状態でも作動確認しますが、もちろんLEDは正常点灯します。
マスキングテープを外し、次に助手席側プレートの電池交換に移ります。
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画像は、助手席側のプレートを取り外したところ。
取り外しする前に、マスキングテープでプレートの位置出しをしてあるのは運転席側と同様です。
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プレートの中央付近に貼られていた選別ステッカー。助手席側(車両左側)であることを示す「LH」の文字が入っています。
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標準装着されていた東芝製CR2430を取り外すところ。ピクトグラム(子供の手の届かないように注意する)は、別途入手した新品と同様ですね。
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助手席側プレートの電池交換が済んだら、運転席側で行った工程と同様に、プレート本体をドア底部のセンサーターゲットに近づけることによって作動確認(点灯確認)を行います。
その際、「どこまで近づけたら/遠ざけたら」「点灯する/しない」…を念押し確認しましたが、センサー受感部は本体中央樹脂部の前方(フロント側の電池近傍)に内蔵されていることが分かりました。
少しずらして近づけると 全然反応しませんでしたので、案外、センシングエリアは狭そうでした。
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作動(正常点灯)確認後に、復元装着した助手席側のサイドシルプレート。
純正添付品(東芝製CR2430)は約1年半で寿命となりましたが、Amazon経由で調達した本品の寿命は不明です。まぁ、格安品だからといって極端に寿命が短いことはないだろう…とは思いますが。
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夜間、改めてLEDの発光具合を再確認しました。光っている方が、何となく高級感がありますね。まぁ、乗車時は無意識に乗り込むでしょうから、発光を意識する頻度自体が低いかもしれませんが。
今後、ボタン電池の寿命を迎えるごとに、こうした電池交換作業が発生することになります。あるいは「光らなくても実害はないので、もうイイか。」となって、電池交換をしなくなってしまうのか…。
いやいや、CR2430は10個セットを買ったばかり(残数=6個)ですので、少なくともあと1回(4個分)は交換できるので、次回も1~2年後に交換となることでしょう。
以上、読み手の方々にとって、一連の投稿記事が何らかの参考になれば幸いです。
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