荒んだ心

昨日のこと。

友人の家に行った時、おみやげにたい焼きを買いに行ったんです。
駅前に、おいしいたい焼きやさんがあるので。
そこは、中華そば屋さんと軒先を一緒にしているお店で、店先にはベンチがおいてあったりします。たい焼きや、おそばの方の席待ちなどでおかけになって使っている方が多いですが。

私がたい焼きを注文していた時、私の後ろに一人の壮年男性が来ました。
あまり気に止めていなかったのですが、店先をうろうろした後おもむろにベンチに座って、携帯を取りだしていたのはわかりました。
その時、親子連れのお客さんが来ました。私よりちょっと年上くらいの女性と、１０代後半くらいのお嬢さん。
お母さんの方が、ベンチの男性に「たい焼きを待っていらっしゃいますか？」と聞きました。
私の後で、買うのを待っているのかと思ったらしいのです。
そうしたら、その男性

「勝手に買えばいいだろ」
「なんで断るんだ、バカ」
「勝手にしろ」

・・・

思わず３人で絶句。
（私は振り向いたりはしていなかったんで背中で絶句してたんですけど）

母子は私の後ろに並びながら
「待ってるかと思ったから声かけたのに・・・」
その背中に、また罵詈雑言を浴びせている男性。

背筋に寒気が走りました。

ただ、礼儀正しく、順番待ちなのかを聞いただけなのに。
「いえ、違いますよ。どうぞ。」といえばすむことなのに。
なんでこんな食ってかからなきゃいけないんでしょうか。

この男性、その後携帯に向かってもののしり声を上げていました。どうも、人と待ち合わせていたのに、相手が来ていなかったようです。
こういう人、きっと並んでいたとして、彼女らが気がつかないで無言で間に入ったら「並んでだろ、見りゃわかるだろ」と食ってかかるんでしょうね。



いったいどうすればいいんですかね。
どうして欲しいっていうんですかね。
下手したら、何か持ってるかもしれない、こういう人。
と真剣に怖くなりました。



とげとげしい世の中。
荒んだ心。
おいしいたい焼きを買いに行ったのに、なんとなく気分がめり込んでしまいました。