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イイね!
2015年08月15日

8月15日なので、思うこと。

お盆だったので、田舎に行ってきました。お墓参りです。毎年恒例。
折しも終戦70周年、母の田舎の町でも博物館で戦争に関する展示をやっているようでした。
ポスターには、修練中の子どもたちの写真。
母は、終戦の年に小学校3年生だったというので、「こういうことやったの?」と聞いたら、「こういうのは中等科の生徒とかがやったのよ。私らは、飛行機が来たら防空壕に逃げろーってそんな感じ。」

亡くなった父は、終戦の年の7月、赤紙が来ていたそうです。まだ、16になったばかりだったそうです。
でも、身体検査の数日前に、祭りの櫓を組んでいて(この年は早めに祭りをやろうとしてたらしいです)、その櫓から落ち、腕を骨折。身体検査にいけず、出征に到らなかったのですが、その数週間後に終戦だったそうです。

70年の今年、戦争の記憶の風化が叫ばれ、今まで聞いたことがなかったような話がさまざま報道で流れてきます。
でも、80才の方で、終戦の時10才だったりしていると、覚えているのは終戦前後の辛かった時代のこと。自身は出征しておらず、空に向かって鑓を突き立てたりもしていなかった年代だった人もいるわけで(うちの母などがそうです)、風化の一途をたどるのもむべなるかな、と思いました。

・・・あ、「むべなるかな」、がわからない方もいるでしょうか。「まったくそのとおり」「どうりでそうなるわけだ」みたいな意味合いです。はい。

なんでこんな泥沼な事態に陥ったのか、そうしたことに答えられる、記憶のある人々というのはもう、この世にあまり生存していらっしゃいません。
私たちはあまり覚えていない(記憶の伝承が上手くいっていない)のに、近隣諸国からはいろいろなことを言われて、正直棒立ちになってしまうこともしばしばあります。
ただ、いえるのは、

こんなひさんなじだいだった、こんなつらいことがあった、と言われてもピンと来ない人も多いと思います。でも、実際自分の大切な人をそこに当てはめて考えてみたら、やっぱりそれは体験させたくない出来事になっていきはしないでしょうか。
そうなった経緯も理由もわからないまま、右を向け、左を向け、といわれるのは、辛くないでしょうか
(母たちの時代の人たちはまさにそれだったのです、未だに何を言えばいいのかよく分からないと言います)

とあるラジ番組で、「あなたにとって平和とはなんですか」という問いかけがありました。
私は思います。

誰をも恨まず、憎まず、僻まず過ごせること。

心を歪めて過ごさなくてはいけないようなそんな時代は、誰にとっても平和ではありません。

私は決して日本は平和だと思っていません。心を歪めて暮らす人がまだまだたくさんいるのに、平和だなんていいきれない。
私自身も、平和という心持ちではいません。
恐ろしいこともあるし、憎しみの気持ちもまだ持ち続けています。
自分のことではないけれど、東京大空襲や原爆の話を聞くたびに、アメリカ人をどう見、どう解すればいいのか迷うときもあります。
(ちなみに、オーナー殿の亡くなった父上は、長崎で原爆に遭遇しています。88才まで、天寿を全うされましたが、あまり戦争の話しはしてくださいませんでした。)

語りたくないことを、心一杯に溜めて、それでも生きていく、というのは、勇気ある行動と思いますし、戦後の日本人が、尊敬に値する忍耐強さで今の時代を築いてきたことは賞賛されるべきことと思います。
でも、やっぱりあの戦争の原因が何だったのかはもっと皆で共有すべきと思いますし、それでもなお、今の私たちは、頭をまっすぐ上げて生きていく必要がある、と思います。それは新たな時代における、日本時の忍耐の姿だと思うし、明日を見つめ続けることで新しい時代を作らなくてはならない、と思うからです。
それは、歪む心のない時代であって欲しい。
だから、まっすぐ頭をもたげて生きて欲しい。


もう、私らですら、先の長くない時期を迎えています。
若い人たちに遺すもの、伝えること、期待することを、ひとりひとり、考えないといけない時期なのかな、と、この戦後70年のさまざまな番組を見ながら思っています。
ブログ一覧 | 思うこといろいろ | 日記
Posted at 2015/08/16 10:58:13

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この記事へのコメント

2015年8月19日 6:23
みなままさん、こんにちは。

15日、仕事で訪問したお年寄りに、戦争の話を聞く機会がありました。
「本当は話したくないんだけど…」と言いながら、当時の様子を語ってくれました。
仕事を忘れ、涙が出ました…。

戦争を知らない自分が、戦争を知らない我が子に、その悲惨さをどうやって伝えたらいいのでしょうか…。
当時の映像や特別展など見せても、正直、あまり伝わっていないのかな…と考えてしまいます。
難しいですね。
コメントへの返答
2015年8月19日 6:29
コメントありがとうございます。

正直、最低最悪のことというのは、人間、考えたくないんですよね。
今の子どもたちは、残念ながら、人の話を聴く作法を知りません。
というよりも、聴いてもらえないから聞く耳を持たない、という子も混じっています。だから聴かせるようにするためには、聞かせたい者との信頼関係を構築してやらないといけないので、手こずることもあると思います。

亜kらめることはないと、自分では思っています。自分お言葉で、自分の気持ちを載せていくことを怠らなければ。
あきらめるのが、一番いけないことだと思います。「そこまで行かないだろう」という楽観主義も。

プロフィール

「そういえば昨日の夜、家のそばのファミマまで帰ってきたとき、小さな動物が2匹、道を横切ってきて、猫かと思ったら子ダヌキだった。かわいかった。
・・・つか、ホント、自然豊かになってきてる、最近のうちの周り。」
何シテル?   08/10 21:37
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