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イイね!
2007年07月29日

「ゲドを読む。」

「ゲドを読む。」 昨日、ゲド戦記外伝を買った時、レジで「これをお持ちですか?」と見せられたのが画像の冊子でした。
「ゲドを読む。」
本が売っていたコーナーにあったのですが、編集協力に「スタジオジブリ」と書いてあったので、映画版「ゲド戦記」のPRなんだろうと思って手に取らずにいたものでした。
「無料ですから」といわれ(それも知ってはいたのですが)「はぁ、じゃあいただきます」といって受け取ってきました。

前述の通り、映画がDVDになったからその宣伝だろう・・・と思っていました。でも、なんでゲドを「読む」なのか、ちょっと気になって(映画の宣伝だったら、ゲドを「観る」じゃないかなぁ、とちょっと不思議になったので・・・それに、あまりに装丁がシンプルで、映画の宣伝にしてはちょっとおかしい)読み始めたのですが・・・


感服いたしました。m(__)m


「ゲド戦記」とはまったく豊かな物語なのです。
このような冊子を作るに至る、人の心を揺らす素晴らしき物語なのだと言うことを改めて感じ、ひれ伏したくなる思いがしました。

プロデューサー(監修)は彼の糸井重里氏。氏が書かれた前置きを読んだだけでただ者でない冊子の匂いがプンプンとし、本日の移動の最中と帰ってからであっという間に読了してしまいました。

私が漠然とこの物語群に感じていたこと、ひかれたわけに、光が当たった思いがしました。

私は結構本を読む方です。ですが、こうしたモノが刊行された、というのは見たことも聞いたこともありません。それだけ、ゲド戦記という物語は、その登場の昔から今に至るまで人の心を揺らし続けているモノなんですね。それは、そう、ゆりかごのようにゆらゆらと、人の感性、人の言葉、人の概念、人の想像力を揺らし、川が石をまあるく形作っていくように。


実は映画版「ゲド戦記」にはどうしても抵抗があって見ることが出来ないでいたみなままでした。私にとってのテルーは、歌う少女ではない。あの歌は素晴らしいかもしれないけれど、竜の吐息で話す彼女がヒトの歌を歌うというのは私にはどうしても受け入れがたく、見ようと思ったことがありませんでした。
でもこの冊子を読んで、ル=グゥインの世界観、その世界観から生まれた少女像と、東洋というゆりかごの中で形作られてきた日本の少女像の違いを認識させられ、その認識の上に立つならば私は映画版「ゲド戦記」を、私の知っている「ゲド戦記」のもう一つの側面としてみることが出来るんじゃないか、という気がしてきました。


どんな物語にも様々な読み方があり、読了感があると思います。よい作品というのは、ただ「おもしろかった」「よかった」で終わらぬもの、ともこの冊子の中に書かれていました。何か引っかかる、後ろ髪を引かれる、それが成熟した作品であると。そうしたモノがヒトの想像力を刺激し、深い感慨への道標になるのだと。
素晴らしい作品に出会ったことに、改めて感謝、です。


ブログ一覧 | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2007/07/29 19:57:41

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