見て見ぬふり

赤福の賞味期限の問題や、
ミートホープ社・比内地鶏の偽装問題などで、
私たちが新たに気づかされたことは、

どいつもこいつも信用ならん

ということに集約されるでしょうか。

私には、親がコンビニを経営しているという友人がいますが、彼曰く、「賞味期限はちょっとくらい過ぎたって別に大丈夫なモンなんだよ」
私はこの彼のいうことももっともなことだな、と思い、多少の賞味期限切れは目をつぶってきていたりしたのですが、上記の

どいつもこいつも信用ならん

という原理に照らし合わせると、全く信用のおけない表示「かも」しれないので、安易に信じちゃあいけない、ということになり、
ひいては売り場にあるすべての商品の表示を疑ってかからなくてはいけないことになるわけですが、

こんな生き方は全く持ってストレスフル

なわけです。
こういうストレスは、社会を構成する個々人にとって大変重い、危険なものであるからして、こういうストレスを軽減させるためにこそ、「賞味期限」やら「原材料表記」という決まりがあったのと違いますでしょうか。




信頼することが出来ない仕組みがそこここにあるような状態では、社会を構成し続けることは困難です。
それぞれがそれぞれの持つ「正義」に照らし合わせて、逸脱することのない、また回りの逸脱を防ぐという義務を、実は社会を構成するものは持ち合わせなくてはならないのではないでしょうか。
でも、内面に正義の育っていない人間があふれる現代で、そももう社会を構成してくのは困難である、ということでしょうか。
そうならば、では私たちはどこへ行けばいいのでしょう？
何を信じ、何をよりどころにしていけばいいのでしょう？

これでは子供は産めません。
誰も信用できないから外にも出られません。
食べることも恐ろしくなったら、生きてはいけません。
神様を頼りたくもなります。
信じられる少人数の中に埋もれて、さらに「自分流」を通すしかありません。


交通ルールもそうですが、そこに「ルールを守りあう」という信頼があってこそ安心して路上にいられるはず。
それを守らず、平然と自分ルールで動いてしまう危険性にもっと関心を持って欲しい。
それを「価値観の相違」だとか「自分流」だとかいう言葉に置き換えてみて見ぬふりをしてはいけない。


昨日も書きましたが、みんカラのルールですらそうです。
ルールを守らず「自分流」を通すことに、たくさんの危険性が含まれることを自覚して欲しいし、回りの構成員ももっとこのことを重大に考えて、悩んで、働きかけて欲しい、と切に思います。
そう、考えて、悩んで、動いて欲しいと思います。「価値観の相違」だとか「自分流」だとか「気持ちはわかる」だとかいう言葉に置き換えてみて見ぬふりをするのではなく。