みなままのブログ一覧

あの日。

14時46分。

小学校や幼稚園から帰って来た子が３名、もう私のところに来ていて

スタッフは1名

さて今日は何からしよう？と話していたときに

壁から



ドンッ

ドン、ドン、ドン、ドン・・・・・

隣の飲食店の方から何かが壁にぶつかる音がし始めて

あれ？この時間隣には人はいないはずなのに何やってるんだろう
泥棒でも入ったの？

と思ったときに子どもが

「じしん？」

それで、あれ、地震だ？と気がつきました



トウキョウはそもそも地震が多いですし、震度5とか、ないわけじゃないです。
だから、大きめの、地震だ、と思いました。最初の30秒は。

でも30秒で済まなかった

もっと大きな揺れが来ました。
私は生まれて初めて、地震で死ぬかも、と思いました。足下が、すっと落ちるような、頭から、本当に血の気が引くような瞬間
その時いた建物はマンションの１階
つぶれたら死ぬ、と・・・


本来はいけないのかもしれません
でも子どもとスタッフと、外に出ました。
マンションが崩れるかも、とまじめにそう思ったからです。

そとでは

電信柱や
横断歩道が

見たこともない様で揺れ続けていました。
地面は

こんなこと感じたことがない

空飛ぶ絨毯が空でうねってるみたいに

よじれて
のたうって

もうダメだと思った


とりあえず最初の揺れが収まって、私がしたことは、まず子どもを保護者の元に返すこと
ラジオもないし、ネットも繋がらなくなったので、何が起きているのかはよく分からなかったけど、これはたぶん尋常じゃないことが起きたし、余震は来る、絶対来る、と思いました。
そんなときに他人の子どもをたくさん引き受けることはできない

連絡取りようにももう電話は通じませんでした
メールもダメ
しょうがないのでひとりひとり自宅まで送った
ひとりの子はお母さんが慌てて戻ってきてくれたので引き渡した
ひとりの子は送っていく最中に大きな余震にあいました
慌てて大きめの駐車場に逃げて抱き合って



仕事場は閉めて、「今日は閉めます」と書いた紙を貼りました
やってきた子が数人いたけど、事情を話して「今日はおとうさんおかあさんと一緒にいなさい」といいました

次の仕事日も

その次の仕事日も

とりあえず休みにしました
トウキョウはもうすでに相当な混乱に陥っていて、会員家族の状態も落ち着いていないし、私だってもそう。計画停電の話が、たしかすでにその翌週の月曜日には取りざたされていて、会場を開けることもできるか、わからなかったこともあり(結局、この地区は一度も停電しませんでしたが、それは後になってそうだったね、と話せる話であり)

でもそのあと
地震時の対応を一部の会員の保護者に疑問視されて
数人辞めていきました

振替日も取りましたし
(でも誰も振替を希望しませんでしたが)
対応についてのお手紙も出しましたが正直
いろんな考えがあるんだぁな・・・と思わされました

私自身、この仕事、続けられるのかと
もの凄く悩みました、落ち着くまで半年くらい

あの地震で私は
家が押し流されたわけでも
職を失ったわけでもないですが
もの凄い喪失感が続いて
無力感が続いて

で、結局何もできずに今に至ります。
ボランティアにもいけませんし、
義援金も、そんなに多い額は出せませんでした。
あの日から
歯を食いしばって、今日目の前のことをとにかく
それしかできなかったし、今もそうするしかできません



正直
今
自分の目の前のこと
考えるのが精一杯です
追悼番組も見ていません
なにもできない自分がつらくなるから


なにもできない自分です。
行かないまでも、支援の為の活動に参加されたり、ブログその他のツールを使って支援の情報を流されている方も多いですけど
私はそれができない
(自分が実質何もできないから)
それがまた自分を辛くさせます

応援、しかできないし、応援、ていうのも自分、おこがましい感じがして、大声は出せません。
ただ、忘れないし、そして震災を受けて変わっていく日本があってほしいと思う。
そんなふうに思うしかできなくて




今日、

１年前からジリ貧で落ち込んでいる自分の事業を再認識しています。
この１２ヶ月間で、最低の実績になっている、私の仕事
ピークは、皮肉なことに、去年の３月


まだ当分自分のことでせいいっぱいってことになりそうです・・・