
さまざまな偶然がさまざまに重なり合い、そして出会ってしまった出来事。
自分が、どこまで覚えていられるかもわからないので、メモ的な意味も込めてここに記述しておこうと思います。
長文ですので、お時間のある時に。
長文ご容赦の方は、読み流してくださいませ。
昨日、派遣としていっている勤務先で、私の使用者である先生の奥様からいただき物をした。
奥様はとても良い方で、年寄り2人の家に食べ物ばかりが届く、といっては良く私にそのいただき物を分けてくださる。
昨日は、和菓子をいただいた。たくさんあり過ぎるので、お嬢さんと食べて、とおっしゃっていただいたのでありがたくちょうだいした。
ただ、箱ごといただいたので、持って歩くのにどうしても手提げが必要となり、普段持ち慣れない荷物が一つ増えた。
それを、何を考えたのか、私は電車の網棚にあげて、あげく忘れて降りてしまったのだ。
自分の利用する最寄り駅で、忘れ物のことを話し、捜索を依頼する。列車は急行列車で、すでに終点まで行ってしまっていたので、そこまで取りに行かなければならなくなった。
私は、昨日行くつもりはなかった。ちょっと体調が悪いと感じていたからだ。ところが娘は、お菓子なら早く取りに行かないといけないという。オーナー殿も、行ってくれば(どうせ車で行くんでしょ?)という。
夜走るのは、まあ大歓迎・・・なのだが、何となく気が乗らなかった私は9時20分頃までぐずぐずしたあげく、娘に家を出されるような格好で出発した。
何となくネタになりそうな気がしたのでブログにアップしてから発進した。
忘れ物が届いた駅までは順調に走った。忘れ物は、無事届いていた。これもブログにアップして、お菓子を一つちょうだいし、ブログを見たお友だちたちの温かい励ましを思い出して(^^;)、私にしては珍しく余計な寄り道はしないで来た道をそのまま引き返した。昨日、時間までに家に帰れず、オーナー殿に絞られた後ということもあったので、まあ今日はおとなしくしておこうと。
何となく、今日はものが見えづらい・・・、そんなふうに思っていた私はかなり目をこらして運転していた。
R463バイパスに出る笹井の交差点を右折する時も前走車(ワンボックス車)が前をふさいで見えなかったので一拍あいだを置いて慎重に曲がるほど、昨日は何となく運転に慎重だった。
飯能方面から所沢方面へ、2車線のバイパスを走り、R16との立体交差を超え、問題の上藤沢交差点へ入っていく。
時間は、23時ちょっと前。
時間も時間だったので、前後の車はあまりいなかった。
交差点が赤になったのが見えたので、ブレーキを踏んだ。走行車線内側の、先頭で止まった。
隣の車線に、ワンボックスがゆっくり入ってきていたのは横目で捕らえていた。
私は漫然と前の交差点を見ていた・・・信号が変わるのには少々間があるので。
交差している道は一車線だが余裕のある幅を持っている。右折用のラインも切られている。
向かって左-狭山方面ーから、バイクが走ってきた。それを何気に目で追っていたらいきなり右側-R16/八王子方面-から白い車がはいってくるのがみえた。バイクと交差して、重なって見えた。
『キッ』
とタイヤが鳴る音がした。
『バコ』
ぶつかる音はそんなふうに聞こえた。こもった音。破裂するような鋭い音ではなく、気が抜けるような切迫感のない音。
通りすぎる車の後ろから白いヘルメットをかぶった人影が転がり出てくるのが見えた。頭を進行方向と反対側にして道に倒れる。
目を転じて正面を見たら、白いセダンが、数度蛇行するようなそぶりを見せたがそのままいってしまう。
道に倒れた人は、もがくようなそぶりがあったが立ち上がる気配がみれない。
私の進行方向側の信号は青に。
バイクも、倒れた人の頭上1メートルほど離れたところに転がっている。場所は、まさに交差点中央付近。
救護しないと!
そう思った時、すでに隣の車線のワンボックスがハザードをつけながら交差点を越えたすぐのところへ車を止めた。私はその車の前に入って車を止め、ハザードを出し、携帯電話を握りしめて、外に出た。
道にはガラスの破片が飛び散っている。私も心臓が縮み上がったのだが、後続の車たちもおそるおそるガラスを踏みながら通りすぎていく。
信号を変わるのを待って、交差点内に向かう。すでに、現場に居合わせた車が数台そこここに止まって、運転手や歩行者の方がバイクのドライバーを路肩へ運んでいる最中だった。
『救急車は呼びましたか』と声をかけると、どなたも携帯を持って出てきておらず、『お願いします』といわれたので119番へ電話。
すでに、誰かが知らせてくれたらしく、救急車を出しましたといわれた。併せて『(被害者は)バイクですか?相手は白い車ですか?』といわれたので、そうです、と答えて警察への取り次ぎを頼んだ(先に電話された方が、すでに詳しく話しているらしかった)。
被害者は意識はあるものの足が痛くて動かせないという。左足が・・・という。見たところ、形が変わった様子はないけれど、かなり打ち付けているんだと思う。ご自身で、家に電話をかけられていた。でも場所の説明が出来ず、他の目撃者の方が替わってご家族へ説明してくださっている。でも向こうもパニクっているのが手に取るようにわかる。
私が電話して7分後くらいに消防車と救急車が一台ずつ来た。知らなかったのだが事故の後処理に消防車が来てくれるようだ。路上には、バイクの破片が細かくたくさん散らばっていて、消防の方は早速交差点内のバイクと、破片と、漏れだしたオイルの処理を行う。その間も、何台もの車が交差点を通り過ぎていく。タイヤに踏まれた破片がばりばりと音を立てる。警察はまだなの?証拠が、踏みつぶされ持ち去られていってしまわないの?気が気でない。
待つことさらに15分くらいでやっと移動交番とパトカーが登場。目撃者は連絡先と目撃した状況を聞かれる。
目撃関係者は併せて5組。
私はぶつかった音を聞き、走り去っていく白い車を見ている。ドイツ製の外車かと思ったが、他の方たちの意見はトヨタの高級セダンだという。被疑車両を、正面から見ていたという対向車線にいた男性は『セルシオですよ』という。私も、リアのコンビランプを見ているのでおそらくそうだと思う。リアのコンビランプ付近はいっさい損傷がなかった。止まる気配も、ブレーキ音もなかった。そのまま、いってしまったので、一瞬無関係な車かと思ったくらいだ。
この白い車の前にいた車の運転手は『タイヤのスキール音を聞いて振り向いた時、バイクと白い車の右リアドアのあたりが接触しているように見えた』という。この目撃車両の1台後にいて、当該被疑車両に右側から追い抜かれた形になった車の運転手が、向かい側が青信号なのに、減速等をろくにしないで交差点にはいっていったようだ、という。危ないな、と思った瞬間音がして、あ、やった、と思ったそうだ。
私の隣にいたワンボックスの男性も、白いセダンを確認している。ただ、この方は(高齢者の方だった)良く交差点内を見ていなかったので、遠ざかっていく白い車のみをよく見ていたようだ。この事故の直後、黒っぽい乗用車がすぐ右から左へ走り去っていったのだが、それと事故ったのかと思ったようだから。
残念なことに、たぶん事故を正面から見ることになったであろう、飯能方面への直進車線で信号を待っていた車の目撃者が、一人もいなかった。もしかしたら、その時交差点内にいなかったかもしれない。どちらだったか、私も覚えていない。
バイクは、前輪を支える部分がへし折れて、前部がぶらぶら状態。タイヤに大きな損傷があって、右側から大きく波打つようにへし曲がっている。おそらく、ここに当たったんだろうと思う。オイル等が漏れて、交差点内には大きな水たまりが出来てしまっている。そこへ、消防の方が処理剤をまいている。
ヘルメットはほぼ無傷だったので、頭は打っていないかもしれないが、左足が動かないといい、搬送の際も触られると痛がって身動きが取れないので、消防の方数人がかりでストレッチャーへ積み救急車に運び込まれていた。
簡単な事情聴取が終わって、車へ戻る途中、横断歩道上にトヨタのエンブレムが1個落ちているのを発見。その横には、原形を少々とどめたガラス窓がどっちゃりと落ちていた。フロントガラスなんだろうか?私が踏んだ、おびただしいガラス片は、どうやらこれのよう。多分バイクのものではない、車の側のもの。
ということは、私が思っているよりも遙かに激しい損傷状態で走り去ってしまったということ?
窓のどこかがなくなってしまい、フロントについていたエンブレムがそげ落ちてしまうようなそんな衝撃があったということだ。となると、最初にぶつかったのはフロント部分か。でも、誰も、ブレーキ音は、聞いていないのである。
私が現場を去ることが出来たのは、事故が起こってからほぼ40分後だった。
目撃者たちは、その場に残り、被害者の安全を確保し、事故の状況を報告した。だが、これは、本来事故の当事者である白い車の運転手がすべきことだ。
出頭して欲しい。
してしまったことにどんなに驚きおののいたとしても、被害者をその場に残し、自分がすべきことだったことを目撃者や居合わせた人に尻ぬぐいをさせていい権利など、どこの誰も持っていない。
被害者の意識がはっきりしていたことは、望外のラッキーだったのである。意識がない、心肺停止状態など、さまざまなことが考えられるのだ。そのラッキーにこそ、感謝して、自分のしたことに対する責任を取って欲しい。
また、所沢・小手指・狭山・清瀬近辺の方にお願いします。
白いトヨタのセダン、おそらくセルシオが、フロントガラス・または右サイドガラスのうちのどれかを落としたような状態で、なおかつフロント部分のエンブレムを失っているようなところを見かけたら、警察に知らせていただけませんか。
もしかしたら、ですが、衝突の衝撃で、フロントからケミカル類が流れだしている可能性があります。路上に、何かが流れだしている車が走った痕跡がありました。
その痕跡は、小手指駅方面に向かってのびていました。
もしかしたら所沢方面に向かった可能性もあります。
どちらにせよ、そのままでは何事もなかったように走ることは不可能な状態になっていると思われます。
よろしくお願いいたします。