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昨今いわゆる不正義行為が頻繁に問題になります。
赤福やら白い恋人などの食品賞味期限偽造問題や厚労省の血液製剤による感染問題などや、小さいものでは本屋やコンビニでの万引き問題なんかも…

これらの中には明確に違法行為だから犯罪行為ってのもあるけど、犯罪とはいわばやっちゃいけないことを明文化したもので、本来すべきでないとわきまえて然るべきことなんだから、不正義行為には違いがない。

もちろんこれらは自分の中ではやっちゃいけないし、それらをなした連中の不正義ぶりには怒りを覚えるけど、同時に、無理からぬことやな～、って思う自分がいたりする。もちろん理解するとか、許容するとかではない、何となく納得しちゃう感じ？

だってさ…
目の前に山と積まれた返品の赤福や白い恋人を目にしたとき、ゴミになるだけのものを、別に腐りもしていないものを捨てるのは忍びない、あるいは再加工して出荷したら経費節約になる…。また感染の告知は気が重いから見なかったことにして倉庫に入れちゃえ、とか…

こうした不正義を自分自身が犯さないのは、社会通念をわきまえたいわば自己抑制によるものだから、社会生活を送る人間としての成長を示すことで、歓迎すべきことだ。しかしこれらの不正義を、'あるある'と納得しちゃうのは大人になったと素直には喜べない。むしろ人間社会の暗部を見知ってしまっただけで、何も成長を伴わない。

しかし…
これら不正義を自分がやらないようにと反面教師として織り込むことはできる。そうした意味では不正義ウォッチは必要かもしれない。

決して偉業をなすわけでなく、また社会正義実現保持に血眼になるわけでもないが、せめて気高く生きたいものだ…。