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2018年01月15日 イイね!

クルマ社会の危険地帯~誰が安全を守るのか?

最近報道で高齢者、それも家族に運転やめて!と言われていた高齢者、による重大事故や、轢いたこと自体を覚えていない(ホントか?)轢き逃げ高齢者や、免許失効後もいけしゃあしゃあと運転していて捕まった公務員とか、まぁ、ちょっと信じられないような事故事件が相次いで報道されました。

この手の事件は加害者側が完全無欠に悪い存在なのでマスゴミ側も叩きやすいので報道が目立つ、という側面もありますが、過去交通事故でエライ目に遭った自分としては被害者が大丈夫なのか、がとても気になります。

こうした事故が頻発することに対し、自分としては
・そもそも事故は防げないのか?
・万が一の場合、被害者はきちんと補償されるのか?

の二点に問題をはらんでいると思います…

まず事故の防止の観点では…

こうした報道を見るにつけ、しみじみ思うのは、もはや車の運転に関しては性善説運用は断念すべきで、性悪説運営に徹するべき、ということです。

高齢者事故は加齢現象による各種身体機能の低下により、判断力や運動機能不足が要因で起きるケースが主です。まぁ、ブレーキが遅れたり、判断が一瞬遅れたり、標識が見えなかったり、ブレーキ、アクセル踏み間違えたり、認知症があっていけないことって判断できなかったりといったものですね。こうした事象はほぼ全て”過失”であって”故意”ではないのですが、人権の観点では運転免許を交付されている場合、高齢者でも運転する権利を有していますから、その加害者としての罪状は一般の人と差がありません。この免許の交付が曲者で、交付する側(役所)は高齢者による免許更新にいくらかの制限は加えてはいるものの、運転する権利を大きく制限することはしにくいのが実情です。要は高齢運転者自身による自主返納の形での運転取りやめを期待している、つまりは性善説運用なわけです。高齢者は多くが運転歴が長いため、自身がベテランドライバーであるとの自覚が強く、性善説での自主返納なんて本来期待するほうが甘々ですね(苦笑)。

これらの事態から考え直すに、人間は加齢とともに身体機能が衰える(老いる)、との至極当然な摂理に呼応し、一定年齢での免許証失効→再取得を義務付ける必要があると思います。これは”人はミスを犯す”と性悪説的な視点と、”人は老いる”、との摂理のフュージョンです。また、高齢者は自動ブレーキや各種事故防止安全装置装備のない車は運転不可、とする必要も検討できます。この点ではメーカー側のさらなるシステム開発を要望したいところ(逆走防止装置、暴走防止装置など)。(なお年齢によらず運転不適切な事態に陥る可能性はある、というのは本稿では論じません)

次に万が一の場合の補償に関しては…

万が一の場合に被害者補償に十分対応できるいわゆる任意保険加入義務付けも必要でしょう。”俺は事故を起こさない、だから任意保険は必要ない!”なんてたわごとは許されません。こうしたことはヘルスケアコストなどがかさむこれからの時代にますます高齢者の負担が大きくなる、との意見も当然あるでしょうが、だったら高齢者の生活コスト抑えるために(実質的に老人ケアのコストを負担している)若年者を危険に晒してもいいのか?と私は思いますがね。ざっと調べた限りでは、任意保険+共済組合加入(この二者合計が事故時に各種補償に耐えうる状態)はおおむね90%弱らしいです(つまり無保険車は10台に1台…)。一方高齢者は任意保険加入率が10%程度低いそうなので、共済加入も低そうなので、やはり無保険状態率は平均よりはやや高いはず…。

次に無免許運転や酒気帯び運転など、運転不適格者による事故への備えですが…

”免許もないのに運転なんてしないだろう”、”酒を飲んで運転なんてしないだろう”などという性善説はもう全く期待できないのは火を見るより明らかです。この点がいまだにほとんど放置されているのはまったくもって不可解です(罰則強化なんざ放置と同じ!)。逆に言えば、このわかりやすい犯罪者を摘発するっていう警察の”お手柄”要素を大事に温存してるのか?とさえ思います。

この点では特に事故時の被害者補償が非常に重要です。なんせ無免許運転や酒気帯び運転は前者は任意保険なんて掛けられるはずはなく、後者は任意保険があっても保険不適応となるはずなので、事実上無保険と同じです。これでは被害者はたまったものではありません。

その対策には
・補償観点なら運転者ではなく、車自体に保険を義務化~現在の強制保険をグレードアップし、任意保険のような補償体制を付与し、加害者を”クルマ”として統一する(運転者によらない)
・無免許運転防止のため、免許証認証やID打ち込みなど、運転するに際し適格者でないと運転できないようにシステムを組み入れる
・酒気帯び運転防止のため、アルコール検出器を端末に装備し、パスしないと始動できないようにする

などが考えられます。いずれも自動車運用コスト増、あるいはクルマ補器の複雑化、コストアップにつながるでしょうが、安全追及にはこうした機能は必要と思います。

そして…

それらの自動車の未来を支えるのは結局は人の判断を極力排し、完全な制御下に車運用をゆだねる完全自動運転車なのかもしれませんね。昔藤島康介氏に描かれたeX-Driverの社会です。これが楽しい未来なのかどうかは正直わかりません。

まぁ、書いたような内容を実現しようとすると、新システムを備えることでコストアップ→車両価格が高騰すると自動車会社は嫌がるでしょうし、高齢者からの反発もあるでしょう。また、自動車の認証は国交省、取り締まりをする警察は内閣府、強制保険(自賠責保険)は国交省、運転者適格を判断する医療全般は厚労省、運転免許交付は公安委員会(内閣府)管轄、と見事に行政の縦割り地獄にはまりますので、ますます実現は難しいでしょうねぇ。
Posted at 2018/01/15 10:24:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | 政治経済 | 日記

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