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2018年01月25日 イイね!

古い名車を育む活動~マツダNAロードスターオフィシャルレストア受注開始の意義は?

もうすでに稼働しており、旬を過ぎた話題かもしれませんが、自分にもほんのちょっと関係しそうなので書きます。

もう多くの報道がなされていますが、マツダはNAロードスター(初代ですな)のレストア作業の受託を開始しました。この報道を最初に目にしたときは軽い衝撃を覚えました。やるじゃん、マツダさんって・・・

レストアの内容は基本的には”新車戻し”の追求であり、フルオリジナル個体の可能な限りの納車時への復帰サポートですので、ショップなどで行われるチューニングも含めた”イジリ”とは別のプログラムです。しかし販売者だからこそできるサービスであるとも言え、このクルマへのメーカーの愛情がうかがえる企画とも言えます。

詳細はオフィシャルサイトをご覧いただけるとよいのですが、大雑把に言って、外装系リフレッシュをメインとして、内装系、駆動系、足回り、エアコン系などをオプションプログラムとしたサービス内容で、全部やっちゃうと現行最新型NDロードスターの新車が余裕で買える金額になります。これが高いか安いかは依頼する側の判断ですね…。まぁ、復刻版ソフトトップ再製作や関連パーツ再生産などもありますので、個人的には手間と内容からしたら十分リーズナブルと思いますが。

こうしたサービスを展開する、って聞いて何がうれしかったかというと、とかく作りっぱなし、あとはユーザーさん勝手に楽しんでね、的な製品展開が多い日本の製造業の中で、過去出した製品に対する愛情とそれに見合うサービス展開をしたことです。こうした企業姿勢は永くその製品を愛するユーザーへのサポートになることだけでなく、そうした企業姿勢は新たなユーザー獲得につながるでしょう。そういう私は、かつては無条件で某SONY社製品群を愛用してました。自分が長く愛用していた製品をトコトン直す努力をしてくれたからこの信頼が醸成されたのですが、その後その姿勢が大きく変貌してしまったことを嘆き、すでにSONY製品は我が家では排除対象ですらあります(苦笑)

まぁ、電気製品にせよ、クルマにせよ、販売中の製品と補修部品の安定供給は当然として、製造中止後も一定期間の補修部品供給義務が国から負わされています。逆に言えばその国に定められた期間が終わりさえすれば、補修部品の供給が止まっても少なくとも国に”ご指導”されることはないので、企業側は責務は果たした、と言えなくもない。もちろんここには企業側の営利追及の影響も少なくないです。

ただ、そうした国の指導はユーザー視点であればまさに”最低限レベル”であり、製品寿命が長い(社会に残留する期間が長め)のクルマであれば、外装部品などの供給は国の指導期間だけでは到底ユーザーは納得しませんから、結構長いのが通例です。増してやNAロードスターや旧車の中でも名車とされるクルマは愛好家が長く保持しますので、メーカーとしてはどこまで補修部品供給でユーザーを支えるかは考えるところだろうと思います。

クルマを長く保有して楽しむ、との文化がなかなか育たない(と私は思っている)日本では、ユーザー視点による”長くクルマを愛好する”のをサポートしてくれない!と映る会社が多いなぁ、という印象があるのですが、それでも利益度外視で細々でも補修部品供給を続けてくれる会社もなくはありません。まぁ、さすがに全車種で、ってわけにはいかないでしょうが、各社とも自社製品の中でユーザー評価の高い(いわゆる銘車)に関しては、外装補修パーツ供給を続けてくれるケースも散見されます(中には再生産してくれたりもしますよね)。

今回のマツダのサービスはこうした”チマチマした”外装部品供給からは明らかに一歩進んだサービスです。
これは英断だと思うのです。もちろん企業ですから事業性は相応のものを確保できる、とのめどが立ったからこその企画だとは思いますが、少なくともNAロードスターオーナーには、(依頼するしないは別としても)間違いなくありがたいサービスでしょうし、中にはこれがあるから、ってNAロードスターを購入しようとする人もいるかもしれません。さらに言えばマツダがそういう企業姿勢なのなら、同社の車を買おうかな、と思ってくれるユーザーがいるかも。こうしたユーザー心理はマツダという会社の企業価値を間違いなく高めます。最近はやりの企業の社会責任を果たす姿勢(CSR)もアピールできるでしょう。

さらに言えば…

元々ハイパワー車ではないものの、素直なハンドリングで運転する楽しみを備え、またその軽快感と国内では認知度の低かったオープンカー文化を切り開いた立役者としての存在感と、チューニングベース車としての魅力などを兼ね備えた銘車であったNAロードスターですが、このサービスにより、古い車を大事に乗り続ける楽しみを付加したといえると思います。

また自分が感心したのは、このプロジェクトを興すにあたり、レストアを手掛けてきた街のレストアショップの意見を丹念に聞いた、というその姿勢です。もちろんノウハウの吸収の意味もありましょうが、メーカーと各ショップの信頼醸成につながったのなら、それは企業価値向上に一役買うことになるでしょう。

マツダって国内では大手とは言えない存在であり、また田舎の会社(失礼!)で不器用なクルマ作りばかりしてきたイメージがあり、国内販売チャンネル大量展開などの大失態をしでかしたりもしますが、たまに発するロータリーエンジン搭載各車やこのロードスターなど、ハッとする良いクルマを作る”おかしな”会社です。その”おかしさ”が今回はいいほうに働いたと思い、自分としては賛辞を贈りたいと思います。

そんなマツダが作った我が家のRX-8ですが…

今年で新車購入後12年になりますが、正直言うと最近買い替えを検討しておりました(汗)
ですが、今欲しいクルマがなかなかないことや、車庫温存&走行僅少(現在4万㎞…)なこと、そしてそもそも全然飽きていないことから、年明けとともに、当面買い替える必要なし!、と判断しました。この決定には今回話題にしたマツダの企業姿勢への信頼が作用したことは嘘ではありません…。
Posted at 2018/01/25 09:37:43 | コメント(3) | トラックバック(0) | 他のクルマ | 日記

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