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2020年02月11日 イイね!

ダイヤモンドプリンセス号内で起きていること

今横浜港で係留され、実質隔離措置されている同船に関する報道がチョロチョロ出てきます。

市民視線では感染拡大のリスクがある以上、安易に下船させるべきではない、との意見が多い様です。

一方でマスゴミ各社は船内にとどめ置かれている方の報道を行い、同情的で感情的な報道がなされています。また従業員についても、厳しい労働環境下での苦労ぶりを報道しています。

もちろんそれらは正しいと私も思います。

ただ、マスゴミの悪いところはそうしたことを放置している政府が悪い、あれができるはずだ、しないのは政府が悪い、と為政者批判にまとめ上げて終わっています。

全く反吐が出ます。マスゴミは所詮その程度です。

マスゴミの指摘することは大体以下が多いようです。
・もっと検査をちゃんとすべきだ。検査薬をもっと用意して、民間でもやらせるべきだ。そんなに遅いなんておかしい。
・隔離して治療すべきだ

まず検査法について・・・

一部のマスゴミはインフルエンザ検査だってあんなに早いんだからもっと早くできるはずだ、とか言って政府批判していました。アフォ丸出しですね。
今行われている検査方法はPCR法と呼ばれる、ウイルス遺伝子を科学的な手法で増幅して検出する方法です(ウイルス自体を増やすわけではないので安全性は問題ない)。これには専用の試薬としてプライマーという遺伝子の切れ端(これは合成して作る)と、適正な反応条件決定などがあり、かつ陽性陰性判断基準とエラーの発生頻度見積などが必要です。現状はおそらくこうした過程を経た暫定的な方法がようやくできたレベルであり、試薬類供給や条件設定の観点から処理数に限界があり、おそらく1日数百検体の検査しかできないだろうと思います。

こんな状況ですから、民間機関を活用してもっと検査できるはず、なんてのは机上の空論もいいところで、そもそも試薬の供給はできるのかや、感染性のあるサンプルの受け入れをそうした民間機関ができないなんてことわからないんでしょうかねぇ。
PCRの実施そのものはウチの研究所でもおそらくできますし、操作方法、判断基準さえ教えてくれたら私でも多分できますが、少なくともウチの研究所ではこの手のサンプルは受け入れ不能です。

次に時間がかかることについて…

PCRというのは時間をかけてもともと数個しかない遺伝子を倍々ゲームで増やしていく技術です。だから増幅時間はどうしても時間がかかり、その時間は基本的に削減しようがありません。だから現状の1件体当たり6時間くらいかかる、というのはほとんど短縮できませんので、処理数を増やすには同時に仕込む数を増やすしかありません。通常の勤務体系なら、6時間業務はほぼ日に一度しかできないわけですね。また同時に仕込める数は機械のキャパがありますので、何台機械を持っているかが決め手です。この機械だって相当に高価ですからね…。また、インフルエンザ検査はホンの何分でできるのにおかしいじゃん、的な指摘は指摘者の頭がどうかしています。だってインフルエンザの検査キットとコロナウイルスの検査キットは根本的に原理が全く異なり、インフルエンザ検査では抗体を使った検出法なのでずっと早くできるのです(そうした検査キットが長年の研究で開発されているからこそ)。

次に隔離治療について…

現在船中には3000人を超える人が隔離されています。
これだけの人数を分離隔離する方法がかなり難しいと思います。さらに法律の縛りが存在します。検疫法では検査による感染の否定がないと容易に上陸を許可できない側面があります。それに前述の検査自体ができていない、というのが非常に悩ましい部分です。

問題点は?

まず、今更ですが隔離の方法があまり良くなかったと言えます。
そもそも隔離しながら作業に当たっているのは通常の船員であり、いわば非医療関係者です。それも通常の船内作業として対応しているため、結果的にはもともと数人だったであろう感染者からの感染の広がりを抑制できず、船内に感染者が広がったおかげで、感染あるいは発症した乗客を日々搬出させる形でしか下船させられなくなっています。おそらく乗員内にも感染者が広がっていると思われます。まずは船外の港の中に2次隔離施設を設置し、非発症者を隔離して、2週間なりの経過を観察して感染否定確認で下船させる、という対応を取るしかないでしょう。このままのエセ隔離を続けたら最終的に全員に感染が広がり、感染者として搬出され続けることになり兼ねません。そこまで乗員に対応させるのはあまりに酷いです。それにこのまま2週間が経過した、として乗客を解放したらそれは世間的に納得されるのかが甚だ疑問です。これは一刻も速く下船したいという乗客にとっては違った意味の不幸になり兼ねません。ただ、クルーズ船隔離が始まった際にはこうした手法が取れなかった事情もやむを得ない部分があり、先の検査自体のキャパがようやく立ち上がってきた今だからこそ言えることであります。

クルーズ船内という隔離環境における感染病管理の難しさを露呈した事件になりました。今後の対応の教訓になるでしょうが、現在取り残されている乗客の皆さんのご苦労ぶりももちろんわかります。ストレスなどを発症して乗客から犠牲者などが出ないことを願うばかりです・・・
Posted at 2020/02/11 14:23:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 医療健康 | 日記

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