自作ウッドキャリアメンテナンス

調べたら前回のメンテナンスから11年が経っておりました・・・。前回もそれなりに手間をかけて補修したのですが、時間経過による自然劣化が顕著となり、再補修となりました。
画像が見にくいですが、表面のニスが劣化して醜くなってきました。結局表面に薄い樹脂層を形成する塗装（ニス仕上げ）は塗装面自体が劣化したらどうしようもないですね・・・。
なので今回も全部バラして補修です。

ということでまずはウッド部分を外しちゃいました。
外して改めて確認したら、キャリアが着いているとどうしても手が届かないトランク本体も程よく汚れてて、少々塗装もくたびれてます。またステンレス製とは言え、キャリアのフット部分もくすんでいるので、ここいらもキレイにします。
で、ここ完全に画像撮り忘れたんですが、外したウッド部分は表面のニス層を剥がさなくちゃいけませんが、ヤスリでやるとニス成分が摩擦熱で融けるなどしてあっという間に目が詰まっちゃうので、電動カンナで表面を薄く削り取りました（機器提供＆技術指導NZレーシング）。

それとせっかく外すんだし、キャリアをフットに繋げているキャップボルト受けのワッシャーを丸形状からお得意の（？）角形状に変更しました。しかも今回は過去最強に磨きをかけて光らせました。作業は600番を皮切りに1000、1200、1500、2000番の耐水ペーパーで磨いた後で、ピカール研磨をし、トドメにホワイトダイヤモンド仕上げです。たった8個のワッシャーに都合2時間掛かりました（バカ丸出し）

トランク塗装面もコンパウンドで丹念に仕上げてあげました。元々細かい擦り傷多いトランクですが、だんだん傷が治まってきたかも（何度も研磨してるからなぁ）。

ステンレスのフットもしっかりピカールでピカピカに・・・・

キャリア本体のウッド部分は表面のニス層を削り取った後、再度400番で表面を程よく整え、木質ステイン系の定番、ワトコオイル仕上げをしました。このワトコオイルは以前次女の学習机を製作した際、天板処理に使ったもので、その時にステイン仕上げの良さがわかったので今回も採用しました。何度も塗って拭き取るってのも面倒なのですが、ステイン系仕上げなら後で拭き取るお陰で多少のムラは問題ないし、ゴミや埃があってもほぼ問題なしです。

ステイン系塗料は拭き取り後半日〜丸一日効果まで待つ必要があるので、ここからは作業3日目です。
外しておいたネジや金具類、補強のアルミ材などを組み付けて、取り付け完了です。ナチュラル仕上げなので白っぽくなるかなと思いましたが、いい具合に風合いが出て、しかも艶なしの自然な仕上がりになりました。自分としては前よりいいと思います。
この材はタモ材で、ずっと昔にまだ東急ハンズが珍しい材木をたくさん売っていた時代に購入したもので今ではなかなか入手できないものです。値段も確か１本あたり1500円とかしたなかなかの高級材ですが、高かっただけあって今でも十分使い回わせますから、お買い得だったと思います。

で今回唯一交換した部品はこれ。
ポリッシュ仕上げの角ワッシャーをここに仕込みました。
うーん、この輝きがいいんだよねぇ〜（もはや病気）
今回は全て在庫品を活用して作業をしましたので、追加コストはなしです。