頂上対決!?どっちが良い時計?(ただし私感)
投稿日 : 2023年12月31日
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この度導入したBreguet TypeXXIですが、我が所有の時計の中ではZenith RainbowFlybackが標準的な立ち位置となっています。今回導入のBreguetさんとも自分なりの立ち位置確認をしてみたいと思います。
まず両者の見た目・・・
まぁ普通の人(時計に大して興味ない人)からしたらまじそっくりですね。機能もほぼ似たり寄ったり・・・
一応スペックなどを書いて置きますと
右:Zenith RainbowFlyback
ref.:02.0470.405
cal.:405(El Primero)
材質:ステンレス
サイズ:径40mm、厚さ12.7mm
左:Breguet TransAtlantic type XXI
ref.:3810TI/H2/TZ9
cal.:584Q
材質:チタン
サイズ:径42mm、厚さ15.2mm
純粋なサイズ感からすればZenith優位ですが・・・
チタンで軽いBreguetとコンパクトで装着感良好なZenithで正直ほぼ同等な印象(もしZenith側がチタン製ならきっと圧勝)
判定:引き分け
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ここではBreguet TypeXXIの特徴を2点ほど・・・
竜頭トップにはBreguetのマークが打ってあります。またRainbowFlybackは徹底したマット仕上げなのに対し、こちらは竜頭とクロノプッシュトップはポリッシュ仕上げになっています。輝き度合いからして多分これらパーツはいずれもステンレスと思います。
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メーカーやいろんなサイトの紹介画像ではわかりにくい特徴として、このType XXIのメタルストラップ(チタン製)は表面は素の仕上げ(チタン特有の細かい梨地っぽい感じ)なのですが、断面を少しだけ角を落としてあり、ここがポリッシュ仕上げされています。装着時も少しだけ隙間からこの輝きが見えてなんとも言えない良い雰囲気を出しています。
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サイズとストラップの感じです。
前述の通りBreguetは厚さが15.2mm 、Zenithは12.7mmで装着感はZenith側に軍配が上がります。
ですがBreguetはチタン製でとにかく軽いです。なお自分用に調整した状態での両者の重量は以下です
Breguet:126g
Zenith:146g
また装着感に影響する要素として、ラグの回り込み(曲げ)があります。Breguet側はこのラグの曲げを巧みに施して分厚さの不利を解消できていると思います。
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他に見るべきポイントとして、ストラップのコマの構成があります。Breguetは3連構成、Zenithは5連構成ですが、コマの構造がZenithは断面が蒲鉾状でかなり角が取れた感じ、一方のBreguetはほぼ真四角になっていて、コマ同士が当たらないのが不思議なくらいの構造です。
以上、サイズ感、重さ、コマの質感などで総じてBreguet側が優位と判断します。
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次にバックル部分・・・・
Zenith側はプッシュリリースの観音開きタイプのバックル、一方のBreguetはシンプルなノンプッシュ式ホールディングバックルで、ともにバックルのプレートがなく、ストラップの構造と一体になっていて、開く箇所にメーカー銘が控えめに刻印されています。
チタン製の優位性はここで言わないまでも、シンプルにも関わらずBreguetのバックルはなんとも上品で、ちょっと開閉にクセはありますが、一旦ロックすると外れにくい秀逸な構造です。
以上、構造的なシンプルさなども勘案しますと自分としてはZenith側優位と考えます。
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風防はZenithはほぼフラット+反射防止コート塗布、Breguetはドーム形状でともにサファイヤクリスタルですね。Breguet側は反射防止策を施していない上にドーム形状ですのでとにかく反射が強めです。
また搭載のキャリバーですが片や歴史的な名機であるエルプリメロ、片やクロノグラフ製造の歴史的な会社であるレマニア系の機械とどちらもブランド価値最高クラスなのですが、10ビート狂信者である自分としてはここではZenith優位とせざるを得ないものの、Breguetのcal.584Qもなかなかの素性と性能を示すことは申し述べておきます。
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最後に夜間視認性について・・・・
どちらもフランス海軍御用達として企画設計されてきた歴史がありますので、夜間の使用について似たような配慮がされています。
ただ製造時期がずれていたことで素材的な進歩もありましょうし、Breguet側は元はフランス海軍調達品といえどもこの時計は民生用のモディファイ版ですので、より性能向上がなされていると思います。
みての通り、夜間の視認性はBreguet側が圧倒しており、ドライビングギアとして考えるとBreguet側が優位となります。ただ軍用時計とは言えテレメーター表示がなく、あとインデックスが光らない点は自分の中ではマイナス評価になります。このインデックスの数字部分はチタンモデルは金属製の植字(これチタン製かな?)になっていますが、実はステンレスモデルだと夜光塗料仕上げなんですよね。惜しいな・・・。
と色々書きましたが、総じてここはBreguet側の優位と判定しました。
以上色々書いてきましたが、現段階での総合評価はわずかに
Zenith RainbowFlyBackが優位、という評価です。以前自分評価ではRainbowFlyBackは98点と発言していますが、Breguet TypeXXIは97点との評価になり、我が家のメインクロノグラフの一角にしっかり収まった感があります。
Breguetの時計買っておきながら1番じゃないのかよ!って言われそうですが、好みなんでしゃあないです(開き直り)
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