祝！チームＷＥＳＴＷＩＮ、２位！

僕は６人の志士達に謝らなくてはなりません。

ＸＣダートレースに現れたチームＷＥＳＴＷＩＮの車両はパジェロミニ。
それは予めわかっていた事ではありますが、その車両は見るからにノーマル。
周りはカリカリにチューニングしたジムニーがほとんど。
レース前に挨拶をしに訪れてくれた彼らに思わず私は
「怪我だけは気をつけて頑張ってください」などと
声をかけてしまいました。

しかも１時間耐久の筈が、大排気量クラスも混走で１時間半に延長。
コースは昨年よりもはるかにＸＣ色の強いものになっていました。
正直、これは無理をせずに完走出来ればもう万々歳だと
思わずにはいられませんでした。

しかし私は忘れていました。彼らはあのshima殿に認められた一級品の
レーサーとスタッフだという事を。

レースが始まりました。パジェロミニはコーナーを無駄なく綺麗に回って
行きます。その美しさに目が釘付けになりました。
パジェロミニの不得意とするＸＣ区間を慎重に、そしてダートを区間を
無駄なく走る。旨いっ。素人目にもそれはわかりました。
３０台以上が同時に走るのです。ましてや排気量が何倍もあるパジェロや
チェロキーが迫って来ます。しかしドライバーの顔は動じません。
各車が横転、リタイヤする中、２人のドライバーは１度もミスする事無く
無事１時間半を走りきりました。
見事に完走！これだけでもうじゅうぶんに満足してしまった私だったのですが・・。

「順位が出た、惜しかった、２位！」
「２位！？」
「ホントに！？」

僕と抱擁してくれた彼らは「本当に皆さんのお陰です、ありがとうございました」
と言ってくれました。お世辞っぽい所は全く感じられず、皆の応援があったから
結果を出そうと頑張りきる事が出来たという気持ちが伝わってきました。
僕の方こそ彼らに心からありがとうという気持ちで一杯になりました。
全く、なんて爽やかで格好いい連中なのでしょう。
shima殿は優秀なスタッフを育てるだけでなく、優秀な人間を育てていると
心からそう感じました。

さあ、お次は師匠の出番ですよ。師匠と弟子のワンツーフィニッシュ！
期待しています。