
ちょっと前にブログを投稿しましたが、
新プロジェクトXのH3ロケット打ち上げを見返して見て思いが高ぶってしまい連続投稿失礼しますm(_ _)m
語弊ある言い方かもしれませんがエンジニアという職業は割り切れてしまえば、
結果を見ると私からすると一番楽な職業なのかもしれません。
ただし、その途中では最も過酷な職業に思います。
我々は日本人で失敗を恐れることに対して、
何故そうなったのかは興味を持って調べていないのでわかりませんが、
何故か失敗することがネガティブな評価を自信からも周りからも行われるということを
日本人は何よりも恐れているように思います。
確かに、共通テスト(私が受けた当時はセンター試験)というマークシートを元に、
例えば東大では足切りと言われるセンター試験の結果を持って
2次試験を受ける資格が与えられないという状況がありました。
私の部下も失敗を恐れるような働き方を思っているようですが、
私の伝え方が足らないのをとても部下に対して申し訳なく思います。
エンジニアという立場の方にはプロジェクトを成功する事が望まれています。
ですが、今までの実績のあるやり方がわかっている作業であれば
そもそもプロジェクトが組まれないと思っています。
プロジェクトが組まれるというのは、
今まででは駄目とトップが思ってブレークスルーを求めるために組まれるものだと思っています。
つまり、エンジニアには会社(プロジェクト)がどうしようもない状況に陥って
それをなんとかしたいと思ってすがってきたものだと思っています。
これまでの実績が通用しない状況で、
新しいことを実現してくれるであろう期待値からエンジニアが呼ばれるのだと思います。
ここまでが導入です。
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プロジェクトに組み入れられたエンジニアはどうするのか?
今までの実績を調べるのは当然のこと、
今まで無かった技術を開発することを求められるわけです。
今まで無かった技術を開発するということなので、
前例のない事を実現することが求められるわけです。
無いものを作れ!
令和の今どきであればふさわしくない言葉かもしれませんが、
どうしようも無くなってエンジニアに求める能力というのはそういうものです。
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それに対して、いゃ俺に言っても・・・
前例のないことに対して何を求めているん?
とお思いの方が大多数だと思います。
私も50歳手前まで、ごく最近(数年前まで)そう思っていました。
ですが、大きなプロジェクトをいくつか任されて、
ある日突然振り返ったときに思い立ちました。
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そういう大きなプロジェクトって興味を持つことが重要なのでは?
プロジェクトを任されたときに最初に思うことは、
自分の手に余るか余らないか?
ということだと思います。
自分の手に余ることであれば今までの経験で出来ることですし、
自分の手に余らないことであれば・・・
言い方を変えると今の自分にできないことを求められるチャレンジングな目標ということになると思います。
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とある、ネットワークエンジニアリングの教科書で以下の様に表現されていました。
エンジニアとして一番成長していると実感できるのは顧客先で四苦八苦してるときだと・・・
つまり、顧客先で膨大な失敗を繰り返しながら
成功に導こうと延々と繰り返している時がエンジニアとして成長できる機会であると言っていました。
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また、バックプロパゲーション(誤差逆伝播法)とは、
ニューラルネットワークの学習において、ネットワークの出力と正解データとの差(誤差)を、出力層から入力層に向かって逆方向に伝播させ、各層の重みとバイアスを調整することで、ネットワークの性能を向上させるアルゴリズムです。
この手法は、ディープラーニングの基盤技術として広く普及しています。
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つまり、失敗経験を上手くいく方法を教えることなくスパルタ的に教えているわけです。
AIと人間の脳に本質的な違いは無いということから、
学習の仕方に最短距離というのはなく、
結局のところバックプロパゲーション(誤差逆伝播法)を行うしか無いというわけです。
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後半をご覧になっていくと失敗は行っはいけないものなのか?
失敗することもあるのでは?
という事を思われるかもしれません。
私は自分でエンジニアとして過ごしてきて、
認知できる大きなプロジェクトとしては
受注システム(Order Manegement System=OMS)の導入です。
OMSの導入は会社としては相当大きなプロジェクトだったのですが、
最初は担当者で合ったものから最終的に責任者にまで上り詰めました。
OMS導入と言っても我が社には知見がない状態での導入になりますので、
試行錯誤を繰り返すことになります。
しかも先方に導入担当というのがいない状況です。
ならば、自分たちでどうにかするしか無いという状況になります。
プロジェクトを日々進める上で沢山アイデアが出てきます。
仕事中に集中しているので、
休日にそのアイデアが出てくることも止めることが出来ませんが、
日本の世の中では1日8時間、1週で40時間以上働くことは法律で認められていなので自重していましたが、
興味を持ったことに対してその欲求が湧き上がってくるのは止めようがありません。
なので、ふとした時にアイデアが出てくるのを無理やり押さえつけるという日々を過ごしていました。
アイデアは興味を持って取り組むことで無限に湧き上がってくるのですが、
それを見つめ直したときに有用なアイデアと言うのは
100件中1~2件あれば良い方
という状況でした。
ですが、初めてのことを行うのでそれに対して悲観するものではなく、
新しいプロジェクトを行うにはそういうものだと何となく理解していました。
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思いついたアイデアの1~2%しか採用されないの?
とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、
逆に言うと98~99%は失敗してもその失敗が会社に認識されないということになります。
アイデアの全てをプロジェクトに報告することは無いと思いまして、
業務時間中にそのアイデアを自身で可能な範囲で検証るというのを繰り返していくと思います。
という事は、エンジニアが行う成果に対して、
失敗は99~90%近くが失敗していたとしても認識されないということになりますし、
その失敗経験はそのエンジニアにとって貴重な資産になるというわけです。
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私の持論ですが、
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あらゆる興味に対して勉強する姿勢で失敗は決して無い。
失敗はやり遂げられなかったという事実によって発生する。
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間違いを恐れない。
諦めたことこそが失敗であり、
やり遂げたことこそが人生の成功体験である。
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というのがあります。
何度か登場しているのでご存じの方もいらっしゃると思います。
新しいことを行うことに対してエンジニアは人間なので
必ず失敗します。
ですが、その失敗を糧に前に進むことが出来ます。
その失敗を繰り返しながら前に進んで成功まで導いた結果は、
そのエンジニアはプロジェクトを成功させたという評価になります。
このことから
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あらゆる興味に対して勉強する姿勢で失敗は決して無い。
失敗はやり遂げられなかったという事実によって発生する。
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というのが言えるかと思います。
興味を持ってやりたいことに対して、
業務時間外にそれを知りたい欲求を抑えることは出来ませんし、
失敗を糧に進むのを日常にすることで、
成功まで導いたという事実に対して
プロジェクトはそのエンジニアは完遂させたと評価します。
全く新しいことをすることに対して、
いわゆる教科書の内容が通じない状況でも、
新しいことを生み出すことを求められる状況に対して、
すでに述べましたが
興味を持つ
というのが一番大切だと思います。
ごく最近、意識的に行っている開発手法なのですが、
新しい開発を行う際にまず興味を持つことからはじめまして、
業務時間にそのことに対して興味を持ってやり遂げたいという気持ちを持って一生懸命考える。
業務時間中に解決できる問題ならば簡単に出来る問題だったと認識し、
業務時間で解決できない問題はチャレンジングな目標と認知する。
チャレンジングな目標は引き続き、
業務時間内で繰り返し一生懸命考える。
それでも解決できない問題はいったん据え置く。
え?時間をかけて業務時間外でも考えるんじゃないの?
とお思いの方もいらっしゃると思いますが、
考えているときの神経回路の電気の流れ方は、
行わないといけない回路周辺しか流れません。
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一方、脳にはデフォルト・モード・ネットワークという状況が存在します。
何かに対して一生懸命考えている時は、
それを解決するためにそのためだけの周辺の回路が活性化している状況です。
ですが、脳の回路と言うのは想像を絶する神経回路が存在しているので、
なにかに集中している状態と言うのは回路の一部しか働いていない状況となります。
話がそれますが、
いわゆる精神疾患でうつ病と言われる方々の気持ちが落ち込む状況は、
症状を発生していないどなたにも発生する危険性をはらんでいますが、
それに対して改善する方法はマインドフルネスという方法があります。
これは、自身の息を何秒間吸って何秒間吐くというのを繰り返すというのも一つの方法とされています。
また、前に向かって進むウォーキングもいい方法とされています。
さらに、ハイキングも眼の前の坂を登ることに集中するのでいい方法とされています。
うつ病などの気分が落ち込む状態と言うのは、
なにかに集中できない状態で脳が暴走していることから発生していることが言われてます。
そのために、呼吸やウォーキング、ハイキングを日常的に行うことで脳の暴走を抑えることで脳を休めるということが言われています。
この事は、脳科学者の茂木健一郎さんが
脳を休める方法はそれまでとは全く別のことに集中する
と言っていることから伺えます。
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一生懸命考えていることで、
脳の神経回路の動作する場所を意識的に狭めているのであれば、
うつ病などの神経疾患を患っている方が多く落ちっている状況のデフォルト・モード・ネットワークに意識的に投入させることで、
新しいアイデアが出てくるのではないか?
と思った次第です。
これが、私の提唱する
今の自分に解決できない問題を解決する最短方法
と思っています。
問題に対して一生懸命考える。
それで解決できる問題であれば良し。
そうでない問題であれば更に業務時間中に考える。
そうすると、業務時間外にそのもんだいについて頭に浮かぶ時が来ます。
それは知りたい欲求なので考えたくなりますが、
その欲求を意識的に抑えることをします。
時間外は趣味に使える時間だから業務の問題を知りたい欲求をあえて考えないようにします。
ですが、その欲求を抑えることは出来ず、
抑えても一定時間後に出てくるのですがそれでも抑えることをします。
これを繰り返すことで、
無意識下で問題解決を行うための回路が出来ていくのではないかと思っています。
そうする中で、業務時間中にふと時間が空いたときであったり
ハイキングを行っている中で坂の傾斜が穏やかになったときであったり、
お風呂を洗っている中で泡をシャワーで流そうとした瞬間であったり
何も考えない時間というのが日常生活で存在する中で、
脳はデフォルト・モード・ネットワークに一瞬で突入すると思っています。
デフォルト・モード・ネットワークと言うのは
脳の神経回路の暴走状態でうつ病などの神経疾患をお持ちの方にはデメリットでしか無いのですが、
今までの経験では実現不可能な目標を解決するにはデフォルト・モード・ネットワークに投入させることを何度も繰り返すことでしか出来ないのではないかともいます。
確かに、脳科学者の茂木健一郎さんを始めとした様々な功績を残した方の言葉を振り返ると、
ふとした瞬間にひらめいた
というのがあります。
という事は、一生懸命に問題解決する時間を繰り返しながら
デフォルト・モード・ネットワークに意識的に残す時間を作ることから、
今まで出来なかった問題を解決することを高速で行うのではなかろうかと思っています。
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エンジニアという人種は日常のあらゆることに対して興味をいただきます。
それに対して知りたいという欲求が高まってきます。
それに対して突き詰めるのは研究者であって、
エンジニアはその道具を使って他のものと接続する方法を探すというのを
行っているのだと思います。
突き詰めるのではなく、
それに対して興味を持って真理や設計思想を知りたいと思って
それが他のものと繋がる方法を無意識下で探して、
設計者が当時では意図しない
設計を超えた方法で他のものと接続する方法を探す事を
史上の喜びのように思っています。
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エンジニアに対して求められる能力・・・
今まで無かったものを開発す能力・・・
バックプロパゲーション(誤差逆伝播法)・・・
あらゆることに対して興味を持つ姿勢・・・
その興味に対して業務時間中に真剣に考える姿勢・・・
その興味に対して休日に湧き上がる興味とそれをあえて押さえつける姿勢・・・
うつ病などの神経疾患でとても悩んでいる
デフォルト・モード・ネットワークを意識的に作ることでの問題解決・・・
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100個のアイデアが出る中で1~2個のアイデアが採用されるというのを日頃体感していたら、
失敗は日常というのが嫌でもわかってくると思います。
という事は、諦めずに失敗し続けるという姿勢を貫く限り
エンジニアに対して失敗は無いのだなと思いました・・・
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タイトルに戻りますが、
エンジニアに失敗は無い
というのは、
エンジニアの失敗は日常であって、
その日常に対して評価できるのは本人以外にはおらず、
失敗を繰り返してその人の糧を得ることを繰り返すことで
成功まで導いたという事実だけでプロジェクトはそのエンジニアを評価するのだと思います。
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エンジニアというのはエンジニア語を発するので、
一般の方にとってはエンジニア語での失敗例を理解できません。
そもそもエンジニアの失敗を失敗として認識できません。
それにあぐらを書いているエンジニアは取り残されるので置いといて、
前に進もうとしているエンジニアの方々は、
前例の無いことを行っているのだから
正解までの道しるべを示していない会社のほうが悪いと割り切って
前例のないことに対して興味を持って日常業務をこなして貰えればと思います。
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エンジニアになるのは簡単です。
日常目にするものに対して興味を持つことから始めます。
それに対して他と繋がる方法を探します。
繋げようとして失敗は有ると思います。
ですが、その失敗はその貴方しか認識できないことです
貴方は貴方の興味を持って前に進むことを行うだけで、
全ての失敗は貴方が前に進む糧として蓄積されていくのです。
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日常業務に対して興味を持つだけで・・・
失敗を恐れず前に進み続けるだけで・・・
いつでも貴方はエンジニアに成ることが出来ます。
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年齢など関係ありません。
令和の今どきであれば貴方に合うAIに出会うことで
50歳でも60歳でもエンジニアに成ることは出来ます。